皆さんこんにちは!
株式会社大阪機器工作所の広報担当の青木です!
今回は、社員インタビュー第4弾。
入社54年目のベテラン社員、宮﨑 次男(つぎお)さんにお話を伺い、大阪機器に入社を決めたきっかけや、長年会社にいるからこそ感じる会社の雰囲気や特徴、これからの目標などをお伝えしていきます。
偶然の出会いが人生を変えた──大阪機器との運命
青木:宮﨑さん、本日はよろしくお願いいたします!
まず、大阪機器に入るまでのご経歴を教えてください。
宮﨑:よろしくお願いいたします。
入社前は、大阪の港区にある工場で1年間働いていました。そこではボール盤やミーリング、旋盤などを取り扱っていました。
大阪機器との出会いは、本当に偶然でした。
当時、父が車のトラブルがあった時に修理に来てくれたのが大阪機器だったんです。私はその頃、働き方に悩んでいる時期だったこともあり、父から「こんないい仕事があるぞ」と話を聞き、その一声がきっかけで入社を決めました。
青木:すごい!ドラマのような出会いだったんですね。
創業2年目から54年間。時代と共に歩んだキャリアについて
青木:宮﨑さんのキャリアについて伺いたいのですが、現在(2025年時点)は、大阪機器に入って何年目ですか?
宮﨑:54年目です。大阪機器の創業が1969年なので、会社ができて2年目に入社したことになります。前社長の時代から会社を知っている人間ですので、今では全社員の中でも私が1番古株ですね。
青木:当時と今では、業務内容は変わっていますか?
宮﨑:入社してからずっと変わらず、燃料噴射ポンプの修理を専門に行っています。
1日の仕事の流れは、日によって変わりますが、修理の流れはだいたい同じです。
修理品があれば分解し、部品の何が悪いかを調べ、必要に応じて注文・発注を行います。使える部品と回収する部品を分けて洗浄し、部品があれば組み立てを実施。組み立てができたらテスターで試験を実施して最終点検が完了します。最後に、仕上げ工程として付属品などの取り付けができたら完成です。
青木:先ほど、前の仕事をする中で「働き方に悩んでいる」と言っていましたが、前の仕事と今の仕事にはどんな違いがありますか?
宮﨑:業務内容は近い部分もありますが、車全体を取り扱う点が異なります。前の仕事場では部品だけを修理する仕事だったので、部品の研磨や曲がり直しなど細かい作業がほとんどでした。しかし、自分が本当に望んでいた仕事とは違うと感じていたんです。
青木:そうだったんですね。大阪機器に入って、車全体を対応できるようになったのは宮﨑さんにとって働くやりがいにつながったんですね。
“ありがとう”の声が背中を押す
青木:宮﨑さんにとって、仕事のやりがいとは何でしょうか?
宮﨑:お客さんから「ありがとう」という声をもらう瞬間です。
今はほとんどなくなっているのですが、入社当時は、路上で動かなくなった車のもとへ駆けつけ、その場で修理する「路上援護」という仕事がありました。
車が路上で急に故障したら、誰だって不安じゃないですか。そんな時にサッと駆けつけて「大丈夫、もうすぐ直るよ」と伝えると、お客さんが安心して素敵な笑顔をくれるんです。
無事に動くようになった後に「本当にありがとう!」という言葉をかけてくれる瞬間は、特に仕事のやりがいを感じます。
青木:仕事の中で大変だったことはありますか?
宮﨑:経験したことのないことを急に依頼されたり、外国製品の部品情報を調べたりする仕事が本当に大変でした。
燃料噴射ポンプの部品は、ほとんどがイギリスやアメリカなどの海外製です。もちろん商品のカタログや表記もすべて英語で書かれており、翻訳しながら理解する必要がありました。経験値が増えることで、翻訳なしでも必要な部品や使い道も分かるようになってはきましたが、調べる作業が入ることで業務が長引くことも。さらに、技術はどんどん進化していくので、使用部品や検査する機械なども新しくなっていきます。都度使い方や対応車種を調べなければいけないので、日々勉強する大変さはありますね。
また、修理した後に調子が悪くなることもあり、部品の確認や調整方法を学ぶ必要がありました。
優しさでつながる職場──大阪機器の雰囲気が長く働ける理由
青木:会社の雰囲気や特徴について教えてください。
宮﨑:会社の魅力は、社員全員、それぞれが働きやすいようにお互いをサポートしている点です。最年長だからこそ感じるのですが、メンバー全員が優しくて、私の体調や働き方などにも気を遣ってくれています。
特に社長の優しさは、うちの会社の特徴のひとつです。
暑い日には、社員のためにアイスやケーキなどを差し入れしてくれることもあります。社員旅行や歓迎会、年末になると忘年会などのイベントも定期的に開催されます。みんなが参加してわいわい話せるのは、うちの会社の良さだと思います。
青木:いいですね!会社の社員たちの仲の良さが伝わってきます。
今の会社を支えている社員たちに伝えたいことはありますか?
宮﨑:長くいて欲しい。この一言に尽きますね。
うちの会社の仕事ってオイル汚れもあるし、体力仕事でもあるから、大変だと感じる人もいると思うんです。ただ体力があればいいわけでもなく、体の使い方に慣れるまでに2年くらいかかることもあります。
でも、続けることで経験値や知識としてその人の力になるんですよ。だから、この会社でたくさん経験して長く働いてほしいと思っています。
次に託す。技術継承への挑戦
青木:宮﨑さんの会社や社員さんに対する愛を感じます。今後挑戦したいことはありますか?
宮﨑:私の後を継いでくれる人を育てたいです。現在は、一人の社員に継承している最中ですが、伝える・教える難しさを感じています。失敗から学ばせる方がいいのか、手取り足取り教えたらいいのか。色々な教え方を試しながら、日々過ごしています。
青木:最後にこの記事を読んでいる人にメッセージをお願いします!
宮﨑:うちは、本当に楽しい会社です。
自分の知識や経験を身につけて、お客さんから「ありがとう」と言ってもらえる瞬間は、仕事をやっていてよかったと実感できます。
もちろん、楽しいことばかりではないかもしれませんが、それも“楽しみに変えられる”環境やメンバーが揃っています。
ぜひ一緒に働きましょう!
青木:ありがとうございます。宮﨑さんの言葉、次の人につなげていきますね。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
宮﨑さんの話から伝わってくるのは、会社に対する愛や感謝の気持ちでした。お客様の「ありがとう」が何よりものパワーと語る宮﨑さんは、この喜びを次の世代につなげたいと、今も仕事に励んでいます。
会社の雰囲気の良さや、全員で仕事も遊びも楽しむ様子は、他の会社にはない魅力ですね。
今後も社員インタビューを掲載していく予定ですので、次回もお楽しみに。