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レポート:パイオニアに学ぶ経験0からのAI業界にチャレンジ!

【エクサウィザーズ×シナモンAI 共同イベントレポート】

<エクサウィザーズ HR noteより転載>

ワクワクするならドアを叩いて! 未経験でAIの世界に飛び込んだ二人が語る仕事の魅力

AI業界はハードルが高いのではないか――未経験者の多くが、AIをメインに扱う企業に転職する際にこのような不安を感じているようです。

日本ではIT技術浸透が遅く、「IT、AIにかかわる予算をどう検討しているか?」 との質問に70%近い企業が検討をしていない、AI導入予定がないと回答しています。しかし将来的にIT投資を検討している企業も増えており、日本におけるAI関連支出予想の年平均成長率は25%超え。AI業界は今後はさらに大きく変化すると目されており、未経験の中途採用も活発に行われています。

今回はそのような不安も跳ね除け、全くの未経験からAIの世界に飛び込んだ株式会社シナモンの山村さんをお迎えして、エクサウィザーズ今井さんとともにこの世界で働く魅力とやりがいを語ってもらいました。

スピーカー
今井 悠資 (いまい・ゆうすけ)
株式会社エクサウィザーズ AIソリューションコンサルタント
立命館大学政策科学部卒業後、株式会社キーエンスに就職。営業マンに対する研修業務などを通じて、営業という仕事を心から楽しめる人とそうでない人の違いに興味を持つ。このことをきっかけに人と組織の関係性を研究すべく、神戸大学大学院経営学研究科に入学。社会人院生として働きながら研究活動をおこなう。主に企業内コミュニティにおける従業員の学習について研究。イノベーションやアイデンティティ、キャリア形成との関連を専門とする。とりわけ、企業研修などとは異なる、自発的な従業員同士の学習形態(=実践共同体)に着目し、モチベーションの高い従業員の活動をいかにして企業の競争力につなげていくかを研究課題としている。

山村 萌 (やまむら・もえ)
株式会社シナモン Business Developmentグループ担当執行役員
京都大学経済学部卒業。療術業を題材として制度の限界を扱った卒業論文が優秀論文に選定される。新卒で入社した三井住友銀行では、スタートアップ企業を担当する中で、既存の枠組みによらない課題解決への想いを強くする。

その後、株式会社シナモンに入社。保険を始めとする各セクターへのコンサルティング営業や商品開発を担当。2022年2月より現職。プライベートでは、多様性に対する強い興味から、多志向・多世代型の女子サッカーチームの立ち上げを経験、日本サッカー協会にて講演。

モデレーター
平木 朋世(ひらき・ともよ)
株式会社エクサウィザーズ 社長室
新卒で精密部品メーカーに入社。法務、海外営業(US駐在)、事業企画(海外M&A後のPMI業務)を経験しながら国内MBA修了。総合コンサルに転じ、戦略・実行のコンサルティングに従事しながら2度の産育休を経験。エクサウィザーズでは全社の経営基盤づくりや採用・組織課題に取り組む。業務外では2017年から中東の教育支援を行うNPOの理事を務める。


やりたいことを真剣に考えていたら、AIの世界があった。自分の描く未来に技術があるならまずは行動してほしい。


平木:まずは自己紹介をお願い致します。

山村:株式会社シナモン(以下、シナモン)の山村です。現在は、保険、金融、製造を中心に、企業の持つ知識・知見をデータ化し、戦略を練るコンサルティング営業、商品開発を担当しています。

シナモンは、代表・平野の「将来、働きすぎて自殺や過労死のある未来にしたくない」という強い想いから真のDXを実現すべく、ナレッジと戦略的成長をメインに扱っている点が特徴です。弊社のパーパスでも「誰もが新しい未来を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIと共に」とあるように、ビジネスモデルの主役が“人”にしている点が大きな個性だと感じています。

また、日本、ベトナム、台湾の三拠点でグローバルに活動できること、国内ではAI研究者60名とともに研究やリサーチにフォーカスできることも魅力です。

今井:株式会社エクサウィザーズ(以下、エクサウィザーズ)の今井です。前職はBtoB営業を行う株式会社キーエンスで、3年前にエクサウィザーズにジョインしました。個人では組織論やコミュニティを研究しており、エクサウィザーズ入社前から神戸大学の博士課程に在籍しています。

エクサウィザーズは「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する」をミッションに、AIの開発だけでなく社会実装まで行うことを大切にしています。そのため、特定企業の課題解決のために必要な技術を提供するだけでなく、その技術を活かし自社プロダクトとしても開発し、より多くの企業の課題を解決できるよう事業を進めています。



経営層は技術を使うなら「社会のために使いたい」という強い想いを持っており、その想いに共感した社員たちが集まっています。また、社長・石山や会長・春田を中心にベテランながらパワフルなボードメンバーが揃っていること、社員の国籍も22カ国と多様性に富んでいることも魅力のひとつだと感じています。

