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こんにちは。FIREBUGの佐藤です
FIREBUGは「エンターテインメントで人を豊かにする」というミッションを掲げています。ミッションの実現に向けて、全社一丸となって取り組んでいるのが「タレント」を軸としたエンターテインメントを企業と共創することです。
FIREBUGでは現在4つの事業を通して、企業とエンターテインメントを共創しています。今回は、そんなFIREBUGの事業について前後編に分けて紹介していければと思います。
エンターテインメント業界に起きた「3つの変化」
会社の事業について説明する前に、まずエンターテインメント業界で起きている“変化”について話をさせてください。
これまで、エンターテインメントビジネスの中心は「テレビ」にありました。2000年〜2010年代にかけては、スマートフォンもなければ、SNSのようなツールもなかったので、今よりもテレビが持つ影響力が強大でした。そのため、芸能事務所やタレントはいかに「テレビ番組やテレビCMに出演できるか」を重視していたのです。実際、今まではテレビに露出すれば、認知度が上がり、ファンを増やすことができたと思います。
その時代においては、基本的には、「タレント✕クリエーター✕テレビ」という方程式をもとに、数々のヒットコンテンツを生み出してきました。
ただ、ここ数年でエンターテインメントビジネスを取り巻く環境は変化しています。個人的には大きく「3つの変化」が起きたと思っています。
まず1つめが「メディアの変化」です。2010年以降にスマートフォンが一気に普及し、SNSや無料動画(YouTubeなど)を利用する頻度が増加。スマートフォンに触れる時間が加速度的に増えたことで、テレビからSNSへのユーザーの大移動が起きました。
多くのユーザーがSNSを利用するようになり、デジタル動画広告がテレビ広告の売り上げを上回るようになっています。
2つめが「ユーザーの変化」です。テレビ時代からSNS時代になったことで、どのような方法で何の情報を見るかはユーザーに委ねられるようになりました。限られたテレビのチャンネルの中から情報を得るのではなく、ユーザーが自分自身でSNSなどのツールを駆使して自分に必要な情報を得る時代になっているのです。
それによって世代ごとの興味関心、趣味嗜好などが多種多様になりました。テレビ時代とは異なり、“国民的アイドル”と呼ばれるような人が生まれにくくなり、どちらかと言えば熱狂的なファンを持つフォロワー数が数万人のマイクロインフルエンサーが多く生まれるようになったと感じています。ユーザーは「みんなが面白いと言っているから見る」のではなく、「自分が本当に面白いと思うもの」しか見なくなっています。
3つめが「芸能事務所の変化」です。テレビ時代はキー局が6局しかなく、出演できる番組の枠が限られていたこともあり、競争相手は同じタレントのみ。芸能事務所に所属して、テレビに出演することができれば、有名になれる時代でした。ただ、今は違います。
SNS時代は誰もが簡単にコンテンツを生み出せるプラットフォームのため、競争相手は素人も含め、たくさんいます。また、タレント自身もコンテンツをユーザーに届けることができるため、従来のような芸能事務所のマネジメントは求められなくなっています。
タレントが芸能事務所から独立する動きも、ここ数年で目立っています。例えば、元SMAPのメンバー・稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの3人が2017年に事務所から独立し、新たに「新しい地図」を立ち上げました。その後も様々な有名タレントが事務所から移籍・独立するなど、大手所属か個人で活動するか選べる時代になっています。
また、タレントがYouTubeチャンネルを開設するのは当たり前のようになっており、どんどんインフルエンサーとの垣根はなくなりつつあります。テレビ時代に芸能事務所がタレントに提供していたことは、SNS時代においてタレント自らができるようになっているため、芸能事務所にも変化が求められるようになっているのです。
FIREBUGが目指すには「NEXT芸能事務所」
そんな「3つの変化」をもとに、FIREBUGが目指すのは「NEXT芸能事務所」です。
NEXT芸能事務所とは何か。テレビ時代からSNS時代に移り、デジタル動画広告のニーズは増え続けています。デジタル動画広告市場は年々右肩上がりで成長を続けており、今後もさらに市場が拡大していくことが予想されています。
そうした中、デジタル動画広告の案件に関して大手芸能事務所は興味はあるものの、具体的にはどう営業していけばいいのか分からない、といった課題があります。一方で、個人事務所はデジタル動画広告に関する感度は高いものの、大手芸能事務所と違って広告代理店とのネットワークが少ないため、営業をかけていくことが難しい状況です。
大手芸能事務所、個人事務所のどちらともデジタル動画広告に関しては“課題”を抱えているということになります。そこがFIREBUGにとって、大きなチャンスだと感じました。
FIREBUGが目指すのは、デジタル動画広告のセールスエージェンシーです。現在、100社以上(2024年4月現在)の芸能事務所とのリレーションを保有しており、累計5000人以上のタレントに関するデータを保有しています。このデータをもとに、タレントのキャスティングをすることで、ユーザーに刺さるデジタル動画広告が作成しやすくなるのです。
このタレントに関するデータを大量に保有していることがFIREBUGの大きな強みであり、「NEXT芸能事務所」の立ち位置を狙うためには欠かせないものとなっています。
では、なぜタレントのデータを持つことが重要なのか。その点については、後編の記事で詳しく説明していこうと思います。
後半の記事はこちら