インタビュー社員プロフィール
椛田様(アートコーディネート部アートコーディネート課の主任)
Q.今までのご経歴について教えてください。
美術系の大学でインテリアや空間デザインを学んでいました。卒業後はインテリアディスプレイ方面の仕事がしたいなと漠然と考えていました。
しかし、中々しっくりくるものが見つからなかった時に番組セットをデザインする仕事があると知り、もともと小さいころからバラエティ番組が好きだったのでそれを仕事にできたらなと。
新卒でフジアールに入社して、今年で15年目になります。
―デザインの仕事が入社のきっかけだったのですね。
はい、しかし、デザイナーの試験を受けて入社したものの紆余曲折あって今在籍するアートコーディネート部に異動になりました。
入社した時の研修の経験で一番印象に残っていた部署なので今となっては一番自分にあっていたんじゃないかと思います。
Q.アートコーディネーターの仕事について、教えてください。
業務範囲が広くて、説明するのがなかなか難しいのですが……。
何部署にも分かれる美術スタッフの調整をして安全かつ円滑に収録が行われるまでの道筋を作る業務です。なるべく困ってる部署を出さない様に調整してまとめていくのが仕事です。
―全体をまとめていくというのは……?
例えばクイズ番組のセットを建てるとなれば、背景を作る大道具さん、床を敷くアクリル装飾さん、回答ボタンのシステムを組む電飾さん、床を敷くアクリル装飾さん、セットを飾りつける装飾さんのスケジュール管理等を行います。
どの部署がどこから作業を始めるのかといったスケジュールを立てたり、作業内容や仕上がったものが安全かどうかをチェックしたりもします。
また細かい所でいうと演者さんの衣装を用意する衣装さん、演者さんをメイクするメイクさんなどの手配等もします。
幅広く全体を見る、わかりやすい言い方をするとなんでもやる現場監督のような役目ですね。
―仕事内容が多岐にわたり大変そうですが、ひとつの番組にアートコーディネーターは1名なのですか?
はい。規模などにもよりますが、基本的には1番組に、アートコーディネーター1名です。しかも、複数のレギュラー番組を担当するほか特番も手がけるので、かなり忙しいです。
Q.アートコーディネーターとして仕事をする上で、気をつけていることはありますか?
例えばセットを使ったどんなに面白い罰ゲーム企画であっても安全性の面で問題があると判断したら止めることも仕事だと思っています。
やはり安全性については常に意識しています。ただ内容を止めるだけではなく代案でこんなことなどできますよ、と提案もしたりします。
これができるようになるまでにそれなりの経験年数がかかりました……。
―それなりの年数というと、どのくらいですか?
3〜4年、いや5年くらいでしょうか。いろんな番組を経験するのが、一番の近道ですね。
私も、まだ経験が浅いうちはひたすら先輩たちの仕事を手伝って、わからないことはその場で尋ねるようにしていました。首からメモ帳をぶら下げていたくらいです。
今でも、人に聞きまくっているんですけどね。年上の人に限らず、若い人にでも。誰にでも教えを請えるところは、自分の強みだと思っています。
実際、わからなければ人に尋ねるという姿勢はとても大切なので、若い人たちにも「聞かないとダメだよ」と常々言っています。
Q.アートコーディネーターの仕事の魅力は何ですか?
一言で言うと、本当に面白いことです。これにつきます。
みんなでワイワイ言いながら作り上げていくのがたまらないです。仕事としてはハードなところも多くて、昼間に収録する番組のために前日深夜からの作業とか徹夜等もあります。
体力的に大変な面はありますが、不思議と苦痛にならないんですよね。決して遊び感覚ではないですが、学祭のノリの延長線上みたいなものだから、15年も続けられているのかもしれません。天職なのかもしれないとも思っています。
―フジアールならではの魅力はありますか?
部署は分かれていますが、厳格な分業制というのではなく、「何をやってもいいよ」という雰囲気はあります。興味があることに自由に関われる雰囲気が、これはフジアールの魅力だと思います。
Q.どういった方がアートコーディネーターに向いていると思いますか?
何にでも興味を持てる方でしょうか。私自身、打ち合わせの中で「こんなのをやりたい」という話になったときに、その話についていけるようにするためにも、流行り物などには常にアンテナを張っています。
あれこれ興味を持つことで、現場の各セクションの人たちとのおしゃべりが弾んで、それが仕事のアイデアにつながるというような展開もありますしね。
Q.最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
アートコーディネーターは、何かを作り上げていく喜びを感じられる仕事です。
しかし、多くの人が関わる現場での調整には、相手の意見を押し切るような場面もどうしても出てきます。
上手く現場を回していくためには、相手を思いやりながら時に厳しく進めていかなくてはなりません。こまめなコミュニケーションや気遣いを大事にしながら、何でも言い合える関係性を築いていけるような方をお待ちしています。