平木:おふたりとも前職はAIとは遠い世界ですが、転職で未経験のAI業界を選んだ理由を教えてください。

今井:前職では完成品を販売していましたが、もっと上流からお客様の課題解決に関わりたいと思うように。同時に、これから先のビジネスにおいて”AI”は欠かせないと感じ始めていたこともあり、転職活動を開始しました。

しかし、関西では上流から戦略を立てられる企業や、Bizの募集のあるベンチャー企業は少なく、エクサウィザーズの募集を知ってすぐドアを叩きました。当時、35歳。キーエンスでものを売ることを極めていく選択肢もありましたが、最終的にはエクサウィザーズの企業理念に賛同し転職を決意しました。また大学院に進学していたため、博士課程進学支援制度も後押しとなりました。

山村:私は新卒就活の時は、まずどこを選んでいいかわからなかったんです。性格的に好奇心が強いのでどの業界もおもしろそうだと感じたため、「あらゆる業界と関われる」金融業界を選んだんです。

そこで偶然にも配属された店舗が渋谷店でした。渋谷は当時からスタートアップ企業の聖地。お客様もスタートアップのCEOなどが多く、スピード感に圧倒されて。銀行では次にやることが決まってから書類での手続きを求める中で、スタートアップのフットワークの軽さ、決断の速さに魅了されてしまいました。自分の価値を高めるために、立てる打席は多い方がいいと思うようになり、スタートアップの中でも、特にワクワクしたシナモンに飛び移ったんです。

今井:山村さんのお話を聞いて感じたのは、徐々に自分の考え方が「やりたいこと」にシフトしていっただけかもしれませんね。僕は人事でコミュニティをもっと極めたかった。それが叶わないから大学院で研究する道を選びましたが、どんな属性であれ個人がそれぞれに生きやすい世界を作りたいという想いはあったんです。

ハードルを感じたことはなかった。「知らないを楽しめる」先輩たちとともに歩んできた今日まで。

平木:採用を行っていると「SaaSは理解できる、でも、AIはハードルが高いです」という声を耳にすることがあります。AIをメイン商材とする企業に転職したおふたりは未経験のAIにハードルの高さは感じませんでしたか?

山村:私はわかりにくいことほど好奇心をくすぐられたので、あまりハードルは感じなかったです。AI、人工知能、なんだろう!ってすごくワクワクしたんです。やるなら難易度が高いほうが挑戦を楽しめると思いました。しかもこれから成長する業界なら、自分がその世界に今からいれば将来的にバリューを発揮できると感じたんです。

どの業界であれスタートアップという世界が未経験だったので、自分のバリューをどう伸ばすか、些細なことで自分をおもしろがってくれる人と働きたいと思っていて出会った企業がシナモンでした。

今思うと、AIを始めとした最先端のサービスをつくる人たちってなんでも「おもしろがる」才能がある方が多いと思います。よくわからないし面倒くさいと思う人って、AIや先端技術の世界にいないと思うんですよね。

今井:たしかに面白がってくれる人、応援してくれる人の多さはAIを始めとしたスタートアップの魅力かもしれません。エクサウィザーズ入社前から僕は大学院に通っていたのですが、同僚からは今でも「論文前でしょう。仕事大丈夫?」などと積極的に声をかけてもらっています。また、面接の前にオフィスを見学したいと思い、採用担当者の許可を得てオフィスを見に行くこともできました。その際、採用されたら上司になる方に面接前に挨拶と自己紹介もできましたし、常に企業側もオープンでフットワーク軽く動けるのは魅力ですね。

ギャップはあったけれど、いいものを作りたい。その想いは誰もが同じだった。

平木:実際にジョインしてみて、企業ギャップはありましたか?

山村:むしろ、意外と整っているんだなとと思うほど、シチュエーションで驚くことはなかったです。一番驚いたのは裁量権の大きさです。前職では自分の仕事の範囲も何もかもがしっかりと定められていて、そこからずれることはありえなかった。けれど、シナモンでは『ここまで自分が決めていいんだ』という新鮮さがありましたね。

今井:僕は逆でギャップの連続でした(笑)。とくにキーエンスは非常に育成システムが機能していて、ビジネスをいかに効率的にこなすかを徹底して教育されます。その仕組みも整っていて全員が常に70点を取れる組織だったんです。

反対にエクサウィザーズは点数はわからなくても、各々が積極的に自分のバリューを発揮します。ときにその場の雑談から発想を得てビジネスに着手することもある。そうしたアドリブ感は非常に新鮮でしたね。



平木:ご出身はおふたりとも文系だと思うのですが、初めて専門性の高いエンジニアと働く中でどのように強みを発揮したんでしょうか?

