【企業インタビューvol.13】YouProduce株式会社様インタビュー〜言葉にできない"らしさ"をカタチにする〜
EngineerforceではYouProduce株式会社様のホームページリニューアルを担当させていただきました。
今回はYouProduce株式会社様より滝田様(以降、敬称略)のお時間を頂戴し、弊社の小出が今回のリニューアル背景やプロジェクトの進行、今後の展望についてお話を伺いました。
目次
無名の会社がなぜリピート率95%!?YouProduce株式会社とは
オウンドメディアの目的変更の裏側
【驚き】思いもよらぬ問い合わせの数
さいごに
無名の会社がなぜリピート率95%!?YouProduce株式会社とは
小出:
この度はお時間をいただき、ありがとうございます。
まずは御社の事業内容、そして目指すところについてお伺いしたいです。
滝田:
はい、YouProduceは主に大企業のお客様向けに映像を中心としたクリエイティブで課題を解決する会社です。
発足当初は前身の会社で「わかりにくいサービスをわかりやすく説明する短尺動画」を2012年頃につくり始め、事業部をスピンアウトしました。
わかりにくいサービスって大企業の新規事業であったりとか、スタートアップの会社の場合には今まだ世の中にないサービスであることが多いです。何か困っている人がいるからソリューションで解決するプロダクトをつくっていると思うのですが、当事者の方々はどうしても作り手目線になってしまうので、ファクトの積み上げで説明してしまいがちです。その中で、元々世の中にニーズがどこにあってそれをどう解決するサービスなのかを客観的にシナリオに落とすという第三者目線がすごく必要だと感じていました。
そこでまず動画制作から始まり、ホームページやLPの制作、SNSの運用、展示会のデザインなど多様なアウトプットによってわかりやすく伝えるサービスを行ってきました。
多くの活動をする中で私たちには主に3つの柱
・クライアント企業様の新規顧客獲得支援
・一度リーチした方への接触頻度向上支援
・一度サービスを使用した方への継続利用促進支援
に分かれており、各フェーズにおいて制作物などで支援をさせていただいています。
サービス開始当初は動画制作だけだったのですが、それではサービスが点で終わっていました。しかし少しずつ制作幅を広げることによってリピート率95%以上をいただけるようになりました。
YouProduce・滝田様
小出:
ありがとうございます。そんな御社とEngineerforceの最初のプロジェクトは覚えていますか?
滝田:
最初の活動は覚えていませんが、飯田さんと初めてお会いしたのは数年前のIVSイベントで、その際はまだ開発会社という印象でした。その後、とあるサービスのサポートを手伝ってもらったことから始まったと思います。
オウンドメディアの目的変更の裏側
小出:
その後いくつかプロジェクトをご一緒させていただいたのちに今回、御社のホームページリニューアルで初めて直接のご依頼をいただいたと思うのですが、リニューアルの背景をお伺いできますか?
滝田:
少し事業内容を変更したこともあって情報が古くなっていたことが1つ。もう1つは、以前のサイトだと採用など一緒に働いてくれるメンバー向かいのメッセージが多かったのですが、これを今のメンバーが営業活動に使える、かつ事業内容がきちんとわかることで顧客の信頼を得るという方向に整えようと思ったことです。
そしてそのコーポレートサイトを誰とリニューアルするかを検討したときに、御社に頼むか、自社でノーコードで作成するかの2択が実はありました。最初はノーコードでチャレンジしたのですがなかなかうまくいかず、やっぱりプロの方に頼もうと感じてお願いしました。
結果としてつくりたい・伝えたいと思っていたことを網羅しつつうまく引き出していただけたので良かったなと思っています。
小出:
普段のお仕事が企業様からの受託が多い中で今回自社のサイトを発注されたことで発注側としてのやり取りになったかなと思うのですが、その部分難しかったところはありますか?
滝田:
逆に「こういうふうに依頼しないと困るだろうな」というのはわかるので、その点でご迷惑かけないように意識しました。むしろ今回は自分がフロントに立たず、メンバーにディレクションを任せていたので、自社社員のディレクションスキル向上をサポートするという点が難しかったですね。
小出:
一緒にプロジェクトを進めさせていただく中で滝田さんご自身がどれだけ前に出るかが難しそうだなとは感じていました。
滝田:
そうですね、企業からお仕事を受けることが多い以上、どうしても社内業務よりもクライアント企業様優先になってしまうのでそこをどう調整するかの部分と、会社のことについてはどうしても長年業務を牽引してきた私にしか書けなかったりするのでそのあたりが大変でした。
それと別視点で難しかったのは事例紹介の部分です。もっとたくさん載せておきたかったし、これまでつくってきたものに自負もあるのですが、顧客企業の名前がなかなか載せられなかったりしたのが悩んだ部分でした。
小出:
Engineerforceも受託でのお仕事をいただくことが多いのでとても気持ちわかります。
そんな思いがありながら今回制作したコーポレートサイトにおける今後の運用方針と、特に見てもらいたい箇所がもしあればお伺いしたいなと思います。
滝田:
すごくミニマルなサイトというか情報量の少ないサイトにしているので、キャッチコピーを含めて、掲載している言葉を全て見てもらいたいと思っています。自社では言葉にできない"らしさ"というのが実はすごく盲点だったりするのでそこをカタチにするのが私たちでありたいという意味を込めたキーコピーもそうですし、ミッション・ビジョン・バリューの部分も、これがあるから私たちが選んでいただけているというところが見えると思います。事業内容についてもわかりやすく掲載いただいていますし、信頼されるために顔を出しておくのは大切だと考えて今回をきっかけに改めて撮影をし、顔写真を掲載していただきました。これらを含めて全体的にYouProduceらしさが詰まっているので見ていただきたいなと思います。
実は最近お問い合わせが結構増えていて。もちろんお仕事につながる例もあればそうでないこともあるのですが、お問い合わせの数が増えるということは何かしらの検索ワードで流入しているということだと考えています。なので今後アナリティクスツールなどを入れて分析しながら、この流入を増やしていけるものなのか見極めていきたいですね。
【驚き】思いもよらぬ問い合わせの数
小出:
お問い合わせというのは滝田さんご自身にというわけではなく、ホームページからの流入になるのでしょうか?
