こんにちは、東急株式会社「URBAN HACKS」採用担当です。
URBAN HACKSは、交通事業を軸に不動産、生活サービス、ホテル等多彩な事業を展開している東急株式会社が、街づくりにおけるDXを目的に、2021年7月より生まれた新組織です。現在、新たなイノベーションを生み出すべく、積極採用を進めています。
今回のインタビューは、URBAN HACKSに在籍しているアカウントマネージャーとエンジニア、プロダクトマネージャーの皆さんです。
なぜ、URBAN HACKSではユーザーファーストな開発に集中できるのか――実は、アカウントマネージャーの存在が大きな鍵になっていました。エンジニアやプロダクトマネージャーの方々も交えて、URBAN HACKSの内情に迫ります!
長年、東急で活躍してきたURBAN HACKSのアカウントマネージャー
―まずは、皆さんのキャリアと現在の業務内容を教えてください。
大橋:私は新卒で東急に入社し、不動産系の部門で企画開発・運営などを行っていました。URBAN HACKSには立ち上げ当初から参画。現在は東急カードアプリのアカウントマネージャーをメインで担当し、組織運営全般に関わる総務業務も担っています。
山本:私も新卒で東急に入社しました。2022年3月までは、ずっと旅行事業に従事してきました。4月からURBAN HACKSにアカウントマネージャーとして異動し、今に至ります。
業務内容はほとんど大橋さんと同じで、東急線アプリをメインで担当しています。
野口:私は受託開発、SIer、医療系のスタートアップ企業を経て東急に入社しました。メイン領域はサーバーサイドです。
URBAN HACKSでは東急カードアプリ開発を担当し、現在は基盤系の開発やSREチームの立ち上げなどに関わっています。
松田:私は前職が楽天で、ネット通販事業に携わっていました。東急に入社してからは東急電鉄のアプリを手掛け、直近ではプロダクトマネージャーとしてホテル関係のWeb領域を担当しています。
―皆さんが東急に入社した理由についても簡単に教えてください。
大橋:「人々の日常生活を豊かにしたい」という思いがあり、東急が生活サービス事業を幅広く手掛けていることから入社を決めました。学生時代は東急沿線で過ごす機会が多く、街の雰囲気の良さを感じていたのも理由の一つです。
山本:私は自分の性格的に「不特定多数のエリアで活動するよりも、特定のエリアに住んでいる人を幸せにする」事業が性に合っているだろうと自己分析し、鉄道会社への入社を決めました。その中で東急を選んだのは、私が生まれ育った京急沿線と東急沿線では街の雰囲気や文化が全く違うことに興味を持ったからです。この違いはどこからやってくるのか?と考えた際に鉄道会社の果たしている役割が大きいことに気が付きました。
野口:私は前職のスタートアップ企業で開発兼エンジニアリングマネージャーをやっていましたが、「もっと開発にコミットしたい」と思い東急にジョインしました。
松田:私は前職が完全にデジタルビジネスだったので、東急のリアルビジネスに惹かれて入社しました。
👆アカウントマネージャー 大橋
事業サイドとの橋渡し役として組織運営全般を一手に担う
―「アカウントマネージャー」の役職についてお伺いしたいと思います。社内ではどのような立ち位置を担っているのでしょうか?
大橋:アカウントマネージャーはプロジェクトごとに担当が分かれており、東急の事業部やグループ会社とURBAN HACKSの窓口役として、さまざまな橋渡し・折衝をしています。例えば対象となるプロジェクトの洗い出し、事業部への課題のヒアリング、URBAN HACKSと事業部のメンバーの関わり方の調整などですね。もともとアカウントマネージャーという職種自体は東急内になかったのですが、URBAN HACKSの活動のために必要な役割と認識しています。
プロジェクトがキックオフを迎えたら、会社対会社で発生する交渉や契約まわり、お金回りで必要なコミュニケーション全般も担います。
―エンジニア等のメンバー視点で、アカウントマネージャーはどんな存在ですか?
野口:とてもありがたい存在です。URBAN HACKSにジョインしたメンバーは、東急の細かなルールを熟知しているわけではありません。例えば導入したい技術があった場合などは、どの部署に伝えてどんなフローで契約を交わせばいいのかなど、アカウントマネージャーにフォローしてもらっています。前職では契約回りの業務もエンジニアがやらなければならず工数を取られていたので、とても助かります。
松田:URBAN HACKSとそれ以外の部署とでは細かい温度感が違うので、アカウントマネージャーの方々には、その違いを相互に伝えながら調整していただいているのかなと思います。
野口:東急は老舗企業でさまざまな事業を展開しているため、アカウントマネージャーが橋渡しをしないとお互いが上手く動けなくなってしまうんですよね。アカウントマネージャーが事業側からの要望や意見を受け止めてくれる側面も大きくて、エンジニアとしては守られている安心感があります。
👆アカウントマネージャー 山本
開発と事業側両方の思いを汲み取り、歯車を噛み合わせていく
―大橋さん、山本さんのお二人が、アカウントマネージャーとして意識していることはなんですか?
