はじめに
リモートワークの普及やAIによる受電代行の拡大などにより、非対面での新規開拓(テレアポなど)が年々難しくなっています。そんな中、実は急激に市場規模を拡大しているのが、リアルな接点を持てる「展示会」です。
しかし、急拡大する市場とは裏腹に、展示会の現場は驚くほどアナログで非効率な手法にとらわれたままです。 今回は、株式会社Kabootがなぜ今「展示会市場」にフルコミットしているのか。そして、アナログな現場をデータとテクノロジーでどうアップデートし、その先にどんな未来を描いているのかをご紹介します。
「名刺交換して終わり」…アナログで属人的な展示会のリアル
企業の成長にとって、展示会は本来、質の高いリード(見込み顧客)を一気に獲得できる絶好のチャンスです。しかし、多くの企業が多額のコストをかけて出展しながら、その価値を最大化できていません。
現状の展示会には、大きく3つの「アナログな課題」が潜んでいます。
- 煩雑すぎる運営体制と準備: ターゲット選定、ブース設計、人員調整など、関係者が多く準備が属人的でブラックボックス化しています。
- データの分断と損失: 当日の会話内容は「名刺の裏のメモ」やバラバラのシステムに散在し、情報が正確に蓄積されません。
- 致命的なフォローの遅さ: 実は、展示会出展後「3日以内」に顧客へアプローチできている企業は全体の8%未満しかありません。名刺のデータ化や集計に手間取り、一番熱量の高いタイミングを逃しているのです。
さらに、「どのブースにどれだけ人が立ち止まったか」「どんな会話から商談に繋がったのか」といった費用対効果(ROI)を正確に分析・検証できている企業はごくわずかです。
AIとデータで「オフラインの行動」を可視化・最適化する
Kabootはこの超アナログな市場に対し、「オペレーションの簡略化」と「データの徹底活用」でメスを入れています。
私たちが提供する『展示会できるくん』は、単なる人手不足を補う代行ではありません。企画から当日の営業、後追いまでを一気通貫で担い、すべてのプロセスをデータ化・最適化します。
例えば、今後の展開としてAIを活用した以下のような取り組みを進めています。
- 個別メッセージの自動生成: ヒアリングシートを撮影するだけで名刺データと会話メモを一元管理します。そのデータと企業のHP情報などを掛け合わせ、AIが一人ひとりにパーソナライズされたメールを自動生成します。これにより、通常0.1%程度の返信率を10%超まで引き上げることに成功しています。
- 行動の可視化とリアルタイム集計: AIカメラを用いてブース前を通る人数を観測したり、カウンターアプリで1時間ごとの呼び込み数を自動集計したりすることで、当日のパフォーマンスを即座に可視化します。
- AIアシスタントによる準備の自動化: マニュアルを読み込ませてタスクやスケジュールを自動生成したり、過去のデータから最適な人材をアサインしたりと、属人的な準備をAIで簡略化します。
このように、これまで「感覚」で語られていたオフラインの営業活動を、すべてファクト(データ)に基づく科学的なアプローチへと変革しています。
データを武器に、BPOの枠を超えた次なる事業展開へ
展示会市場の変革は、私たちの壮大なビジョンの第一歩に過ぎません。ここで蓄積した「圧倒的な営業力」と「オフラインデータ」をテコに、Kabootは次々と新しい事業を展開していきます。
- 出展者のためのAIプラットフォーム化: 会話の記録や次回の展示会選定、ROI分析などを自動で行うSaaS型のプロダクトを提供し、SaaS離脱を防ぎながら業界のデータをさらに蓄積します。
- イベント主催への進出: 出展側のノウハウを活かし、自らが高付加価値なカンファレンスや展示会を主催することで、マーケットそのものを拡大します。
- M&Aによる非連続な成長: 優れたAI技術やSaaSプロダクトを持ちながらも「売る力」が足りない企業をM&A(買収)し、私たちの最強のセールス部隊と掛け合わせることで一気にスケールさせます。展示会は、そうした優良企業を見つける「最強のデューデリジェンスの場」でもあります。
- GTM(Go To Market)エンジニアのSES事業: 「ビジネス文脈を理解する現場の営業責任者」と「AIエンジニア」がペアとなり、クライアントの現場に常駐してマーケティングとセールスを自動化する、全く新しいSES事業を展開します。
おわりに
アナログで非効率なレガシー産業には、まだ誰も手をつけていない巨大なチャンスが眠っています。 Kabootは、「泥臭いオフライン営業」と「最先端のAI・データ活用」という、一見相反する強みを高いレベルで融合させることで、このブルーオーシャンを開拓しています。
私たちが描くこの戦略にワクワクした方。テクノロジーを使ってリアルなビジネスの構造を根底から変えてみたい方。 ぜひ一度、Kabootでお話ししてみませんか? あなたからのエントリーをお待ちしています!