とにかく自分に自信がなくて。でも「いいものつくりたい」って気持ちにだけは、自信が持てるんです。【社員インタビュー#7 細川栞 -人生編- 】
【社員インタビュー#7 細川栞 -人生編- 】とにかく自分に自信がなくて。でも「いいものつくりたい」って気持ちにだけは、自信が持てるんです。
noteでありのままのCHASEを発信したい。まずは、客観的な視点でCHASEを知ってもらいたい。そんなことを考え、普段はチームを組んで仕事をしている外部パートナーさんに、改めてCHASEについて知ってもらい、それを表現してもらうことを考えました。
社長の佐藤をはじめ、社員のインタビューを実施。1人あたり1時間半ほどお話する、力の入ったものになりました。ソトからCHASEを見てみたら。私たちがどんな人、どんな会社に映るのでしょうか。
社員インタビュー第7回は、デザイナーからプロデューサーへ職種チェンジした細川。終始「不安で」「自信がなくて」と言いながらも、ものづくりの話になると人一倍語りたい想いを持っていて、そのアンバランスさが彼女の魅力にもなっているのかもしれないと感じさせます。
細川栞
CHASE株式会社プロデューサー。2024年入社。体育大学在学中からフリーランスとしてデザインを始め創作活動を展開。不動産企業のインハウスデザイナーを経験後、CHASEに入社。
――こういうインタビューって、受けたことありますか?
あ、はい。版権関連で受けたことが何度か……。
――版権、とは?
学生時代にとある創作物で、版権を撮ったんです。それを基に様々な創作活動をしていた時期がありました。
――おお、クリエイターの大先輩ですね……!
周りのみんなは就活してるのに、
私はこれでいいのか?
――じゃあ学生の頃から創作や制作の活動をされていて、そのままこの業界に?
大学入学までは、創作よりもスポーツに力を入れていました。創作活動を本格化させたのは、大学入学後ですね。ちょっとスポーツの方は燃え尽きちゃった感もあって。
――持っていた版権を活かしての活動?
結構幅広くやっていたんですよ。アーティストの育成やマネジメント、プロデューサー的な動きもしていましたね。大学を出たらそのままフリーランスとしてやっていこうと。でも同時に、不安も大きくて。大学の周りのみんなは就職活動をしているのに、自分だけやっていない。だんだん心配になってきました。そこで知り合いのツテから、不動産企業でデザイナーとしてアルバイトを始めました。
――インハウスデザイナーというやつですね。その企業で発生する制作物をつくる。
はい。デザイナーは社内に、2人だけ。私と、もうひとりは空間デザイナーだったため、かなり自由にやらせてもらいました。企業パンフレットや施設サイン、ショップカードなどなど。自己流のデザインですが、社内では「任せた!」と言ってもらって、自分だけで考えながら好きに手を動かすのは楽しかったですね。で、アルバイトではなくそこの社員になろうと。
――そこの仕事が楽しくなったんですね!
うーん。正直に言うと、不安だったからですね。
――不安?
当時フリーランスとして引き受けていたデザインの仕事は、最後まで悩みながらやるし、納品してからも不安になることがありました。自分のクリエイティブに自信がなかったんでしょうね。いつまでも考え続けてしまって。さらにはどんどん自分の働き方にも不安が募るわけです。自分はフラッとフリーランスになったけれど、他の人は企業で新人研修を受けて、ちゃんとしたビジネスマナーを身につけていて。「お世話になります」ってみんな当たり前にメールに書ける。自分は名刺の渡し方も正しいかどうかわからない。就職していないことがコンプレックスというか、自信がなくしてしまったんです。
――いちど気になり始めると、一挙手一投足に「自分は違うんじゃないか」と思ってしまうことってありますもんね。
フリーランスの仕事はだんだんなくなっていくかもしれないとまで考え始めちゃって。そんなに悩むなら、言い方は悪いですがいちど“歯車”になってみた方がいいんじゃないかと。つまり企業に所属してみようと思い、アルバイトから正社員になりました。
既存のものの組み合わせなんか要らない。私がゼロから生み出したい。
――創作したい気持ちはありつつ、不安な気持ちとも闘ってたんですね。ちょっと気になったんですが細川さんって、どんな子どもだったんですか?
