こんにちは、Casie代表の藤本です。今日は私たち現物保管・物流にこだわる理由を少し紹介したいと思いますので、コーヒー片手に休憩時間にでも読んでみてください。
スタートアップにしては珍しい
▲作品が所属アーティストさんから送られ、到着したシーン
スタートアップのイメージって多くがテック系で、商品の流通に直接的に関与しないイメージがあります(かなり個人的な主観です)その理由の多くがやはりプラットフォーム型やマッチング型のビジネスモデルの方が初期投資が少なく、リスクも少ないということがあるのではないでしょうか。
しかし私たちCasieはその場逆を突き進みました。つまり、倉庫物流部分に経営資源の大半を投下しました。初回の資金調達のほぼ全額を会社設立1年以内に使い果たしました。(ドキドキ)全く売上も立っていないのに・・・・・。
アートの保管はなかなか大変なのだ
▲ Casieの倉庫内で集まるメンバー
アート作品を保管するのはご想像の通りめっちゃくちゃ大変です。もっとも繊細なのが湿度管理。常に50〜60%を維持するために換気システムや梅雨の時期には除湿機などの設備を稼働。湿度が高くなりすぎると湿気がたまり作品にカビが発生しちゃうのです。乾燥しすぎるのもNG。
また温度ももちろん、適正値20〜25度を維持。夏場は空調がフル稼働で、そもそも室内が高温にならないよう天井が高くて、屋根に直接日光が当たらない物件を必死で探しました。
紫外線(直射日光)も天敵です。窓は全て日光を防ぐ工夫がされており、日中でも照明をつけないと暗くて何も見えない(それは言い過ぎかも)
最後に室内での飲食はNGです。理由は虫やネズミの発生を防ぐため。ロシアにある有名美術館エルミタージュが地下に野良猫を飼っている理由も同じです。
もう挙げればきりがないくらい大変なんですwwだけど私たちはアーティストさんから大切な作品を預かっているため、ここは妥協できないのは当然でした。
現物保管をするからデキることがある
▲創業初期の癖が強く、額装を地べたでやらないと上手にできないCOファウンダー
アートの世界では「現物を持つ者が一番強い」って言われます。その背景には理由が色々とありますが、ここでは割愛、何となくそうなんだ〜くらいでOKです。
Casieが現物保管、そして物流を自前でやることにこだわっているのは、以下の理由があります。
①作品知識を高める
2018年12月現在、保管点数は約3,500点。こんなにあるのに私たちメンバーは作品を見れば誰の作品なのか分かります。またサイズ感もイメージできます。これは現物を実際に保管し、管理しているからこそだと思っています。
この知識がユーザー様へのパーソナライズ化を生み出します。
とは言えいつまでも人の脳みそにデータがストックされてたらダメなので、今ではシステム管理が行われており、タグ検索機能でユーザーパーソナライズ化が可能になっています。これを作れたのも、上で紹介した創業時の作品知識がベースになっています。
②スピードとサービス品質
私たちはユーザー様からオーダーをいただき、早ければ当日出荷が可能です。これも現物を保管し、物流を内製化しているからです。また、ユーザー様への満足度を高めるために、飾る予定のお部屋の雰囲気に合わせて額装します。これも自社で行なっています。
③圧倒的なブランドツール
Casieの倉庫に実際に来られた人のほとんどが驚かれます。単なる汚い倉庫ではなく一応魅せる倉庫をめざしてます。だから営業ツールとしても最強で、法人のユーザー様が実際に倉庫にこられて、あれもこれもと1点の予定が5、6点になるケースもあります。
以上、ここまで簡単にCasieが現物保管、物流の内製化にこだわる理由を書きました。さてそんな倉庫で一緒に仕事をしてくれるメンバーを募集しています。毎日素晴らしい作品がノンストップで届きます。梱包された作品を開封するときのドキドキ感は何年経ってもやみません。