ともにあーる株式会社は、来店型保険ショップ『ほけんの窓口』のパートナー企業として、関東圏内に店舗を展開しています。同社の特徴は、お客さま一人ひとりに寄り添う丁寧なコンサルティングと、社員の成長を温かく見守り、チームで支え合う組織文化にあります。
今回お話を伺ったのは、入社4年で店長に抜擢された昌子さん。前職はゴルフ場勤務という異色の経歴の持ち主です。コロナ禍をきっかけに、全くの未経験で保険業界へ飛び込みました。入社後は思うように成果が出ない時期も経験しながら、着実に実績を積み上げ新人賞を受賞。現在は店長として、自身の経験を活かしながらメンバーの育成と店舗運営に奮闘しています。
なぜ彼は未経験の業界でキャリアを築き、若くして店長というポジションを任されるに至ったのか。これまでのキャリアの変遷と、仕事のやりがい、そしてチームを率いる上で大切にしている想いを伺いました。
昌子 幸樹 / ライフパートナー 武蔵浦和店 店長
大学卒業後、新卒でゴルフ場に7年間勤務。コロナ禍を機に転職を決意し、2020年に、ともにあーる株式会社へ入社。入社1年半で、基準を達成した社員に贈られる新人賞を受賞。ライフパートナーとして実績を重ね、2024年7月より現職である武蔵浦和店の店長に就任。
「この人と働きたい」がきっかけ。異業種からの挑戦を支えた、人の温かさ
ーー前職ではゴルフ場に勤務されていたとのことですが、まず当時のお話からお聞かせいただけますか?
私は学生時代に始めたゴルフが大好きで、その楽しさをお客さまと分かち合いたいという思いから、新卒でゴルフ場に就職しました。
フロント業務や施設管理が中心で、想像していたよりもプレーする機会は少なかったですが、趣味を仕事にできる喜びや、楽しそうなお客さまの顔を見られることにやりがいを感じ、7年間勤務しました。
しかし、2020年のコロナ禍がキャリアを見直すきっかけとなりました。緊急事態宣言を受け、ゴルフ場の来客数が激減し、事業環境が大きく変化したんです。
私自身も30歳という年齢的な節目を迎え、中長期的なキャリア形成とライフプランを再考した結果、新たな環境へ挑戦することを決意いたしました。
ーーそこから、なぜ全くの未経験である保険業界に進んだか教えてください。
正直に言うと、当時は業界にこだわりはありませんでした。家族もいますし、とにかく次の仕事を見つけなければ、という思いで、手当たり次第に転職活動を行い、すぐにいくつかの企業から内定をいただいていました。
そんな時、妻の知人で、ともにあーるに勤めている方がいると聞き、お会いする機会をいただいたんです。その方は当時店長をされていたのですが、私の状況を親身に聞いてくださり、「今、内定をもらっている会社は、本当に君がやりたい仕事なのか?」と問いかけてくれました。その一言でハッとしたんです。目先の安定だけを考えていた自分に気づかされました。
その方の人柄に強く惹かれ、「保険の仕事がしたい」というより、「この人と一緒に働きたい」という気持ちが芽生え、入社を決めました。なので私の場合はともにあーるで働いている人の魅力が一番の決め手でしたね。
3年目で掴んだ、本当の“聞く力”。受け身の対応しかできなかった自分が、信頼される店長になるまで
ーー未経験からのスタートで、ご苦労もあったのではないでしょうか?
はい、最初の2年間はかなり苦戦しましたね。人と話すこと自体は好きだったので、お客さまとの相談会は苦ではなかったのですが、なかなか成果に繋がりませんでした。
今思えば、お客さまの言葉の表面だけを捉え、言われた通りの保険をご提案する、いわば「受け身」の状態でした。ご要望に応えているつもりでも、お客さま自身も気づいていない、もっと根本的な課題や将来への不安に寄り添うことができていなかったんです。
ーーどのようにしてその壁を乗り越えられたのですか?