滝田:
個人ではなくホームページからのお問い合わせが1日1,2件必ず来てますね。
小出:
それはすごいですね。
滝田:
もちろん営業メールなどが多かったりするので純粋なお問い合わせは少ないのですが、少なくとも既存のお客様からのリファラルなどで社名検索をされたときにきちんと検索結果に出てきて、安心してお仕事を任せていただけるきっかけになるようなサイトには育てていきたいと思っています。
小出:
そうですね、現時点で何かしらのワードに引っかかっているということはそこから広げられる可能性もありますね。
滝田:
ある程度営業メールなどがくることは想定していましたがそれを含めて「こんなにお問い合わせ来るんだ」というのは驚きでしたね。
小出:
実際にそこから面談したりはされているのでしょうか。
滝田:
基本的に私が直接面談することはないのですが、気になった企業様に関してはメンバーに話してみてもらったりすることはあります。
小出:
であれば少なからずご縁に繋がりそうな感じはしているイメージですかね。
滝田:
はい、そうですね。
小出:
ありがとうございます。現在、多くの制作やフェーズの支援をされているかと思いますが、今後やっていきたいことや目指していきたいことはありますか?
滝田:
今後は、クリエイティブディレクターとして企業様の年度予算をどう使うか、といったもう少し上流工程に入っていきたいです。
サービスの拡充についてはデバイスの発展によって全く変わってくると思うのでそこに順応していくことはこれまでもやってきましたし、これからもやっていくと考えていますが、成果物としては大きく変わっていかないと思います。とはいえこれまではアプリ開発なども行っていたこともあるのと、私たちは社員数としては多くないですが日本全国・海外にもパートナーさんが多くいるので他の分野の場合も一度お話をお伺いできればと考えています。
小出:
成果物としてはこれまでと大きくは変わらないですが、もう少し上流から、というイメージですかね。
滝田:
そうですね、動画をつくりたいと思う"前"があるはずで、企業様がプロダクト磨きに専念できる環境を用意するということを私たちは大事にしています。なぜ動画などの広告をつくるのかというと顧客との接点をつくるということもそうですが、まずはコミュニケーションを取るためのツールなので人と人が繋がるためのものになります。そしてなぜ人と人がつながるかというと、どこかで必ず仕事につながる可能性があるからです。そこでより有益な繋がりをつくっていけるよう、活動させていただいています。
さいごに
小出:
ありがとうございます。本日予定していた項目は大体お伺いできたのですが、最後に皆さんに伝えておきたいことはありますか?
滝田:
小出さんにデザインをお願いする際はあまり事細かにディレクションせずにイメージだけ伝えた方が良いものにしてくれるんじゃないかという部分ですね(笑)
小出:
Engineerforceのことを言っていただけるんですね、ありがとうございます(笑)
滝田:
これだけディレクションを経験してきた身ですが、WebデザインだったりUIUXという意味ではきちんとプロの目線から考えてくれるのが御社の安心感だったりするので、これからについてはコンセプト設計のようなところからお願いしたいと考えています。
小出:
まさか弊社について話していただけると思っていなかったので動揺しているのですが、たしかにふわっとした段階で投げていただいた方が楽ですよね。
滝田:
そうですね、やはり自分の目指したい方向性がどこにあるのかをきちんと詰めながらつくっていけるのが良いです。「なぜこの手段にしたんだろう」を読み解く方が大変なこともあるので。
小出:
そう思います。目的に対して手段が決まってしまった後だとその後の調整が大変だったりするので、目的が決まったタイミングでいただけると一緒に手段を決めていきやすいですよね。
滝田:
はい、なので手段が決まる前に「こういった考えのもとでこのような提案をさせてください」と主張ができるタイミングで小出さんには入っていただいた方がいいのかなと思いました。
小出:
そのほうが好きですし、こうしてお話ができるのでありがたいと思っています。
それでは本日のインタビューは以上になります。ありがとうございました!
滝田:
はい、これからもよろしくお願いします!
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