春の入学式。
生徒様が新しい学生服に袖を通すその日から逆算すると、私たちの仕事は何か月も前から始まっています。
学生服の販売というと、店舗での接客や採寸を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、採寸は仕事全体のなかの一つの工程にすぎません。
学校との採寸計画、ECサイトの設計、メーカーとの生産調整、受注データの管理、個別アソート納品準備、入学後のアフターフォロー。
一着の学生服を必要な日までに確実に届けるためには、さまざまな関係者と情報をつなぎ、全体を組み立てる仕事が欠かせません。
目次
仕事は、採寸会のだいぶ前から始まっている
新入生向けの販売を始める前に、まず学校と販売計画を立てます。
採寸をいつ、どこで行うのか。
どのような順番で生徒様をご案内するのか。
学校ではどの商品を使用し、保護者様にはどのように購入方法をご案内するのか。
学校ごとに制服の仕様も、必要な商品も、販売方法も異なります。前年と同じように進めればよいとは限らず、学校からのご要望や変更点を確認しながら、一校ずつ計画を組み立てます。
複数の学校の予定が重なるなかで、必要な人員や商品、準備期間を整理し、採寸当日から納品までの流れを設計します。
ECサイトも、学校ごとに設計する
原久では、店舗や学校での販売だけでなく、ECサイトを通じた注文にも対応しています。
EC上で学校ごとの販売ページを設計し、対象商品やサイズ、選択項目などを設定します。
保護者様が迷わず商品を選べるか。
注文を間違えやすい表示になっていないか。
必要な情報が、分かりやすい順番で伝わっているか。
ECサイトの運用は、商品を登録するだけの作業ではありません。学校ごとのルールや商品構成を理解し、保護者様が安心して注文できる導線を考える仕事です。
実際の注文状況を確認しながら、分かりにくい部分や間違いが起きやすい箇所を見つけ、翌年の販売方法へ反映していきます。
メーカーと生産計画をすり合わせる
学生服には、入学式までにお届けするという明確な期限があります。
その期限に間に合うよう、予想される注文数や発注時期、商品の納期をメーカーと確認し、生産計画をすり合わせます。
学校によって制服の仕様が異なるだけでなく、商品ごとに生産に必要な期間も異なります。
予定より注文が増えた場合。
特定のサイズに注文が集中した場合。
学校側の予定や仕様に変更があった場合。
状況が変われば、当初の計画も調整しなければなりません。
学校からいただいた情報、実際の受注状況、メーカーの生産状況を確認しながら、必要な商品を必要な時期に確保していきます。
採寸会は、計画を実行する日
学校での採寸会は、それまで準備してきた計画を実行する大切な日です。
受付、商品のご案内、試着、サイズ確認、注文内容の記録など、それぞれの担当者が連携して進めます。
生徒様と保護者様に丁寧に向き合うことはもちろんですが、採寸会全体が滞りなく進むように周囲を見ることも重要です。
予定どおりに進んでいるか。
案内が分かりにくい場所はないか。
確認が必要な注文はないか。
現場で起きたことをその場で判断し、必要に応じて流れを調整します。採寸会もまた、接客だけでなく、準備と連携によって成り立つ仕事です。
受注してからが、もう一つの山場
採寸や注文受付が終わると、ECの受注内容を販売データベースへ流し込み、商品やサイズ、数量に間違いがないか確認・集計します。
その後は、メーカーへの発注、納期の確認、入荷状況の管理、商品の検品、学校別・生徒様別の仕分け、個別アソート納品準備へと進みます。
複数の学校、数多くの商品とサイズを扱いながら、一件ずつ正確に届けなければなりません。
予定どおりに入荷しているか。
不足している商品はないか。
確認が必要な注文が残っていないか。
入学式から逆算して優先順位を決め、納品計画を更新していきます。
表からは見えにくい仕事ですが、この工程の正確さが、生徒様とご家族の安心につながっています。
入学式を迎えても、仕事は終わらない
学生服をお渡しした後も、追加購入、サイズ交換、お直しなどのご相談があります。
生徒様の成長や学校生活に合わせ、入学後も必要な商品をお届けします。
また、その年に起きた課題を振り返り、学校へのご案内、ECサイト、採寸会の運営、発注や納品の方法を見直します。
今年の経験を、翌年の計画へつなげる。
毎年同じ仕事を繰り返すのではなく、より分かりやすく、正確で、負担の少ない仕組みへ改善し続けることも、私たちの大切な役割です。
異業種での経験も、この仕事の力になる
この仕事で活かせるのは、学生服業界や接客の経験だけではありません。
ECサイトの運用経験。
生産管理や在庫管理の経験。
納期から逆算して予定を組み立てた経験。
複数の関係者と調整し、プロジェクトを進めた経験。
データを整理し、業務を改善した経験。
お客様からの問い合わせに対応してきた経験。
異なる業界で身につけた力が、学生服を確実に届ける仕組みづくりに活かせます。
私たちが探しているのは、決められた商品を販売するだけの人ではありません。
学校、メーカー、生徒様、ご家族、社内のメンバーをつなぎ、入学式というゴールに向けて仕事全体を前へ進められる方です。
一着の学生服が届くまでの仕組みを、一緒につくり、より良くしていく。
そんな仕事に興味を持っていただけたら、まずは気軽にお話ししませんか。