インタビューにあたって
キャリアの分岐点リレー、第3回。今回登場するのは、でか美ちゃん・吉川茉優・吉川友をメインで担当し、2部チームのリーダーも務めるマネージャー、ヤクワさん。
学生時代にライブハウスのスタッフとして始まったキャリアは、コロナ禍をきっかけに大きな分岐点を迎えます。タレントと一緒に、会社を移るという決断。その背景にあったものと、現在複数のアーティストを見る立場だからこそのやりがい、そして後輩たちに伝えたいことについて話を聞きました。
ライブハウスの現場で掴んだ「人を支える」という原点
ヤクワさんがこの業界に足を踏み入れたのは、学生時代のことだった。当時、ライブハウスのブッキングマネージャーとして会場運営を仕切っていたという。
「その頃に関わる大人たちを見ながら、自分が将来目指したいものはマネジメントなのか、レーベルや制作なのか考えて、結果としてアーティストを一番近いところで支えたいという思いでマネージャーを志しました」
進む方向を決めた後の動きも早かった。SNSで芸能プロダクションの求人募集を見つけると、当時の会社の社長にDMでアポを取り、大学在学中にマネージャーとして働き始めた。これがヤクワさんのキャリアのスタートだった。
タレントと一緒に、会社を移るという決断
ヤクワさんのキャリアには、紆余曲折があった。でか美ちゃんとは元々知り合いだったことから、前職の社長に誘われる形ででか美ちゃんのマネージャーを務めることになる。
転機はコロナ禍だった。今後の活動スタイルを考え直していたタイミングで、劔樹人さん(元神聖かまってちゃんマネージャー、でか美が所属していた事務所の元スタッフ)に移籍の相談をしたところ、「芸能・音楽の2軸を大事にしていて、私とも距離が近いから」という理由でYU-Mを勧められた。そこから、でか美ちゃんと一緒に移籍という形で、今に至る。
「タレントとマネージャーが一緒に移籍するってあんまりないと思うんですが、山田さんに直談判したら『面白そうなのでぜひ』と二人で移籍を受け入れてもらいました。快く移籍を認めてくれた前の会社の人たちにも感謝していて、その人たちとも今も仲良くしてます!笑」
タレントとマネージャーが一緒に事務所を移籍するのは、レアケースだ。宣材写真を撮り直し、ニュースになるように発表したという。
「後にも先にも同じ経験はないと思いますが、移籍発表をする瞬間の緊張は今でも覚えています」

【独占取材】ぱいぱいでか美、熱愛疑惑のイケメンマネージャーと一緒に事務所移籍♡ その真相に迫る!
※当時の様子はこちらの記事でも取り上げられました
新しい会社での役割は、ヤクワさんの中でどう変わったのか。
「任される仕事が明確に変わった意識は正直あまり感じてはいない」
ただ、比較的若い・新卒入社の社員が多いなかで、マネージャー歴の長い中途入社として、入社すぐに自分の経験を活かした提案を重ねてきた。
「中途採用の自分の立場だからこそこの会社に貢献できることがあるかな」
でか美ちゃんは、毎年「でか美祭」というイベントを開催している。きっかけは、やついフェスの制作スタッフの「でか美ちゃんもなにかフェスみたいなことやろうよ」という一言だった。最初は小さなチームだったが、少しずつ関わってくれる人が増え、今年はスタッフだけで100人近い規模、観に来てくれる関係者も200人ほどになった。
「気がつけばちょっとした学校くらいの人数の人が、その1日のために僕らのことを支えてくれるので、全員のことを家族のような気持ちに思っています」
複数のアーティストを見るということ、そして後輩に伝えること
でか美祭でも見せてきたように、人と深く関わりながら仕事をしてきたヤクワさん。今はでか美ちゃんだけでなく複数のアーティストを同時に担当し、2部チームのリーダーとして後輩の育成にも携わっている。
「メディア出演・リリース・ライブ活動が並行して進行することもあるので、それぞれの進行管理は常に意識してます。クリエイティブ面でのアイデアが必要なときは、リファレンスを探すためにインプットの時間も必要なので、業務時間以外での時間の捻出の仕方に苦労します。例えば、ガーリーな作品とディストピア的な世界観の作品を同時に進めているときには、『あれ、今自分はどこにいるんだっけ』みたいになるときも」
複数のアーティストを同時に担当する大変さを、ヤクワさんはそう明かす。大変さの裏側にあるやりがいも、言葉にしてくれた。
「複数のアーティストを抱えると、仕事で出会える人も生み出す作品もその分増えるので、そのやりがいは感じます」
2部チームのリーダーとして後輩と接する中で、意識するようになったこともある。
「これまで先輩たちの背中を見て学んでいたものを言葉にして、今なにをしているのか・なにをする必要があるのかを教えることは意識しているかもしれないです。感覚ではなく文字にすることで、自分自身改めて気が付くことはありました」
これから入る人たちへ
「この業界で働く人たちが好きなので、そのひとたちと一緒に働くのが楽しいから続けているって気持ちが大きいです。でも一緒に働き続けるには、僕やタレントももっと頑張って上のステージに上がらないといけないので、まだまだ成長途中です」
この仕事を続けている理由は、シンプルだった。そして、これから会社に加わる人たちへ。
「社員が増えたことで、新しいチャレンジができるような会社になったと思います。せっかくならこの会社から、世界で通用する音楽や、メディアスターを生み出したいです。なので、今いる後輩たちや、これから会社に入ってくるひとたちも、たくさんの音楽やエンターテイメントに興味をもって、どんどんチャレンジをしてほしいなと思います」
ライブハウスのスタッフから始まり、タレントと一緒に会社を移るという決断を経て、今は複数のアーティストと後輩たちを見る立場に立つヤクワさん。YU-Mエンターテインメントは、大手にはない裁量とスピード感を持ちながら、アーティストの「その後の人生」まで支えることを大切にするコンパクトなプロダクションです。ヤクワさんのように、タレントの隣で長く歩み続けたいという人、そして自分の経験を次の世代に還元したいという人にとって、挑戦しがいのある環境がここにあります。
次回のキャリアの分岐点リレーもお楽しみに。