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【尼崎地区 課長インタビュー】地元尼崎で、キャリアを築く!管理職へのチャレンジを支える環境とは。



今回お話を伺ったのは、日本製鉄へ入社し、尼崎研究開発センターで課長を務める今村さんです。日本製鉄で働く楽しさ、日本製鉄の育成はどのようなものか、若手のキャリア形成について詳しく聞いてみました。

~研究の仕事に対する学生時代のイメージと実際のポジティブな違い~

まずは今村さんの自己紹介からお願いします!

尼崎市立尼崎産業高校を卒業し、旧住友金属に入社しました。生まれも育ちも尼崎であり、入社後は尼崎地区で、その後1年間は波崎地区で働き、その後再び尼崎に戻って、20年間にわたり研究支援業務に従事しています。その後は、尼崎研究支援室の係長として管理業務を担当し、今年の4月より課長に就任しています。

現在は研究支援室の課長として、組織を統括している立場だと思います。組織が持つ強みについて教えてください!

尼崎試験課の組織は、試験、実験、解析に加え、研究支援業務や設備・システム機器のメンテナンス、安全・環境・衛生に関する対策など、多岐にわたる業務を遂行しています。各係には、様々な要素技術を持つメンバーが揃っており、研究支援業務を行う上ではスペシャリストの集まった組織となっています。研究者と協力して、研究アイデアを具現化するための技能を持つことが、我々の強みであると考えています。

現在の課題や改善が必要な点があればお聞きしてもよろしいでしょうか。

今後、研究部ではより高度な研究支援業務が求められています。個人のスキル向上や組織の多様化、業務効率化が必要になってきます。さらに、カーボンニュートラルへの対応では革新的な技術開発が欠かせません。研究支援者は自己研鑽に励み、研究者の期待に応える意識を強く持つ必要があります。そして、研究支援組織としては、迅速かつ効率的な活動を行うために最大限の機能を発揮することが重要です。

今村さんのこれまでのキャリアつについて教えてください!

入社してから15年間、製鋼工程の研究を行う部署で勤務しており、小さなものから大型のものまでの溶鋼を扱う業務に従事していました。その際、転炉、二次精錬、連続鋳造などの工程において、化学反応の制御を目的とした実験を行いました。

その後、20年間は製品の強度評価を研究する部署で勤務しており、新幹線の車輪や車軸などの疲労試験や振動・騒音の試験を行いました。

また、入社当初からパソコンのプログラミングに興味を持っていたため、N88-BASICからVisual Basic、FORTRAN、C言語、HTML言語、VBAの言語を習得し、試験の制御プログラムやデータ解析プログラム、画像解析ソフト、各種データ集計のプログラムの開発を行いました。これらのプログラムにより、研究開発業務の効率化に大きく貢献できたと思っています。現在も、業務効率化のためのプログラムの開発を継続して行っています。


会社の雰囲気や文化について、積極的にチャレンジできる環境なのか、具体的に裁量権を持ってチャレンジしたエピソードがあるかをお聞きしてもよろしいでしょうか。

昔はパソコンがなく、業務にはかなりの時間を要しました。特に、グラフ作成の仕事では200〜300枚もの方眼紙に手書きでグラフを作成する必要がありました。若い頃はその仕事ばかりで、なかなか他のことに取り組む余裕がありませんでした。そこで、プログラミングを使って何か解決できないかと考えました。当時、プロッターと呼ばれる機器を使ってグラフを自動的に描く方法を開発し、これにより、かかっていた時間を一瞬で済ませることができ、業務効率化に大いに役立ちました。 さらに技術が向上すると、切断法のソフトウェアを作成しました。これは試料の粒界を測定するためのもので、実際、鉄の表面は粒界で区切られているのですが、その粒径を自動的に判定し、平均粒径を求めるソフトウェアを開発しました。このソフトウェアは25年ほど前に作成したものですが、現在でも多くのスタッフ、特に若いスタッフに重宝されており、ユーザーも増え続けています。業務効率化の面でも非常に役立っていると思っています。

新しい部署の課長として、新設理由や取り組み内容、課題について教えていただけますか?

