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【イベントレポート】メディア編集長から学ぶこれからの情報発信

イベント概要

2018年12月1日、株式会社シーエー・アドバンスのグループ会社オフィスにて「メディア編集長から学ぶこれからの情報発信」が開催されました。SNSの普及により、誰でも気軽に情報発信ができるようになり、自身の考え方や持っている情報を発信している人も少ないと思います。一方でどのように発信すると的確に伝わるかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。情報は伝え方次第でビジネスに繋げたり、自身のスキルアップにも活かすことが可能です。

今回は、月間450万PV、会員41.5万人のメディア「ferret」の創刊編集長である飯髙氏とコワーキングスペース「おきなわダイアログ」の管理人、水澤氏を招き、”情報の伝え方”をテーマに、Twitterを活用しながらお話しいただきました。

登壇者プロフィール

飯髙 悠太 (いいたか ゆうた)氏 
広告代理店、制作会社、スタートアップで複数のWebサービスやメディアを立ち上げる。企業のWebマーケティングやSNSプロモーションをはじめ、50社以上のコンサルティングを経験。 2014年4月「ferret」の立ち上げに参画し同年9月にリリース。 3年半で月間450万PV、41.5万人の会(2018年11月現在)に成長。東証1部上場企業を含めコンサルティングを実施。

水澤 陽介 (みずさわ ようすけ)氏 
2013年に沖縄移住へ。2015年からフリーランスをスタート。
現在、おきなわダイアログの管理人として、約1年間で約100個以上の企画やプランニング、会場運営に携わりながら、フリーランスを継続しながら行っている。

重要なのは、あらゆる制限の中でどれだけ上手く"メッセージ”を伝えられるか

飯髙 悠太氏(以下、飯髙)
みなさん、こんにちは。「今日はメディア編集長から学ぶこれからの情報発信」ということで、主にTwitterを例にお話ししたいと思います。

今の時代様々なSNSが普及しているので年々SNSの利用者って増加していますよね。国内ではまだまだLINEの活用が多くされていて、SNSで言うとTwitterが未だに伸びています。Instagramは2015年の今頃だと800万くらいのユーザー数だったと思うんですけど、今は2800万人くらいの数がいます。今に始まったことではないですが個人だけでなく企業においても、SNSの活用というのが今かなり必須な状況になってきています。

Article content

情報は“読み手が行動したくなる”ように発信することが大切

今回Twitterを中心に話をしますが、Twitterはみなさんご存知の通り投稿できる文字数には140文字の制限があります。情報が拡散されるために大事なことは“わかりやすさ”と“まとめ力”がかなり重要になります。しかし、140文字を活かすことはあくまで手段の話であって、わかりやすくまとめればフォロー・フォロワーが増えるわけではありません

わかりやすくまとめることは手段とお伝えしましたが、例えば同じ出来事を次の3つの方法で書いたら、皆さんはどれが情報拡散されやすいと思いますか?

① 箇条書きでポイントを的確に書く
② 伝えたい内容をつらつらと書く
③ 客観的な出来事だけではなく自分の意見も書く

先ほど僕は「情報が拡散されるため大事なことは“わかりやすさ”と“まとめ力”がかなり重要」ともお伝えしましたので、それを念頭に考えると、①箇条書きでポイントを的確に書くを選ばれる人が多いと思います。しかし、実際になんでもいいのでTwitterでバズっている投稿をいくつか思い出してください。それらは、必ず①箇条書きでポイントを的確に書かれていましたか?多分ほとんどがそれに当てはまらないような書き方だったと思います。(イベントではいくつかのツイートを例に説明)

何が言いたいかというと、結局はわかりやすくまとめることはあくまで手段であって、1番大切なのは “メッセージ性”なんです。わかりやすくまとめられてなくても、読み手が行動したくなるようなメッセージや情報が入っていると、読み手は反応(リツイート・ファボ)をしてくれます。2つめに大切なことは、“発信する情報は統一”した方が良いです。

自分がどんなアカウントをフォローするかを考えてみてください。

例えば、自分がマーケティング担当者としてどちらをフォローしますか?

