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YouTubeに「キミノスクールチャンネル」という、主に勉強方法について気づきや学びを提供するコンテンツがあります。
キミノスクールチャンネルは、昨年できたばかりにもかかわらず、急激に成長し、現在はチャンネル登録者数は約5万人となり、教育業界では最大級のメディアとなっています。
そんなキミノスクールチャンネルには「ぶる」という愛称で人気を集めている出演者がいます。
そんな彼「ぶる」こそが、新卒入社わずか1年目でありながらキミノスクールチャンネルを立ち上げ、わずか1年足らずでチャンネル登録者5万人超えにまで伸ばしてきた立役者なのです。
今回は、そんな日々目覚ましい成長と活躍をみせる「ぶる」ことクルイトの青木晃一(あおき こういち)に、彼の夢やクルイトに入社した理由、仕事への想いなどについて聞きました。
夢の変遷と教育への想い
青木の夢は「日本一の学校をつくる」こと。
その夢を描くに至った経緯、そしてクルイトへの入社に至る過程とは、どのようなものだったのでしょうか。
幼いころから抱いていた「教師になる」という夢
教員の両親のもとに生まれ育った青木。
まだ幼かった青木が見た教育現場での父の姿は、生徒たちから慕われ、活き活きとしている、まさに「理想の教師」でした。そんな父の姿が、青木に大きな影響を与えたといいます。
小学生の卒業式には「小学校の先生になりたい」と発表し、中学生の卒業式には「中学校の先生になりたい」と発表し、高校に入ると、先生の授業を観察しながら「この先生より僕のほうがうまく教えれそうやな。」と思っていた青木。
幼いことから、将来の夢として、教育にかかわる道以外を考えることはなかったそう。
夢を変えた衝撃的な出会い
大学の教育系の学部に進学した青木。
海外旅行をしていた時、ある衝撃的な学校と出会います。
その学校とは、イギリスにあるサマーヒルスクール。
その学校は日本にある一般的な学校とは大きく異なる点が多く、青木に大きな衝撃をもたらしました。
サマーヒルスクールには、ほとんどすべてのことを「生徒自身が決定する」というルールがありました。
たとえば「授業の出席」は自由だし「学校の校則」も生徒が話し合って決める。
「こんなかわった教育の形があるんだ!」と驚きました。
たとえば「授業の出席は自由」だし生徒は基本的に何をしてもいい。
「こんな教育を日本でもやりたい!そのために一から学校を作ろう!」と思いました。
そして、教師ではなく、「日本一の学校を作る」という夢を掲げることに決めたのです。
新たな夢へのアクション
帰国した青木は、日本一の学校をつくるために、学校を作る方法を調べたり、面白い教育をしている起業家の方に会いに行ったりしました。
Facebookで、「僕は将来こういう学校を作りたい!」という投稿もしました。すると、その投稿を見た学生団体の先輩から「今働いてる会社(クルイト)が教育で面白いことをやってるよ!」と連絡がきたのです。
青木はさっそくWantedlyから話を聞きに行きました。
この会社でなら夢を実現させられるという確信
「日本一の学校をつくる」という夢を発信したことにより得られたクルイトとの出会い。
数ある企業の中で青木がクルイトに入社した理由とはなんだったのでしょうか。
そして、YouTuberデビューに至るまでの過程を聞きました。
「この人といると教育をマジで変えられそう!この人の為に働きたい!」という思い
青木が新卒入社先としてクルイトを選んだ一番の理由は人だったといいます。
青木の目にはなぜクルイトで働く人が魅力的に映ったのでしょうか。
当時の僕は「僕は近い将来、学校を作る男だ!」と完全にイキっていました。
会社の面接に行った時にも「僕がこの会社に入るとぼくにとってどのようなメリットがあるんですか?」みたいな質問をしてました。
しかも、30個くらい質問しましたね。僕が、面接される側なのに...今考えると、めちゃくちゃ失礼でした。
にもかかわらず、すべての質問に真摯に回答していただきました。
代表の大濵との面談についてはこう語っています。
社長に対して、面接で「僕はこういう高校をつくりたいんです!」と偉そうに語っていました。
今考えると、内容も意味わからないものだったのですが、それにも「いいね!」と言ってくれました。
そうして話していく中で、社長の教育にかける思いやその行動を聞き、
「この人といると教育をマジで変えられそう!この人の為に働きたい!」
と思うようになっていました。
代表からのお誘い!突然のYouTuberデビュー
