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【社員インタビュー vol.3】「環境が私を大きく変えた」入社12年目の竹重が今、語る。

今年の4月で入社12年目を迎えた竹重。田村ビルズに入社し、住宅関連事業に携わっているのには身内の影響があったという。

竹重の叔父が建築業を営んでいたこと、祖父もまた大工であったことから、幼いころから住宅に関わる仕事を間近で見ていた。周囲の影響を受け、自身も大学卒業後は地元山口県に戻り、建築関係の仕事に携わりたいという思いを抱いていた。そんな時出会ったのが田村ビルズ(当時:田村建材株式会社)である。幅広く事業展開を行っている事から、様々な職種に複合的に関わることが出来ると考え、入社を決意した。そして、リフォーム部門である長門本店へ配属され、社会人としての第一歩を歩み始めた。

「長門店に配属になり、同期の中でも自分は本当に恵まれているなと感じていました。元々希望していた部署でもありましたし、社員はもちろんお客様や協力業者の方も、未経験の私に本当に良く接してくれました。なんでこんな素人に優しくしてくれるのだろうと疑問に思っていたくらいです。」


人との繋がりや相手を思いやる気持ちが根付いている田村ビルズの社風を、身をもって感じていた。一人で完結する仕事はないからこそ、周りの人々に支えられ助け合い、竹重は日に日に成長を重ねていく。

「熊本インター店に異動になった今でも、当時お付き合いのあった業者さんから電話がかかってくることもあります。熊本どう?何か仕事ない?って(笑) 長門本店では人との繋がりを強く感じていました。」


入社1年目の冬、竹重にとって生涯忘れられない出来事が起こる。

現・長門本店工事部長を務める沖村から、1級建築士のお客様を紹介された。浴室のリフォームに伴う増築という大規模改修工事で、これまで小規模な現場を担当していた竹重にとっては初めての大型案件であった。個人で担当顧客を持ち始めて約半年だったため知識や経験も浅い竹重は周囲の力を借りて、なんとか現場管理を努めていた。それに対して、お客様は一級建築士で、知識や経験は竹重よりもはるかに上回る。分からないなりに必死に現場管理を進めていくも「そんなことも分からないのか」「言ったとおりになっていないじゃないか」と厳しい言葉をかけられることも多々あったという。

「自分なりに一生懸命やっているつもりでしたので、そんなに言わなくても・・・という気持ちは正直ありました。ですが、こちらのミスに変わりはありませんからね。お客様の声を受け止め、何とか期待に応えようという思いでした。」


工期の遅れがありながらも、約2か月後、なんとか無事にリフォームが完工した。お客様は、早速リフォームを終えて広々とした浴室で入浴を楽しまれた。しかしその翌日、なんとそのお客様は持病により他界されたのだった。

「もともと心臓が弱い方だったそうです。にも関わらず、冬の寒い日にもしょっちゅう現場に足を運んでは、工事の進み具合を心配して確認しに来て下さっていて。亡くなったという報告を受け、自分の仕事の段取りが悪かったことで、心痛させてしまったからではないかと思いましたね。工期も予定より長くなってしまったので、もっと早く終わらせていれば1日でも長く新しいお風呂に入ってもらえましたし、もっと知識があって、お客様を不安にさせないよう、念入りに準備をして工事を進めていれば、何か違ったんじゃないかと今でも後悔しています。」

後悔しても、過去は変えることは出来ない。しかしだからこそ後悔の念を胸に一層仕事に打ち込むことがお客様への恩返しとなるのだろう。これからの自分に出来ることは何か、どうあるべきなのか、竹重は大切なことをお客様に教えられた。

「この件があったから、以前よりも事前準備を徹底するようになりました。以前は、行き当たりばったりで、次にすることを考えずに進めていたように感じます。長門本店でのリフォームの件も、知識がない、実際に施工するのは自分じゃないからと、施工業者に頼めばやってくれる、詳しく知る必要はないだろうと人任せにしてしまっていました。手を付ける前に初めから全体の道筋がわかっていれば、そんなに時間もかからなかったのではないかと、後悔する事ばかりです。」