山村:私はITの知識を何も持っていなかったんです。AWSとかその言葉の意味さえもわからない状態で転職したんですね。だからエンジニアや周りにいる先輩方の会話がわからないことはたくさんありました。

けれど、お客様は私と同じように専門用語やIT言語がわからない企業様も多くいらっしゃいます。「どんなに優れている商品でもわからないものは買ってもらえない」そう思い、少しでもわかりやすく、専門用語から離れて噛み砕くことを意識していました。何度も言葉の意味を教わってご迷惑をおかけした時期もあるのですが、何も知らないのは強みに変えられることがたくさんある状態だと思うんです。

今井:エンジニアは専門家ですから、彼らに対しては教わるという姿勢でいました。僕もわからない言葉はたくさんありましたが、エンジニアも根っこは「いいものを作ってお客様の力になりたい」と、僕たちと同じだと思うんです。

だから、もっとこうなるとお客様は喜んでくれると思う、などお客様の気持ちを丁寧に伝えてきました。そうすると、エンジニアも「もっとこうできる」って目をキラキラさせて提案してくれます。エンジニアだから、ではなく人間としてお互いに誠実であれば、そこに大きな課題はないと感じました。

前職では大企業にいましたから、自分の仕事に特化していればよかったのですが、スタートアップではエンジニアを始めとしたあらゆる領域の社員たちと密なコミュニケーションを取ることも重要です。今、AI業界などスタートアップへの転職を考えるなら、自分が企業に助けてもらっていることを振り返ってみることも大切かもしれません。

山村:会社にどんな人がいるのかでバランスが変わるかもしれませんが、自分がシナモンで仕事をしていると、知財やAI技術の周辺でどんなことが起きているのかをもっと知りたいと感じています。その知識をつけておけばよかったと思うことは多いので、今井さんのおっしゃる、何を助けてもらっていて自分は仕事に尽力できているかは非常に大事な視点だと感じます。


企業のパートナーになれる幸せがある。知らないことは好奇心とチームワークで埋めていける世界。

平木:AIの世界に飛び込んだおふたりにとって、この世界のやりがいやおもしろさを教えてください。

今井:個々に印象深いプロダクトはたくさんあります。技術的なことは話せないことが多いのですが、やはり話せない話ほどおもしろいんですよね(笑)。

あの企業が実はこんなことを計画していて、実装されたら業界がこんなに変わっていく、など常に新鮮なアイデアに触れられることは大きな魅力です。ビジネスとしての印象は、先ほど山村さんがおっしゃった、自分で進めていく裁量の広さも印象深いですね。いち業者として扱われるというよりも、あくまでビジネスパートナーとして対等に話し合い、ひとつのプロジェクトを遂行できるのも、AI業界の特徴ですね。

山村:パートナーとして扱ってもらえるというのは本当にすごく大きいです。購入するだけ関係ではなく、自分がお客様にどう伝えて引き込んでいくかがプロダクトに大きく左右します。

総論となるかもしれませんが、どんなに似ているプロダクト開発でもお客様が解決したい課題は違います。コミュニケーションを深めていくほど、絶対に持っている課題の形が違うことが明らかになります。お客様のもつ課題やプロダクトへの想いを聞き、常にお客様のご要望に応えてカスタマイズしていくので、同じ商品がひとつもない。

「完成されたプロダクトを販売するだけではない関係性を築く」この一点は常に意識していますね。詳しくは言えないのですが、それぞれの想いに応えられることがAI業界にいて、何より印象深く、やりがいを感じます。


平木:では最後に、今、AI業界を目指している未経験の方にメッセージをお願いします。

山村:私も未経験で転職しているので、これから挑戦する方の不安感は実体験として理解できます。だからこそ、ワクワクを大事にしてほしいです。

シナモンに転職したことで価値観も大きく変わりましたが、最初のきっかけは好奇心でした。シナモンの理念は書籍『ダブル・ハーベスト 勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン[2] 』(ダイヤモンド社)にもまとめられているので興味のある方はぜひ読んでみてください。この考え方を軸に、AI時代で戦略立案スキル、お客様の声を反映するスキルを獲得できる会社です。

まだ規模は200名程度で日本のビジネスは50名しかおらず、将来的に経営にも関われるフェーズです。ぜひ、シナモンと一緒に変化を楽しみたい方、お待ちしています。ワクワク感をもって気軽にジョインを考えてください。



今井:AIの知識はないけれどAI業界に行きたいという方からよく「何を準備したらいいか」という質問を受けます。でも、僕は何かを今から準備するよりも、自分が今までの経歴でどんなバリューを発揮できるかを考えた方がいいと思うんです。未経験での転職を不安に思う人は多いと思いますが、今の経験はエクサウィザーズでもシナモンでも「ない」ものなんです。

僕はキーエンスだけでなく組織論の研究をしていたことも、エクサウィザーズで大きなバリューになりました。全く違う業界で培っているバリューは、どこに行っても絶対に強い武器になります。もちろん、AIの基礎的なことを学んでおくなど最低限の準備は必要だと思いますが、今の自分に自信をもって門を叩いてほしいと思います。今日の話を聞いて興味を持った方は、ぜひ気軽に声をかけてほしいです。

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