クルイトの内定が決まって数ヶ月後に、急に代表の大濵から青木のもとに、「YouTuberにならない?」というメッセージが来ました。
すごく急な誘いだったものの「チャンスは掴みにいこう!」と思った青木は快諾しました。
どんなYouTubeチャンネルで、どんなことをするのかは知らなかったといいます。
青木はこのとき、YouTubeを今後本格的にやっていくことになるとは、まったく思っていなかったそうです。
入社して味わった最初の挫折
クルイトに新卒入社してからは、YouTube事業を行いつつ、塾の運営を行うことになりました。
順風満帆にスタートを切ったかのように思われた青木の社会人生活。
しかし、早々に味わったのは、大きな挫折でした。
当時「自分は優秀な人間だ!」と思っていたのですが、入社して塾の運営をしてみると「同期のメンバーの中で自分が一番仕事ができない人間だ」ということにすぐ気づいてしまったんです。
ある人は「受験指導の経験がすごい」
またある人は「複数のタスクを素早くこなしてしまう」
またある人は「気が使えて、困っている人のサポートをすぐに行える」
それに比べて、自分はマジでなんにも優れているところが見つからなかったです。
ともに働く優秀な同期の姿を見て、落ち込み悩む日々が続きました。
YouTube専属になったことでの新たな苦難。結果を出すまでの試行錯誤の道のり
青木は悩んだ末に、自分の得意分野を伸ばすことで貢献することを希望しました。
代表の大濵に「YouTubeやTikTokなどのマーケティングに専念したい」と伝え、大濵は青木の意向を汲みます。
しかしここからが苦難の連続だったのです。
試行錯誤を繰り返す日々。本当に辛かった毎日
YouTubeを始めたときは、「中高生向けのチャンネル」ということ以外何も決まっていませんでした。
最初はほかのYouTuberを参考にして動画を投稿することを繰り返していました。
しかし、投稿した中高生に向けた自己啓発系の内容の動画は100回も再生されず、そのあとに投稿した「勉強方法」を対談形式で紹介する動画の再生回数もなかなか伸びず・・・
YouTubeチャンネルを本格的にはじめてから半年くらいは、動画を上げても1動画あたり300回くらいしか見られなかったといいます。
どれだけ頑張っても、数字が伸びない現実。
自分が会社に貢献できていないことを痛感し、深く落ち込む日々が続きました。
青木は、そのときの心情をこのように語っています。
このころは本当に辛かったです。
再生回数を見るたびに「お前の動画は面白くないぞ!」と言われている気がしました。
そして、YouTubeを見ると「ヒカキンさん」や「まこなり社長」などの大物YouTuberさんの超面白い動画が上がっていて、自分の動画とのクオリティの差に落ち込みました。
そして、塾運営ではなく、YouTubeの専属になっていたので
「YouTubeの成果が出ないと、僕がこの会社にいる意味がないのでは?」
と考えてしまっていました。
そんな過酷な状況のもとで、青木を支え、青木の原動力となっていたのは、YouTubeを見た人からの感想や励ましのフィードバックだったといいます。
もし、自分1人でYouTubeチャンネルをやっていたら、とっくにやめてましたね。
でも「毎回見てます!」とか「ためになります!」みたいなコメントがあったし
さらに、上司や先輩が常に「青木くんはよう頑張ってる」という励ましの言葉や、「もっとこここうしたほうがいい」と細かくフィードバックしてくれたので、続けることが出来ました。
まあ、仕事なので、辞められなかったというのもでかいですけれど(笑)
先が見えない中、逃げられない状況で試行錯誤を続ける日々が続きます。
そんな中で、結果を出すために努力を重ね続けました。
わかったのは「毎週必死に考えて改善していると、どこかで運が味方してくれる」こと
青木は数字を伸ばすために、YouTubeをひたすら見たといいます。
サムネイルや動画を見るたびに「ちょっとでもこれを自分の動画に活かせないかな?」と考え
自分の動画で試してみて、結果を見て、という一連の流れを繰り返しました。
YouTubeは「サムネイルのクリック率」や「どこで視聴者が動画を見なくなったか?」などの数値を詳しく見ることができるので、それを見て考えました。
毎週行われる会議で改善点を報告しないといけないので、必死に改善点を探していました。
しかし最初は、データを見て何を改善すれば良いのかわからなかったといいます。
そんなときには手取り足取り指導してくれる上司の力を借りて、改善を続けました。
ただ、やはり10ヶ月くらいは毎週改善しても、効果があるものはほとんどなかったそう。