研究開発のスピードを上げるためには、競合他社や世の中の変化に追いつかなければなりません。顧客に対してソリューションを提供することが必要なのです。それには、係ごとの取り組みだけでは不十分で、係を横断した協力が必要です。そこで、新しい部署を設立し、課長として参加することになりました。 新しい部署はまだ4月に設立されたばかりで、現時点では各係の間にはまだ壁を感じます。ノウハウの共有が完全にされていないため、連携を強化するための仕組みづくりが私の最優先課題です。さらに、業務の効率化を進め、一人ひとりがスピード感を持って業務を遂行できるようにしたいと思っています。これにより、研究開発のスピードを加速させることに貢献したいと考えています。

達成感を感じた仕事のエピソードを聞いてもよろしいですか?

実際、私が入社した当初は上工程の溶鉄部門に所属していました。鉄に関しては目にする機会はありましたが、自分の成果とはあまり関係ないように思っていました。しかし、疲労強度の試験を行う際に、鉄道車両や新幹線のブレーキの研究を担当するようになりました。鉄道を見るたびに、「これは私が研究した成果なんだ」と誇らしく思うようになりました。周りの人や知り合いにも「これは私の研究なんだよ」と話すこともありました。

最近に関してはプログラミングで、頻繁に業務の管理に関するプログラムを作っています。毎回作成するたびに、達成感を感じます。頭の中のプログラムの言語が浮かんできて、夜も寝られないことがありますが、悩み抜いて最終的に完了すると、依頼者から喜んで受け取ってまた達成感が得られます。今まで作ってきたプログラムは、全て達成感が得られているので、もっと達成感を感じたいと思い、誰かから挑戦するお題をいただき、何でも作っています。 また、仕事の業務も同じです。 プログラミングだけでなく、治療具を作るなど改善を行い、試験に成功します今後研究者とともに喜びを安心するため、そのような達成感はたくさんありました。

新しい部署の課長として、新設理由や取り組み内容、課題について教えていただけますか?

研究開発のスピードを上げるためには、競合他社や世の中の変化に追いつかなければなりません。顧客に対してソリューションを提供することが必要なのです。それには、係ごとの取り組みだけでは不十分で、係を横断した協力が必要です。そこで、新しい部署を設立し、課長として参加することになりました。 新しい部署はまだ4月に設立されたばかりで、現時点では各係の間にはまだ壁を感じます。ノウハウの共有が完全にされていないため、連携を強化するための仕組みづくりが私の最優先課題です。さらに、業務の効率化を進め、一人ひとりがスピード感を持って業務を遂行できるようにしたいと思っています。これにより、研究開発のスピードを加速させることに貢献したいと考えています。

これまで入社をしてから、どのような思いで業務に取り組まれてきましたか?

私は研究や業務改善に集中してきました。研究者と一緒に働きながら、彼らのニーズを理解しようと努めました。研究者は私の意見も受け入れてくれて、共に働き、自分自身で決断し改善することで達成感を感じました。達成感は喜びであり、私たちは仕事においてそれを追求するのが当然だと考えています。 この考え方は、私がスポーツをしていた経験から得られたものです。スポーツにおいても、困難に挑戦するなら練習を積み、試合で結果を出す必要があります。仕事も同じように、達成感を積み重ねることで上司に共感を得ることができました。私は今でもこの考え方を持ち続けており、年齢が60歳になっても達成感を感じながら業務に取り組んでいます。

研究者から依頼される内容のテーマはどの様ものになるのでしょうか。

様々なテーマがあります。以前は介在物制御という業務を行っていたため、鉄を溶かしてから、意図的に介在物を加え、処理するための様々な治具を考える必要がありました。治具を使用して介在物を減らし、最初に介在物があった状態からどれだけ減ったかを確認しました。このようなことによって、介在物が減る方法を発見し、添加物を使用しました。ただ、添加物を入れるだけでなく、入れ方にも特徴があるため、治具の開発が必要でした。介在物が減った場合、鉄の清浄度や品質の向上に繋がり、スタッフと一緒に達成感を共有しました。これは、大きな仕事の関連部分での話です。

また、疲労試験に関する依頼もありました。実際に部品の疲労試験を行うため、試験機を使用しました。試験機は上下にしか振れないものでしたが、治具を使用して横方向に押したり、斜め方向から振ることができるように設計しました。治具の設計を担当することで、達成感を得ることができました。



キャリアについて若手も積極的に様々なことにチャレンジできるのでしょうか?