山本:URBAN HACKSと事業側双方の概念や考えを翻訳することを重視しています。私自身はこれまでIT部門ではない部署にいたため、技術的、専門的な部分で「これは事業側に伝わっていないな」と気付く部分も多いですね。後から事業側から「これってどういう意味?」と聞かれるシーンも間々あります。
大橋:URBAN HACKSができた当初は、「ITのすごいチームができた」と社内で思われていましたからね。社内にも多少の緊張感がありました。ITのバックグラウンドがない私が間に立つことで、事業側に安心感は与えられていると思います。事業出身だからこそ、事業側の気持ちを汲み取った会話も心がけています。
逆にURBAN HACKS内では、エンジニアメンバーなどに対して「全くIT知識のない人の視点」で物事を本音で話しています。エンジニアの方に事業側の実態を伝えて対話しやすくなる部分はあるのかなと。
そういう意味では、全く別のペースで動いている2つの組織の歯車をどう噛み合わせるかを大事に考えていますね。
―では、アカウントマネージャーとしてURBAN HACKSと関わってみて、意外だった部分などはありますか?
山本:ギャップはたくさんありました。文化的な面でいくと、URBAN HACKSは事業戦略がすごくきっちりしているなと。また、アジャイルで開発をしているからこそだと思いますが、数値をしっかりウォッチしながら、次に生かしていく姿勢が強いと感じました。その分開発スピード感も速く、2週間はかかりそうな開発が、3日で出来上がってきたりします。
あとは、URBAN HACKSのフラットな組織体制に驚きました。メンバー全員が自分の意見を気軽に言い合えるのがいいですね。
大橋:URBAN HACKSに入ってきた新規メンバーからは、あらゆる面で素朴な指摘をよくいただきます。東急の中に長くいて当たり前だと思っていたことも、客観的に見直せばまだまだ改善する余地があるのだと日々実感します。
個人的に「エンジニア」というと気難しい方が多いイメージもあったのですが、URBAN HACKSのメンバーはみんな非常にコミュニケーション能力が高いですし、「エンジニアだから」「デザイナーだから」と職能で線引きをせず、プロダクトや事業についてみんなで一緒に真摯に考えてくれるのもうれしいです。
👆サーバーサイドエンジニア 野口
「大企業なのにスタートアップのように動ける」唯一無二の魅力
―URBAN HACKSで働く魅力は、どんなところにあると感じますか?
野口:大企業の中にある組織ですが、やっていることはスタートアップ的です。日本のリアルビジネス企業で、東急と同じぐらいのケーパビリティを持ちながらここまでアジリティがある企業は、ほとんどないのではないでしょうか。今後、企業がデジタル人材を内製化するのは当たり前の世の中になっていくので、未来の世界を先取りしたい人にはぜひ来ていただきたいですね。東急の人たちはすごく優しいですし。
松田:それは私も入社して一番に感じました。URBAN HACKSのメンバーはもちろん、他部署の方も良い人たちばかりです。
山本:私の場合は、自分が関わって開発したアプリが多くの人の生活必需品として使っていただいているのが、大きなモチベーションでやりがいにつながっています。
あとは、実証実験や社会実装ができる場がすでに存在しているのが東急の強みですね。デジタルのみを扱う会社だと、PoCを実施するにしてもパートナー探しからスタートすると思いますし。
大橋:私は長らくユーザーとして東急のサービスを利用しているので、URBAN HACKSが開発したサービスによってどう暮らしが変わったのか、身をもって実感できています。自分にとってもお客様にとっても良い生活をご提供できるのはうれしいですよ。
👆プロダクトマネージャー 松田
URBAN HACKSで「東急沿線の住心地の良さ」を裏付けしたい
―最後に、皆さんが今後URBAN HACKSでやりたいことについて教えてください。
野口:まずは東急が持っている資産やデータを利活用できる状態に持っていきたいです。自律分散型都市の構築や、City as a Service の実現にはデータの利活用は必須なので、そういったデータ基盤が作れるといいですね。
松田:東急はまだWeb分野が手つかずの状態なので、個人的にはそちらに注力していきたいですね。そのうち、「東急のデジタルといえばURBAN HACKS」と言われるような立ち位置にまで進出していきたいです。
山本:私が東急に入社したのは「東急沿線に住む人を幸せにしたい」という思いがあってのことです。今後も変わらず、その部分で貢献をしていきたいなと。例えば直近ではシェアサイクルやEV自動運転バスなどの取り組みが実施されていますし、生活の細かな部分を整備していくことで、東急沿線住民を豊かにしていければと思います。「一度東急沿線に住んだら、もう出られない」というくらいの豊かさを提供したいですね(笑)。
大橋:東急沿線の地域は「住みたい街ランキング」の上位に入るケースが多いのですが、その理由はこれまで「ブランディング」とされていますがやや曖昧なところもありました。雰囲気やブランドで得ていたであろう価値を、今後はURBAN HACKSによって裏付けしたいですし、そのためのコンテンツに継続的に関わっていきたいです。