たくさん試行錯誤し、失敗する中で、少しだけ、効果が出る具体的な方法を見つけました。サムネイルの写真を左右で2つ分けて右と左で対比をする分割サムネと、演者二人でコント形式で勉強法を紹介する形式のものは大きく効果が出たということです。
突然の事件!一転した状況
開設10ヶ月後、チャンネル登録者数約5,000人。
地道に登録者数を伸ばしていた矢先、その時は突然やってきました。
投稿したある動画の再生回数が、なんと1週間で6万回を超えたのです。
すると、それに関連して、過去にアップロードした他の動画も再生され
再生回数1万回を超える動画が他にも大量に出てきました。
結果、1ヶ月でチャンネル登録者が2万人以上増え、また再生回数は月間200万回再生超えをして
塾業界で1番の再生回数を誇ることになったのです。
急激に伸びた理由はきちんと説明できないといいます。
なんとなくデータを見て仮説を立てるということは出来ても、それが正しいという根拠もないですし、結局のところわからないです。運がたまたま味方してくれただけだと思います。
ただ、一つわかったことは
「毎週必死に考えて改善していると、どこかで運が味方してくれる。」
ということです。
これは、多くの経営者の方やブロガーさんが言っていることだし、僕も以前から知っていましたが、頭では分かっていても、本当に実感してはいませんでした。
でもこの1年間で、自分で実感することが出来ました。
大きな仕事を任され、圧倒的に成長できる環境
青木はクルイトに入社したことで、大きな仕事を任され、ときにはサポートしてもらえる環境のもとで、同じ思いを持つ仲間と協力し、切磋琢磨していくことができているといいます。
人間の成長は、環境が9割だと思っています。
そういう意味で、この会社では、圧倒的に成長できる環境があると思います。
僕自身で言えば「YouTube」や「TikTok」などのマーケティングを任せてもらったり、新卒の方もひとつの塾の経営を任せてもらったり、新卒とは思えないくらい大きな仕事を任されてもらえています。
こうやって大きな仕事を任せられると、成長せざるをえないです。
こういう大きい仕事を任されるだけでは、プレッシャーに負けてしまうと思います。でも、この会社では、大きい仕事でも「任せた!」と投げやりに任されるのではなく、上司の方が、アドバイスし、サポートしてくれます。
実際、僕がYouTubeを任せてもらった当初は、毎日上司の方に面談してもらっていました。そして、毎日フィードバックをいただいていました。
目指すはチャンネル登録者No.1
青木に今後の展望について聞いてみました。
YouTubeで挫けそうになっている時に、何度も何度も助けてもらったからこそ、これからの半年で、さらに成長し、みなさんを逆に支えられるようになりたいです。
YouTubeについては。
ありがたいことに「YouTubeを見て、勉強方法を変えたら成績が上がりました!」という声をいただくようになりました。
さらに、YouTubeチャンネルを大きなものにして、チャンネル登録者で、塾業界No.1のYouTubeチャンネルにしたいです。
そのためには、ただ勉強方法を伝えるのではなく、面白い要素を増やして「勉強に関する動画なんて全く見ない子」にも見てもらえるようにならないとダメだなと感じています。
では、その先にある展望は。
YouTubeチャンネルでは「5教科の勉強方法」に関する情報を発信しているのですが、「5教科の勉強をすること」よりももっと大事なことがあると思っています。
たとえば、自分がやりたいことを探したり、それをとことん突き詰めたりする時間です。
でも、現状、学校のテストがある以上、勉強をしないといけない。
だからこそ、中高生には、僕のYouTubeの動画を見て「勉強方法」を学び、短い勉強時間で高得点が取れるようになってもらいたい。
そして、自分がやりたいことを探したり、それを突き詰めたりする時間をもっとたくさん持ってもらいたいです。
青木から、最後に、ひとこと。
この世の中にある社会問題(貧困問題や環境問題など)はすべて、教育を変える事によって解決できると本気で思っています。
教育を変えることはとてつもないハードルがあると思います。
しかしクルイトで働く人はみな、本気で教育を変えたいと思っているし、ただ思うだけではなくて実際に行動しています。
一緒にもがき、苦しみながら教育を変えていきましょう。
きっかけをつかみ、悩みながら何度も何度も試行錯誤を重ねることで、運を味方につけることができた青木。
この先も、日本一の学校をつくるという夢の実現に近づくため、教育を変えるため、青木はひたすら邁進していくことでしょう。