こんにちは、東急株式会社「URBAN HACKS」採用担当です。
URBAN HACKSは、交通事業を軸に不動産や商業施設開発、ホテル等多彩な事業を展開している東急株式会社が、街づくりにおけるDXを目的に、2021年7月より生まれた新組織です。現在、新たなイノベーションを生み出すべく、積極採用を進めています。
今回のインタビューは、以前も社員インタビューにご登場いただいたアプリエンジニアの星川さんです。入社から1年3ヶ月が経過し、星川さんがURBAN HACKSに対して感じていることや課題、今後の目標などについてお伺いしました!
▼以前のインタビューはこちら
幅広い事業領域を手掛ける東急で、開発組織の土台が整ってきた
―URBAN HACKSの発足から1年半経過しています。現在の状況について、簡単に教えてください!
星川:現在は東急グループの数ある事業の中でも、特に交通インフラ、リテール、ホスピタリティの3分野に対して、URBAN HACKSが開発したアプリをリリースしました。採用活動や組織の仕組みといった基盤も整備が進み、徐々に「開発組織」らしさが出てきたところです。
―星川さんはこの1年半を過ごしてみて、どのような所感をお持ちですか?
星川:入社当時からわかっていたことではありますが、やはり東急が手掛ける事業ドメインの多さやその規模感の大きさには圧倒されますね。ホテルや鉄道、どれを取ってもとにかく業務範囲が非常に広いです。
一般的なIT企業の場合は単一のサービスのみを取り扱っているケースが多いと思いますから、ここまで事業範囲が広い組織のIT領域を手掛けられるのは、すごいことだなと改めて感じています。
―実際に入社されてから、苦労した場面もあるのではないでしょうか。
星川:各事業会社とのコミュニケーションは、やはり難しい部分もありますね。私は東急ホテルズのプロジェクトをメインで担当しているのですが、東急ホテルズの事業会社側とURBAN HACKS側では、「テクノロジーを生かして、より良いサービスを提供していくぞ」という部分で、どうしても熱量にギャップが生じてしまいます。そのため、こちらからやりたいことを提案してもなかなかスムーズに話が進まないといった場面も、ゼロではありません。大企業でDXを推進する難易度の高さを実感しているところです。
エンジニア組織を内製化したといっても、会社が異なるとどうしてもこれまでと同様に外注に依頼をするようなフローを踏んでしまいがちな部分も、多かれ少なかれあります。東急の社員全員がDXに積極的に取り組むには、まだまだ社内浸透が必要ですね。
変わらない雰囲気で優秀なメンバーと柔軟性の高い働き方を実現
―URBAN HACKS自体は、どんな組織だと感じていますか?
星川:非常に働きやすい、良い組織だと感じています。裁量労働制を採用していて柔軟性のある働き方ができるため、仕事とプライベートを両立しやすいのがうれしいです。私の場合は子育て中なので、リモートで朝4~6時まで働いてから子供の世話をして、また8~15時まで働いて退勤、といった1日を過ごすこともあります。
また、優秀なメンバーが多いのも特長ですね。フットワークも軽く、一緒に仕事がしやすい方ばかりです。例えばモバイルでAPIが必要になって依頼をすることがあるのですが、後回しにせず即座に対応をしてくれるのはとても助かります。
組織内は情報の透明性が高く、メンバー同士がパブリックにコミュニケーションを取っているのも良い部分です。組織の中で課題が発生したらチーム内で内容をブレイクダウンして、最適解を導き出すカルチャーが醸成されています。
―この1年半で組織は急拡大していると思いますが、どんな変化を感じていますか?
星川:ある程度人数が増えてきたため、誰がどんなプロジェクトを手掛けているのか、若干把握しきれていない部分は出てきました。ただ、URBANHACKSが持つ全体的な雰囲気は大きく変わっていません。リモートワークの場合もSlackで分報を活用して別プロジェクトの人と雑談ができたり、育児チャンネルでお互いの育児状況について話したりとコミュニケーションを取っています。
また、週に1回はメンバー同士が集まって雑談をする時間を設けていますし、定例の進捗報告会も行っています。リモート下でも定期的にコミュニケーションをとり、目指すべき価値観を組織でずれないようにしています。
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新しい技術、分野、開発手法に挑戦し、個人のスキルも成長
―開発環境についても伺いたいと思います。現在はどんな技術を扱っているのでしょうか?
星川:モバイルは比較的新しい技術であるFlutterを用いています。私はURBAN HACKSでFlutterに初挑戦しましたが、今は十分なスキルが身に付きました。
個人的に今はモバイルだけでなく、Webのフロントエンドにも挑戦しているところです。東急ホテルズのチームメンバーの中にWebのフロントエンドのスーパーエンジニアがいて、「この人はすごいぞ、この人についていったら面白そう」と思い、本格的に挑戦を始めました。Webの世界はパフォーマンスやアクセシビリティ、キャッシュなど、新たに学ぶことが多くて大変ですが、魅力を感じています。
やりたい領域があればやらせてもらえて、なおかつエキスパートの方から学べる環境があるのは、エンジニアとしてとてもうれしい部分です。実際、私が技術的にわからないことをSlackに投げかけると、知識のある方々から丁寧に教えてもらえますしね。
―実際に開発を進める中で、印象に残っているエピソードはありますか?
星川:東急ホテルズのアプリ開発中に、実際に現地のホテルに訪れて実証実験を行ったのは印象的でしたね。アプリがホテルで問題なく使えるかどうかを確認したところ、現地で試さなければわからなかった改善点が見つかり、リリース直前に慌てて改修をしたりして(笑)。ソフトウェアエンジニアがリアル環境の中で開発をするシチュエーションはなかなかないものなので、とても面白かったです。
あとは、決済機能を担当したのも記憶に残っています。やはりお金回りはシビアな開発が求められますから、例えば二重決済が起こらないようにするといった部分は、技術的に学びが多い開発でした。
👆京都の東山ホテル現地での写真
東急全体が良い方向に向かえるよう邁進したい
―今後の展望について、星川さん個人の思いなども含めてお聞かせください。
星川:今は各事業で利用するアプリの最適化を図っていますが、DXによって東急全体がより良い顧客体験を提供できるような方向性を目指していくべきだと考えています。
その中で、私個人としては引き続き東急ホテルズでWebフロントエンドも含めて手掛け、技術力を伸ばしていきたいと考えています。私はもともと個人で開発するのも好きなタイプで、プライベートでもスマホアプリ開発を行っているのですが、個人でも本格的なWebサービスを作っていきたいです。