業務に関しては、若手には自分で考えてみるように促すと同時に、大きな事故につながるような失敗は避けるように指導しています。ただ、多少の失敗は許容範囲内であり、失敗もデータとして大切にすることを伝えています。そうすることで、技術が蓄積されると考えています。昔はチャレンジの機会がなかったこともありましたが、現在はそういったチャレンジを推奨しています。若手もそれに応えてくれるようになっております。

若手が積極的にチャレンジし、失敗してレベルアップするお考えかと思いますが、若手の育成についてどのように取り組んでいるのか教えてください!

まずは各職場で、担当の業務をしっかり指導していきます。それから、上司と若手のコンビでOJTを進めたり、個人の技術や知識を向上させるOFF-JTを行っています。 特に若手の育成に関しては、口うるさく言っていますね。何気なく作業をするのではなく、常に安全で効率的な方法を考えながら作業するように言っています。そうやって課題を見つけて改善することで、業務効率化に繋げ、PDCAサイクルを回しながら、普段とは違う視点で設備や作業を見るようになれば、安全上のリスクや改善策が見えてくるようになります。 若手には、常に改善を考えながら作業するように指導しています。習慣化すれば、技術はどんどん蓄積されていきます。改善策を考えるのが難しい部分もあるかもしれませんが、若いうちから毎日考えていれば、必ずレベルアップできると信じています。

現在のマネジメントや育成方法は以前とは大きく変わってきていると思いますが、マネジメントにおいて何が最も重要でしょうか?

私は、指導する際には絶対に「こうしなさい」と押し付けることはしないようにしています。そうすると、若手は自分で考えずに上司に言われた通りに終わってしまいます。だから私は、様々なやり方を提示し、「こうやってもできますよ」とアドバイスをすることで、自分で考えてオリジナルのやり方を見つけられるようにしています。そうすれば、自分の達成感も得られるし、自分で考えて行動することが仕事の一つだという考えも身につくと思います。

その中で、言葉遣いはとても大切だと思います。偉そうな言葉遣いをすると、若手は委縮してしまいます。だから、傾聴を心がけながら優しくアドバイスをするようにしています。どんなアイデアも一旦受け止めて、「それは駄目だ」と頭ごなしに否定することはしないようにしています。基本に忠実に取り組み、成長してほしいという思いを伝えながら指導しています。

班長、係長、課長としての仕事になると、業務の魅力も変わってくると思います。どのような変化を経験されたのでしょうか?

部下を持つようになったことで、部下の成長や達成を自分自身のように喜べるようになりました。自分だけではなく、周りのチームや部署全体の成功を考えるようになりました。若い頃は、自分さえ良ければいいという考えもあったかもしれませんが、今は試験課の188人が1つのチームであるという意識が芽生えています。

新しい学生の方たちに向けて、日本製鉄が用意しているキャリアプランについて、メッセージをいただけますか?

日本製鉄では、リーダーシップ能力がある人は班長から始めて係長、新しい課長のポジションも用意されています。高卒で入社しても、出世できないと思われがちですが、日本製鉄では課長になることもできます。また、リーダーに向いていない人についても、優秀な研究者には「ワイドエキスパート」という制度もあります。つまり、リーダーシップに向いていない人でも、コツコツと研究を積み重ねれば、高いレベルに到達できる可能性があるそんな環境です。

来年の新入社員に向けて、最後にメッセージをお願いしてもよろしいでしょうか?

今回の募集背景は、会社が研究に対して期待していることを反映しています。具体的には、カーボンニュートラルや高付加価値製品の開発など、重要な取り組みに力を入れていくという意図があります。これに、人と資源を投入し、しっかりと研究を進めていくことが重要であると再認識しました。

当社は魅力的な環境で働きやすさを提供しています。自由度の高いフレックス制度があり、さまざまな挑戦に取り組むことができます。また、頑張った成果はしっかり評価されます。また、私たちの研究は、実際に目にする車や鉄道車両の部品、家電製品などに関わっています。鉄の研究所なので、身近なものに自分の研究成果が反映されているんです。家族や友人に「私が研究したおかげで、この(製品・商品)ができたんだよ」と自慢できる仕事です。そういった魅力がある当社で。元気な方々と一緒に働けることを心待ちにしています。ぜひご入社ください!


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