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仮想空間の双子・デジタルツイン

こんにちは、キャパ加藤です!昔からアニメやゲームが好きなのですが、作品中でも建築物に目が行ってしまいます。リアルに描かれて感心する物もあれば、「違法建築じゃん!」と言いたくなる物もあります。「アニメ 建築 違法」で検索すれば出てきますので、気になる方は調べてみてください。それより見てほしいのは未来の技術が利用された作品です!私が好きなアニメの中に、敵が来るとビル全体が地中に格納される町があるのですがこれは今回紹介する技術を連想するんですよね。いつか「第3新東京市」の様な街ができてほしいと願っています。(アニメ エヴァンゲリオンより)

ということで、今回はデジタルツインについてお話します。建設業で注目を集めている言葉ですが、製造業など多くの業界で登場する技術です。

デジタルツインとは

デジタルツインはその名の通り「デジタルの双子」という意味で、現実世界のデータを元に仮想空間で空間を再現する技術のことです。製造業では現実の工場データを元に仮想空間上にスマートファクトリーを実現させ設備保全・品質向上等様々なメリットが期待されています。身近な例ではサッカーでVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されました。これは選手やボール、ピッチのデータを取り仮想空間内で再現することで主審の判定をアシストする物ですが、まさにデジタルツインの技術を使っていると言えます。

そんなデジタルツインが建設業界でも注目を集めています。

建設業界のデジタルツイン

建設業界のデジタルツインにはBIMを利用します。実際の建設現場の環境をリアルタイムでBIM上に再現することができます。また施工にはその日の天気や作業の進行状況によって工程を変更する場合があります。工程の変更によってコストがかかる場合がありますが、BIM上でシミュレーションをすることで最小限に抑えることができます。

デジタルツインは施工中の建設現場だけでなく完成後の建物の維持管理にも期待がかかります。スマートシティと呼ばれるICT等の新技術を利用したものが良い例でしょう。スマートシティは未来の技術ではなく既に実装されている事例もあります。

大手ゼネコンの取り組み

鹿島建設はBIM推進モデルプロジェクトとして大阪のとあるプロジェクトで、各フェーズにおける建物の連携を可能にするBIMによるデジタルツインを実現しました。

他にも清水建設がAutodesk社と協力し都市デジタルツイン社会の実装プロジェクトを発表しています。第一弾として豊洲周辺エリアを対象とするそうです。国内で初となるAutodeskのクラウドサービスを活用したプロジェクトとのことで、作業工程も気になるところです。

デジタルツインやスマートシティがもう実現可能な段階まで来ています。まだ先の話かと思うかもしれませんが、日本が遅れているだけでシンガポールやスイスなど海外では既に実装されています。技術の進歩次第では漫画やアニメのような町の実現も近いかもしれませんね。

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