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入社3年目、PRコンサルタントのとある一日【午後編】

ビジネス書のライターからPRコンサルタントに転身した、Clover(クローバー) PRの勝又です。

前回に引き続き、「PRコンサルタントのとある一日」。
PVは伸びず、社内からは優しい言葉で内容に懸念を示すお声もいただいていますが、懲りずに【午後編】をお届けします。


【12:00】プレスリリースの作成

今日午後イチの仕事は、とあるメガネチェーンの新商品リリースの作成です。

いちばん難しいのが「見出し作り」で、数ある商品の特徴からメディア受けしそうなポイントを選定し、メディア受けしそうな表現を考えます。

ここでいちばん参考になるのが実際の報道です。

たとえば、メガネに関する直近の新聞記事では、どんなメガネ商品のどんな特徴がどんな表現をなされているか。

それらを参考に見出し(構成)を決めていきます。

入社当時、はじめてリリース作成を任された際、参考になりそうな他社リリースはあるかと訊く私に、社長は「ない」と答えました。

記事になっていない、つまりメディアに興味を持たれていないリリースを見ても意味がない、実際の報道を見れば書くべきことがわかるのだと教わりました。


【13:45】クリッピングの報告

クリッピング会社さんから定期的に掲載紙(誌)面が届きます。

クライアントの社名や商品名、イベント名などが掲載された新聞、雑誌、フリーペーパーなどの記事をクライアントに報告します。

配信したリリースのどの情報が実際の記事に使われているか、記者の方はどんな表現でそれを紙面に反映しているかなどを学ぶ時間でもあります。


ちなみに、あるクリッピング会社さんにお聞きした話ですが、

ひとりの担当者が2000テーマほどを頭に入れ、50の媒体を日々目視でチェックしているそうです。(数字間違っていたらスミマセン)

これ、とんでもない特殊技能だと思います。


【14:00】クライアントとの定例会議

今日は最近お仕事をいただくようになった関西のとある大手メーカーさんとの定例会議です。

月に1、2回のペースで各クライアントとの定例を設けています。

(弊社では各社員がだいたい3、4社ほどを兼務しています)


この日は、今後展開する新商品や新サービスをどういった切り口でリリース配信するかを議論しました。

そのほか、取材誘致の進捗報告や、近々実施予定のメディア向け発表会について(どんな内容の発表を、どのメディアに向けて、どこの会場で実施するかなどなど)の相談も。

この会議では、弊社、クライアントのほかに、広告代理店さんも入られていて、代理店のFさんのおかげでいつも和やかなムードです。


ちなみに、どのクライアントさんとの定例会議もみな和気藹々とした雰囲気なのですが、過去一度例外として、某PR会社さんのプロジェクトに私ひとり配属というか、ご一緒した案件がありました。

そのプロジェクトの定例では、クライアントから某PR会社さんの面々が「クライアントの金と時間を管理するのが代理店の仕事でしょ?それもできないってアナタこの仕事何年目!?」「この話、なんでまだ進んでないの?てめえ、ふざけんじゃねえぞって感じなんですけど!?」などと毎回、 強烈な“ご指導”をいただいており、彼らの後に進捗報告パートを控える私は毎回震えながらその様子を見ていました。良い勉強になりました。


【15:40】メディアとのMTG

WEBニュースの編集長の方に、午前中に準備した案件を紹介します。

「いまこういったトレンドがあるので、こういった取材はどうですか?」といった提案に、その場でフィードバックをいただきます。

訊くところによると、いまAIツールの発展で記者が実際に体験したレビュー記事の需要が増しているのだとか。

こうした金言を得られるのは、やはり実際にお会いしてこそと思います。


この日は最後に、嬉しいことに近々飲みに行こうとのお誘いをいただきました。


【17:30】帰社。メディアコンタクト

MTGから帰社後、その日最も重要な業務に取り掛かります。

それが「メディアコンタクト」です。

弊社では、記者の方に実際に会うことを重視しています。

先のMTGのように記者の生の声を聞かせてもらえるからです。

目標は各自に委ねられていますが、私の場合、月に10媒体以上の方とアポイントを取るようにしています。

メールもしますが、電話口で思わぬ情報がゲットできたりするので(「いまこういうネタ募集してるんだけどなんかない?」など)、なるべくまずは電話をするようにしています。

が、面識のない記者さんにいきなり電話するのはいまだに緊張します。

無下に扱われることはあまりないですが、とはいえ、いきなり電話をかけるわけですから、「ちょっといま忙しいからメールにしてくれない!?」くらいは言われることもあります。

過去、電話口でいちばん優しかったのは沖縄の記者さんでした。


【18:15】翌日のタスク管理更新。退社

私はExcelでタスク管理をしているので、これを更新して一日を締めくくります。

この作業をする頃は、もう魂は夜の街にあります。

社長が音頭を取って社内で飲みに行くこともあります。

が、だいたい皆、各自で飲みに行きます。

これは弊社の七不思議のひとつですが、つい10秒前まで社内であんなにワイワイ喋っていたのに、オフィスを一歩出た瞬間、無言で皆、散り散りになって消えてゆきます。



以上が私の一日です。

本記事は、代表からの「検閲」が入る前提で執筆していたのですが、内容・表現についてはノータッチ、そのままアップされることに驚いています。

この点を含めて、弊社がどんな会社か、少しはイメージが湧いたのではないでしょうか。

こんなに長ったらしい文章にお付き合いくださりありがとうございました。

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