社内の研修や上司からのフィードバックが大きな転機になりました。うまくいかなかった相談会について上司に相談し、「もっとこうしたら良いんじゃないか」というアドバイスを一つひとつ実践していくうちに、少しずつお客さまの潜在的なニーズを引き出せるようになっていきました。試行錯誤を繰り返した結果、3年目あたりから安定して成績を残せるようになったんです。
また、入社して1年半が経った頃に「新人賞」をいただけたことも、大きな自信になりましたね。この会社には、誰かが成果を出すと、社内のグループウェアで部署や店舗の垣根を越えて「おめでとう!」とコメントをくれる文化があるんです。面識のない方からも温かいメッセージをいただき、「なんて温かい会社なんだろう」と感動したのを今でも覚えています。個人の成果をチーム全体で喜び、称え合う。ともにあーるの温かいこの空気感は個人的にすごい好きな部分ですね。
ーーそして入社4年で店長に就任されましたが、打診があった時のお気持ちはいかがでしたか?
店長になることは入社時からの目標だったので、もちろん嬉しかったです。しかし同時に、「自分に務まるだろうか」という不安も大きかったですね。周りの店長は、実績も人望も厚い、まさに「猛者」ばかりでしたから、その中に入っていくことに恐怖心すら感じました。
店長には、個人の営業成績はもちろん、保険業法などの専門知識、そして会社の施策や方針を深く理解し、チームに浸透させていく力が求められます。数字だけを追いかけるのではなく、店舗全体の運営を考えなければならない立場。その責任の重さに身が引き締まる思いでした。
目指すのは、頼られる存在。かつての自分が救われたように、温かい組織文化を次世代へ繋ぐ
ーー店長になってから、特に大変だと感じたことは何ですか?
やはり新人の育成ですね。特に、今の若い世代のメンバーとのモチベーションのギャップには、難しさを感じることがあります。私たちの世代は「とにかく成果を出して給料を上げるぞ」という熱意が原動力になることが多かったですが、今はそれだけでは響かないこともあります。
一人ひとりの価値観を尊重しながら、どうすれば仕事に前向きに取り組んでもらえるか、そのアプローチ方法を今も模索しているところですね。ただ数字を求めるだけでなく、そのメンバーが何に喜びを感じ、どう成長したいのかを理解することが、最終的にチームの力になると考えています。
ーー昌子さんが理想とする店長像や、店舗の雰囲気について教えてください。
私がライフパートナーだった頃にお世話になった店長が、まさに私の目標ですね。その方は、いるだけで場が和むような面白い方で、それでいて非常に頼りがいがありました。今店長になって特に感じていますが、「お店の雰囲気は店長で決まる」とその方を見て学びましたね。
ですから私も、メンバーが萎縮せず、気軽に相談できるような明るい雰囲気作りを一番に考えています。成果が出ない時に一人で抱え込ませるのではなく、「次があるさ」と笑い飛ばせるような安心感のある場所を作りたい。その上で、真剣な話もできる信頼関係を築くことを目指しています。
ーー最後に、今後の目標と、どんな方と一緒に働きたいかを教えてください。
ブロック長など、さらに上の役職を目指すというよりは、店長として「昌子の店に任せれば、新人がしっかり育つ」と会社から信頼される存在になりたいですね。そして、いつか今の店舗のメンバーが別の場所へ異動したとしても、「ちょっと困ったことがあるので、昌子さんに相談したいです」と電話をくれるような、頼られる人間でありたいです。
かつての私がそうだったように、この会社には人の温かさに救われ、成長できる環境があります。その文化を、今度は自分が次の世代に繋いでいきたい。ですから、チームで何かを成し遂げることに喜びを感じられる方、そして何より、人の成功や幸せに寄り添うことにやりがいを感じられる方と一緒に働きたいです。ともにあーるは、そんな想いを持つ方にとって、最高の舞台だと思います。