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共同代表エンジニアの久保が目指す「世界の医療テックカンパニー」とは??

Ubie株式会社は、テクノロジーの力で「世界中の人々を適切な医療に案内する」というミッションの下、医療の質向上に貢献するAIを使ったサービスを提供するHealthTechスタートアップです。現在は、病院の紙の問診票をタブレット問診に置き換えることで病院の業務効率化を促す「AI問診Ubie」と、気になる症状を入力するとAI医師の病気予測により患者さんに適切な医療情報を提供する「Dr.Ubie」の2つのサービスを提供しています。

今回は、Ubieの共同代表取締役でありエンジニアでもある久保(@KUVO1017)がこの先目指していくもの、Ubieで働くことの楽しさや組織について語ります。

共同代表エンジニア久保恒太プロフィール

東京大学大学院工学系研究科卒。 エムスリー株式会社で約2年、医師Q&AサービスなどのBtoCヘルスケア領域の ソフトウェア開発および、Webマーケティングに従事。 学生時代にはビジネスコンテストでの優勝経験がある他、インターンとして医療ベンチャー企業、医療機器開発企業でのソフトウェア開発を経験。2013年東大在籍時に医師の病名予測をシミュレーションするソフトウェア及びアルゴリズムの研究/開発を開始。現在Ubieの共同代表取締役でありエンジニアでもある。

「世界中の人々を適切な医療に案内する」をミッションにグローバルで勝てるサービスを目指す

 Ubieでは、「世界中の人々を適切な医療に案内する」ということをミッションに掲げています。現在、医療もITも目覚ましい発展と進化が日々日々起こっています。けれども、医療×ITの分野は世界をみてもまだまだ未熟で、価値提供ができていない分野であると思います。家で体調不良になっても、これが何の病気なのか、どう対処したらいいのか、そもそも病院に行くべきなのか、全ての情報がカスタマーにとってわからないのが現状です。この問題の解決には、世界中の誰もが自分に最適な医療にアクセスできるようにすること、つまり「医療情報へのアクセス最適化」が重要であると考えています。そこで、テクノロジーの力を使って、医療情報を世界中に届けるインフラをつくろうと考えました。最終的にはカスタマーがあらゆる医療情報に自由にアクセスでき、最適な医療にナビゲーションされる世界を創造できる企業を目指したいと思っております。

 また、グローバルという点についても本気で考えていて、メルカリさんが創業1年で米国でサービスロンチしたようにUbieでも1年目から海外展開向けの開発をしており、本気で世界で戦うWebサービス開発をしています。

AI問診Ubie と Dr.Ubie で目指す一歩先の未来


 現在メインで提供しているのは、病院やクリニックに対して医師の業務効率化を促すツールとなるAIを使った問診サービス「AI問診Ubie」です。患者さんが病院へ行った際に、紙の問診票へ自分の症状等を記入する代わりに、AIが投げかけてくる医学的な質問(問診)に待合室でタブレットを使って答えてもらうサービスです。これによって、電子カルテに問診の内容が簡単にコピーできるので医師の事務業務を大幅に効率化できる上、問診内容からAIが推測した病気の結果も確認できるため、病気の見落としを防ぐことにも貢献できます。

 また、まだβ版をリリースしたばかりの段階ですが、患者さん用にスマートフォンで症状から病気を予測するサービス「Dr.Ubie」も始めています。いわゆる「アプリでお医者さん」の世界観で、病院やクリニックに行く一歩手前の医療に対して価値提供したいと思っています。「頭が痛い」「胸が苦しい」などの気になる症状がある時に、AIのチャットボットと対話していくと、AIの予測に基づき今すぐ病院へ行くべきか、市販薬を買って対処できるのか等、適切なアドバイスができるようなサービスにしたいと考えています。

BtoB、BtoCビジネスの生み出すシナジー

 なぜスタートアップなのに両方のビジネスをやるのかと良く聞かれるのですが、そこに大きなシナジーがあるからです。BtoBビジネスにおいては医師が考えた病名の教師データを取得することができ、BtoCビジネスにおいても病気予測の精度向上に大きく寄与します。また、将来的にはBtoBとBtoCのデータを連携することで病院に行った際にすでに過去の既往歴、服薬歴などのデータがわかるというPHR(Personal Health Record)の役目も担いたいと考えています。

創業2年目にしてインドへの海外進出を開始

 今後はAI問診Ubieを機能進化させながら、国内の病院・クリニック等の医療機関に広げていきます。AI問診という切り口から、医療の現場で起きているあらゆるアナログな業務をITの力によって連続的に効率化していきたいと思います。