お客様から見れば、社歴や年齢、経験に関係なく仕事を任された私たちはプロとしての自覚を持ち仕事を全うしなければならない。


それからというもの、フィロソフィにもある、カラーで見えるまで考えることを意識できるようになったと言う。過去を乗り越えた竹重は、強くたくましくプロとしての意識を持ち、任された責務を果たし続けるだろう。


入社4年目、不動産事業部宇部店へ異動となった。

「異動を言い渡されたとき、正直長門本店での仕事を続けたいと思いましたね。不動産の仕事にも全く興味がなくて。ただ、その際田村社長に言われた言葉は今でも覚えています。」

それは「このまま続けてただ個人の営業成績を伸ばしていくのも良いが、違う部署での位置から新たな経験を積んでいくことの方が長い目で見てキャリアアップに繋がる。」というもの。その言葉を受け、それなら挑戦してみようと決意した。

「不動産の仕事は中古住宅を購入した方へリフォームの提案もできるので、その点では今までの経験も活きると、異動を前向きに考えることが出来ましたよ。」

ハウスドゥ!宇部店に異動となり、いよいよ新たなスタートを切った。当時、宇部店は店長1名と事務1名で営業していた。竹重も、未経験とはいえ入社4年目。分からない事は自ら考え動き、仕事をこなしながら体で覚えていく。しかし業績は思うように上がらず、なんとか結果を残そうと必死に汗を流した。


それから4年、竹重は店長代理となりプレイヤーとしてだけでなく店舗のマネジメントも兼任することに。他店舗からの異動や新入社員の入社により店舗の社員も増員した事もあり、業績は好転。期末に行われる経営方針発表会での表彰式では見事最優秀店舗賞に輝いた。

「店長はもちろん、全員に言えることなのかもしれませんが、チームで働くうえで自分本位にならない事が大切だと思います。私自身を振り返っても、業績が悪かった時は自分が儲けようという気持ちが強かったように感じます。宇部店が年間最優秀店舗賞を取った時、改めてそう感じました。

あの時は、私はプレイヤーとしてはあまり動いていなかったように思います。皆のために動けばその分周りが数字を上げてくれ、また、佐々木さん(当時 ハウスドゥ!宇部店 店長)という心強い支えがありましたからね。それぞれがうまく分散して個人の役割を果たしていたから店舗としての団結力や、全員の力がまとまって団体での受賞に繋がったのだと思います。個人目標を達成する事ももちろん大切ですが、周りにいる人、チームのことを考えるという事の方がもっと大切なんじゃないですかね。」

長門本店で人の温かさや自分に与えられた役割を果たす事の大切さを実感していたからこそ、チームの中で最大限の力を発揮できたのだろう。


のちに、不動産事業部発の県外進出となる熊本インター店立ち上げメンバーに大抜擢。山口県内と市場の違う中、これまでの知識や経験を活かし日々奮闘している。異動の際、大きな不安は無かったという。

「全く違う事業部というわけでもありませんし、会社としてもこれから熊本という新しい場所を開拓して行こういうビジョンを掲げていて、夢があるなと思っていました。その役割を任せてもらえたことは、大変有難いことです。

ゆくゆくは、買取再販事業に携わりたいと考えています。買取再販事業って、私にとっては集大成の様なものだなと感じているんですよね。不動産を買い取り、自社でリフォームを施し、そして販売する。買取の際に住み替えを検討されている方には、おうちの相談窓口の知識経験を活かすことが出来ますので。
熊本は、需要もあるし市場もある。個人の能力も高いので、トライ&エラーを繰り返し、お客様に提案できる情報を多く集めることが出来れば大きく変化していくと思います。そのためにも、今やるべき事に打ち込み、目標を達成させたいと思います。不動産仲介が得意な社員の能力を存分に発揮できる環境を作るためにも、仲介の基盤を定着させたいです。」


一昨年より、いよいよ本格的に九州へ進出した田村ビルズ。竹重はその大きな第一歩目の先頭に立ち、新たな道を切り拓いているのだ。自身のキャリアアップとともに周囲から学んだ事を、後輩たちに働く姿で伝えている。多店舗展開を続けている不動産事業部の勢いに、竹重がこれまで培ってきた力が発揮され続けるだろう。

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