体育と美術の成績がいい子どもでした!あとはなんだろう?こじらせてました。
――創作活動にこじらせは必要です。
幼稚園の時くらいから「私が新しいものをつくる!」って気持ちが強かったみたいで。とにかく独自の発想にこだわってました。周りの子がみんなハマってるマンガやアニメは見ない。音楽も聞かない。それを知らないままでいたら自分ならではの全く新しい何かを生み出せるのではないかって。試してた。
――インプットしないほうがゼロからアイデアを出せるのではと。自分を使った人体実験ですね(笑)。
だから未だに、みんなが懐かしいねって話している子ども時代のコンテンツとか、全然知らない(笑)。
そんな細川でも好きなウルトラマン。オフィスに飾ってます
――たくさんのアイデアを勉強して、アイデア同士の組み合わせで新しいものを生み出す、という考えが一般的なイメージだったので。細川さんは真逆のアプローチにこだわったんですね。
いやほんと。今ならその考えもわかるんですが。当時はゼロから自分で生み出したくて。何を見ても「私だったらどうつくるか」を考えていましたね。こじらせてるんです。
私は一体何者なのか、
いっそ誰かに判断してほしい。
――今につながってるなら、いいこじらせですよ。全て自分ならではでやりたいなら、インハウスデザイナー時代、色々好きにデザインできたのは楽しかったんじゃないですか?
楽しかったです。ただ、評価されるにつれてデザインへの社内の関心が強くなって。それまではある意味、他の人がデザインに興味がないからこそ、私は好きにやれたんです。それが「パンフレットを作りたい」「webをリニューアルしたい」とデザイン物が増えると同時に、あちこちから色々な要望が来るようになっちゃって。
――好き放題できなくなった。
好き放題できないだけじゃなく、この会社のみんなとはセンスがちょっと違うかなと見えてきてしまったというか。「目立たせたいので赤色にしてください」「大事なことなので、ここに黄色マーカーを引いてください」とすごく具体的な指示がくるんですが……。
――うわわわ!クリエイティブ職の人間がいちばん嫌がる指示だ!(笑)これって読む人に伝わるのかしら……。でもデザイナーの方からすると嫌ですよね。
もちろんそれだけが転職の理由ではないのですが、同時期に転職を考え始めました。転職しようにも、自分は何ができるのか、したいことが何と呼ばれる職業なのかわからなくて。職種としてはデザイナーだったのですが、フリーランスとしてはディレクションやプロデュース、プロジェクトマネージャーのようなこともやっていた。しかし自己流だし、それぞれの仕事の定義もちゃんとできないし。そうするとまた自信をなくしてしまって。自分は何者なんだ? 自分が何かわからないな、と。
――CHASEはプロデューサー職のみの募集ですよね。入社のきっかけはどんなことだったんですか?
CHASEの採用面接でヒロキさん(代表の佐藤)が「僕らは人生を豊かにするために仕事をするんだよ」って話をしていたのを覚えているんです。私は会社・仕事のために仕事をしているわけじゃなく、自分のために仕事をしていたら、何者なのかわからなくなっていたため、とても共感しました。今でもその言葉が正しかったと思えます。信頼できる仲間と、一丸となってプロジェクトに向かう。そうしていいものがつくるのが、「豊か」ってことなのかなって。
「こんなにいいものできました!」
と自信を持って勧めたい。
――ちょっと思ったんですけど。
はい。
――細川さんは、自分が考えることを実現したい、自分にしかできない何かをゼロから生み出したいと考えていますよね。一方で、自分が何者かわからなかったり、自分のやることで不安になったりして、ものすごく自分に自信がない一面もある。そこが両極端というか、アンバランスだなと。そのどちらでもないというか、自信を持って自分はこれをやりたいんだ!と言えることってどんなことなんでしょうね。
転職活動中にも、それは考えたことがあります。過去の経験を遡って、自分に自信を持ってつくりたいものをつくった経験ってどんなことだったろうかなと。
――どんなことなんでしょう。
いいものをつくりたい。私、この気持ちだけは本物だな、自信あるなって。自分の好きなもの、好きな人を集めて、自信を持って「こんなにいいものできました!」とアウトプットを勧められるようになりたいなと。そこはすごく強くあるし、今後も揺らがないと思いました。それは創作でもクライアントワークでも変わらなくて。クライアントからの課題に、細かい要望を聞いて合わせに行くのではなく、「お任せください!」と答えていいものをつくるっていうのがやりたいなと思ったんです。多分ここが私の核。自信を持てるところです。
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