 また、まだ創業2年目ですが、世界を目指しているため既に海外進出も開始しております。今後世界で最も大きな人口を抱えることになるインドを最初の進出先に選びました。既に2回の現地調査も行い、MVPのプロダクトを持ってユーザーインタビューを行い、インド現地におけるパートナーシップの話も進めています。世界を目指すスタートアップとして常に最速で事業投資・開発を進めていきます。

ソフトウェアエンジニアとしてUbieで働く楽しさ

世界のどこにもなかったユニークなデータを使った開発

 他の業界を経験した人は特に驚かれるのですが、医療の世界はデータがあるようで案外ありません。我々が扱っている症状と疾患のデータについても同様で、その関係性の正規化されたデータはなく、世界にそのソースがバラバラな形式で散らばっています。電子カルテのデータを使った試みなども多くありましたが、それも失敗してきているという過去があります。Ubieでは医師が人手で年月をかけて自前でデータをつくった過去があり、今の病気予測サービスがあります。また、リアルワールドデータがリアルタイムで世界中から集められる仕組みを現在は構築しているため、他の場所では体験できないようなレアなデータを使って、プロダクト開発や課題解決を考えて実行できることはなかなかおもしろいと思います。

超高齢化社会へ向けたUI/UXの構築

 日本の医療現場独自の特徴でいうと、誰もがわかりやすいユニバーサルデザインの実現を追求している所も面白いかもしれません。ご年配の方もメインユーザーとして想定しているため、カラオケのデンモクや銀行のATM等を参考にご年配の方にも使いやすいUI/UXの実現にも力を入れています。

トップレベルの Kotlin サーバーサイド開発

 当初、サーバーサイド周りの開発はRuby on Railsをメインとしており、最近はRubyの著名ブロガーであるエンジニアも弊社にジョインしましたが、現在は徐々にKotlinの割合を増やしています。UbieにはKotlinのエバンジェリスト(@ngsw_taro)や、日本人として唯一Kotlinの世界カンファレンスに登壇した(@shiraj_i)も携わってくれているので、そう言ったレベルの高いエンジニアと一緒に開発出来るのが1つの面白さだと思います。

React.js, Nuxt.js, TypeScript などを使ったフロントエンド開発

 フロントエンドかに関しては現状Webアプリ(PWAなど)に舵を切っています。特にBtoCサービスでは症状から病気を予測するという常時使うようなサービスではないため、ネイティブアプリよりもWebの方が相性がよいからです。一方でUXを最大化するため、インドのサービスではNuxt.jsを利用しておりネットワーク環境が良くないインドでも実用に耐えうるような構造にしています。また、現在 TypeScript を利用した開発でより変化に強いサービス開発を目指しています。

OSS へのコミットや登壇

 また、OSSへのコミットや、Ubieとしてライブラリ公開も始めています。また、社内でも登壇や投稿など外部発信をやっている社員が多いのも特徴です。

Ubieの目指す最強の人たちが最高に楽しく働ける組織


エンジニア中心の組織


 現在フルタイム15名、パートナーやインターン(副業/フリーランス等の業務委託)をあわせて30名となります。社員の半数をこえるエンジニアを中心に、医師・デザイナー・カスタマーサクセス・人事などが少数精鋭でいます。また、特徴として生産性をかなり大切にする文化があり、リモートワークや完全フレックスタイム、開発環境(ディスプレイや椅子)整備等が普通に受け入れられるのはエンジニアが多い組織文化があるからかもしれません。

オープンマインドカルチャー

 自由と自律を大切に、オープンマインドな組織となっています。OKRの全体共有、SlackのDM廃止、会計情報、事業計画の共有など全て全社員にオープンになっており、全情報をキャッチアップできる環境にしています。これにより情報のマネジメントコストがなくなることや、何より全社員が当事者意識を持って、経営・事業から逆算して自ら考え行動に移して、発揮してくれます。組織づくりや採用は事業成長のため社員全員が考えて実行するものだと思っています。経営とメンバーは完全にフラットな関係だと考えているため、経営者としての考えや発想もあくまで一メンバーの意見として発します。自分の意見が全く通らないことも多々あります(笑)

(参考)これが創業1年スタートアップ「新しい働き方」です。

スマートクリエイティブ

 Ubieのエンジニア採用として、特に大切にしているのがスキルセットや今までの経験は当然重要ですが、スマートクリエイティブ的に課題を自ら発見して解決することに大好きで、新しいことを吸収しながら最適なアプローチを選べるかどうかです。そういう意味では、プロダクトの成長にコミットするような方、スマートクリエイティブのイメージが強いかもしれません。

Ubie ではあなたのコミットをお待ちしています

 本日はUbieのビジネスの方向性や組織について書かせていただきましたが、これを読んでUbieに興味をお持ちいただければ幸いです。定期的に水曜日にUbieDayと呼ばれる社内TGIW的なものや、カジュアルなランチやお茶も随時していますので、少しでもご興味ある方はご連絡お待ちしております!

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