ワンスターでは半期に1度行われる総会で、その半期で会社として今まで実施していない最もチャレンジングな施策を行ったメンバーをMVG賞として表彰するという文化があります。
今回は19期上半期のMVG賞を受賞されたFさんにインタビューしました!
Fさんは、2021年の6月に中途でワンスターに入社され、現在はAIを活用した業務改善などを担うデータAI局にて活躍されています。
受賞時の感想を聞かせていただけますか?
シンプルにすごく嬉しかったです。
普段から小さなことでも挑戦してみたり、勉強を続けたりということを意識している中で、自分の中では「これがうまくいった」と感じられることは意外と少なくて。常に「この方向性で合っているのか」と迷いながら進めている感覚がありました。
なので、今回MVGをいただけたことで、「これまで続けてきた取り組みの方向性は間違っていなかったんだ」と、背中を押していただけたような感覚がありました。
実は過去にも1度MVGをいただいたことはあるのですが、その時はタイミング的な要素も大きかったと思っていて。
今回のように、自分の中でコツコツ積み上げてきたことを評価していただけた感覚があったのは初めてだったので、特に印象に残る受賞になりました。
(受賞時のお写真)
日々積み重ねてきた挑戦が、今回しっかり形になった受賞だったのですね。
では今回、具体的にどのような施策を行ったのでしょうか?
広告効果を計測する「タグ」の改善施策を行いました。
もともと、広告管理画面上のコンバージョン数と、広告主側で管理している実際のコンバージョン数に乖離が発生することが多く、案件によってはかなり大きな差が出るケースもありました。
広告媒体は、広告管理画面上に返ってきたコンバージョンデータをもとに機械学習を行っているので、そこに乖離があると、本来最適化したいものとは異なる方向へ学習してしまう可能性があります。
そこで、「この乖離を少しでも減らせないか」というところから、従来のタグに改良を加え、どの広告媒体から来たユーザーなのかを判別できる仕組みを構築しました。
結果として、コンバージョン計測の乖離をかなり改善できた施策になったと思っています。
広告運用にも大きく関わる重要な施策だったのですね。そもそも、なぜ今回この課題に取り組もうと思ったのでしょうか?
コンバージョン数の乖離自体は、私が入社した頃からずっと存在していた課題でした。
ただ、あまりにも当たり前になっていて、「乖離がある前提で広告運用を行うもの」という空気感が長くあったんです。
そんな中で、広告運用からデータAI局に異動し、タグや開発周りにしっかり時間を使えるようになったことで、「本当にこれは解決できない問題なのか?」と改めて考えるようになりました。また、上司からこの課題に対して改めて問題提起を受けたことも、大きなきっかけの1つでした。
長年当たり前のように存在していた課題でしたが、現状を前提として受け入れるのではなく、改めて課題そのものに向き合い、改善に向けて本格的に取り組み始めました。
課題に改めて向き合ったところから始まったのですね。開発を進める中で、大変だったことはありましたか?
1番大変だったのは、「失敗できない」というプレッシャーでした。
今回扱っていたコンバージョンタグは、広告成果に直結する非常に重要な部分です。
そのため、中途半端な状態でテストをしてしまうと、実際の広告運用や利益にも影響が出てしまう可能性がありました。
なので、「理屈上は問題ない」と思っていても、本当に抜け漏れがないかをかなり慎重に確認していました。
AIに壁打ちをしたり、上司に批判的な視点でチェックしてもらったりしながら、何度も検証を重ねて進めていました。
また、技術面だけではなく、社内への説明やリスク共有など、コミュニケーション面でもかなり気を配っていたので、そこも難しかった部分だと思います。
技術面だけでなく、社内コミュニケーションも重要だったのですね。実際に導入した結果、どのような変化がありましたか?
導入した案件では、コンバージョン数の乖離がかなり改善されました。
もちろん100%完全というわけではありませんが、以前と比べると精度はかなり向上していて、「導入しないデメリットの方が大きい状態」にはできたかなと思っています。
広告媒体側の機械学習も、より実際の成果に近いデータをもとに最適化できるようになるので、広告効果改善にも一定のインパクトはあったと感じています。
現在では、ワンスターが管理しているタグ環境では基本的に導入する形になっていて、クライアント側で管理している案件についても、マニュアルを共有しながら導入を進めています。
個人の取り組みから、全社的な活用へ広がっているのですね。今回の施策を通じて、どのような学びがありましたか?
やはり、「前提を疑うこと」の大切さを強く感じました。
長い間、「乖離があるのは当たり前」という空気感があったのですが、そこで思考停止せず、「本当に技術や仕組みで解決できないのか?」を考え続けた結果、今回の施策に繋がったと思っています。
今回の経験を通じて、仕事だけでなく私生活においても、「それが本当に最適なのか」を考え、課題に対して解決策を模索する姿勢が以前より身についたように感じています。
課題に対する向き合い方そのものにも変化があったのですね。普段から、新しい取り組みを行ううえで意識していることはありますか?
とにかく、インプット量を増やし続けることですね。
本を読んだり、記事を読んだり、必要に応じて論文に目を通したりしながら、なるべく新しい情報をキャッチアップするようにしています。
特に今はAIの進化が非常に速く、自分の専門領域もどんどんAIに置き換えられていく感覚があるので、正直かなり危機感もあります。
ただ、「AIに置き換わるから学ばなくていい」ではなく、だからこそ学び続ける必要があると思っています。
現在は大学院で研究をしたり、APIを使って業務自動化を行ったりと、インプットしたものを実際のアウトプットに繋げることを意識しています。
インプットだけで終わらせず、実際の施策や改善につなげているのですね。最後に、今後挑戦したいことや目標について教えてください。
ワンスターに、新しい武器をもたらせる存在になりたいと思っています。
広告だけに限らず、新しいサービスや市場づくりにも関わっていきたくて、極端な話、花屋くらい全然違う領域でもいいと思っています(笑)。
今はAIの進化も非常に速いので、その中で「AI以上に自分が会社へ提供できる価値」を作らなければいけないと思っています。
そのためにも、技術だけではなく、戦略やコンサルティングまで含めて総合的に知識や経験を広げていきたいですし、そういった部分でワンスターの強みをさらに押し上げていけたらと思っています。
技術だけでなく、戦略や価値づくりまで見据えて挑戦されているんですね!
本日は貴重なお時間、ありがとうございました!
現在は大学院にも通われており、日々学びを止めることなく、新しい価値を生み出そうと挑戦し続ける姿がとても印象的でした!
今後のさらなるご活躍も楽しみにしています!