①マーケティング、関連・サッカー関連・食事の写真・日常のことなどをツイートしてるアカウント。
②マーケティング関連の記事をコメント付きでツイート・自分のマーケティング知見関連をツイートしてるアカウント。

②になりますよね。ちなみに①は僕なのですが(笑)これはシンプルで、②の方が自分にとって有益な情報発信をしている人だとすぐにわかります。

例えば、私の知り合いに専ら台湾(https://twitter.com/mopparataiwan)ってアカウントを持っている方がいます。彼は台湾と日本のハーフで台湾に特化したツイートを多くしている結果、6000人以上のフォロワーを抱え、旅行代理店、テレビ局などから仕事の依頼がきています。フォロワー数だけ見ると仕事がくるほど多いの?って疑問があるかもですが、台湾に興味があるってユーザーをそれだけフォロワーとしているって考えると納得いくのではないでしょうか。

情報の拡散は鎖をイメージして情報の連鎖を狙う

皆さんは情報がどのように拡散されているか考えたことありますか?
ポイントは後ほどお伝えしますが、めちゃくちゃ簡単なことはフォロワーの質を変えることです。

ではどのように情報を拡散させるかというと、自分と友達、友達の友達という風に繋がりを意識すると分かりやすいと思います。世の中には多くのSNSがありますが、90%の人がソーシャルグラフ・プライベートグラフで利用しています。なので、ほとんどの人がTwitterもInstagramもFacebookも繋がっている人が変わらないんですね。

あと一つ話をすると、情報はあまり地域を超えることが実はないんですね
SNSは地域関係なく情報が届く仕組みになっているため、みなさんが沖縄で発信した情報は東京にももちろん届きます。ですが、ほとんどの場合沖縄でつぶやかれたものは、基本的沖縄から出ないです。沖縄が地方だからというわけではなく、東京も同様で、一都三県から情報がでることは少ないです。
では、どうしたら情報が拡散されやすいか?それは、リツイートを躊躇なくする人を囲っているかです。例えば5000ツイート以上している人は、結構躊躇なくリツイートする傾向があります。

発信する情報は何を目的にするかで変わるので多様でいい

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水澤 陽介氏(以下、水澤)
では、ここからは僕から飯髙さんにいろいろ聞いていきたいと思います。
飯髙さんはツイート数がとても多いのですが、ツイートやコメントはどういう位置づけでやっていますか?また企業の場合はセグメントで分けたり年齢とか何か意識していることはありますか?

飯髙 
個人ではツイートする時は、特に何も考えていなくて人が空気を吸うのと同じ感覚でやっています。なので、正直考えていないです(笑)

ですが、企業アカウントでツイートするときなどは、どの辺のユーザー層を狙うかなどは意識していますが、ペルソナ設定重要だとだという人は多いですが、僕は細かく設定はしないですね。
例えば、20代のファストファッションが好きな女性で、ある趣味趣向があって、好きな本は・・・というように、どんどんセグメントを切ることもできますが、やればやるほどユーザーが減っていくんですよ。結果的にそれだけ?ってなりますよね。
そのため、基本的にはざっくりしかやっていなくて、たとえばケーキ屋さんだとすると「ケーキの好きな主婦」くらいです。
なにが言いたいいかと言うと、先に細かく設定するのではなく、まずユーザーが各SNSをどう使っているかを知る必要があって、企業としても発信やフォローをしないと仮説に仮説の検証をしてるだけなんですよね。であれば、まずは発信やフォローをしどうユーザーが行動するかを知った方がいい。

水澤
リツイートとフォロワーを増やすには具体的にどのようにしたらいいですか?

飯髙
何を目的にTwitterをするかが大きいので、本当に増やしたいのであれば先ほどもお話しましたが出来るだけ領域は狭くする方がフォロワーはつきやすいでしょうね。それはコミュニティがTwitter上にもあるし、検索もヒットしますし。

たとえば「サッカー日本代表が好き」でツイートするよりは、「川崎フロンターレの○○が好き」みたいに絞ってその情報を日々投稿してる人には、同じチームや選手が好きな人は興味持ちますよね。ただ領域を細かくしてる分、母数は少ないのでてっぺんは先にきますが。


ただ、フォロワーが多いからすごいのか?って言うとそれだけではありません。みなさんは有名人で最近みたツイートありますか?もしみている人がいれば、それはその人が好きだからです。何100万人というフォロワーがいても、そこに興味がない人に情報が届くことはほぼないですよね。そりゃ興味がないので。



冒頭でもお話をした台湾のツイートをしている知人の話をすると、台湾の観光地の情報、食事の情報なら何でも知っている人なので、それをツイートし続けていたのでフォロワーが増えていきました。フォローしてくれる人は、日本から台湾に行く人や、台湾在住の人だったり。最終的に旅行会社から問い合わせが来て、台湾の物産展があるからツイートして欲しいとかにまで発展しているので、これを見ても目に見える数ではないですよね。

水澤
飯髙さんありがとうございました。

総括
SNSは地域を超えて繋がり情報を届けることができるからこそ、伝え方が大切になってきます。しかし、それ以外にも必要な情報やメッセージを必要な人に届けるためには“情報が伝わる仕組み”も理解することが必要になります。簡単なようで簡単ではない、情報の伝え方。皆さんも今後情報発信をする上で参考にしてみてはいかがでしょうか。また、シーエー・アドバンスでは今回学んだ情報発信力を磨く・活かせる職種で仲間を募集しています。詳細は下記をご確認ください。
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