日本人エンジニアの採用難度が高まる中、日本でキャリアを築きたいと考える外国籍エンジニアの存在は、企業にとって大きな可能性になりつつあります。高い技術力を持ちながら、日本語や文化、転職活動の進め方の違いによって、本来の力を十分に伝えきれていない方も少なくありません。
人材紹介事業「Bloomtech Career」で事業責任者を務める正井さんは、前職で外国籍ITエンジニアの人材紹介事業の立ち上げに携わって以来、外国籍エンジニアと日本企業をつなぐ仕事に向き合ってきました。日本で挑戦したい求職者と、優秀なIT人材を求める企業。その双方のすれ違いを解消し、入社後に活躍できる出会いをつくることを大切にしています。
今回は、Bloomtech Career 事業責任者の正井さんに、なぜ外国籍エンジニアの転職支援に注力しているのかを伺いました。
外国籍エンジニア支援を始めた理由は、企業と求職者のすれ違いにあった
― まずは、正井さんのこれまでについて教えてください。
正井:人材業界には15年ほど身を置いてきました。最初は人材派遣の営業からキャリアをスタートし、その後、拠点責任者や人材紹介の領域も経験してきました。
立場や担当領域は変わってきましたが、一貫して向き合ってきたのは、「キャリアの節目にいる方が、どうすれば納得のいく一歩を踏み出せるのか」ということです。
― 外国籍エンジニアの転職支援に携わるようになったきっかけは、何だったのでしょうか?
正井:きっかけは、前職で外国籍ITエンジニアの人材紹介事業の立ち上げに関わったことです。
日本企業ではエンジニア採用の難易度が年々高まっていて、優秀な人材に出会うこと自体が簡単ではなくなっています。一方で、海外には高い技術力を持ち、日本でキャリアを築きたいと考えているエンジニアの方がたくさんいます。
ただ、実際には日本語や文化の違い、転職活動の進め方の違いによって、本来の力を十分に伝えきれていない方も少なくありません。スキルはあるのに、企業との出会い方が分からない。企業側も、受け入れ方が分からず一歩踏み出せない。そうしたすれ違いを目の当たりにして、ここに自分が介在できる価値があると感じました。
企業にとっては、優秀なIT人材と出会う機会を広げることができる。求職者の方にとっては、日本で自分のスキルを活かし、キャリアを築くきっかけになる。その双方をつなげる仕事に大きな可能性を感じ、外国籍エンジニアの転職支援に携わるようになりました。
日本語の壁を越え、外国籍エンジニアが入社後に活躍できる環境へつなぐ
― 外国籍エンジニアが直面する「壁」には、どのようなものがありますか?
正井:一番大きいのは、やはり日本語の壁です。
日本で働く場合、多くの企業で一定以上の日本語力が求められます。外国籍エンジニアの方の多くは来日前から日本語を学んでいますし、日常会話ができる方も少なくありません。
ただ、学習して身につけた日本語と、実際の職場で使われる日本語には違いがあります。会議での発言、上司への報告、チーム内での細かな認識合わせなど、教科書だけでは対応しきれない場面が多いんです。
これらの場面では、言葉の意味は理解できても、「相手は何を求めているのか」「どこまで説明すれば伝わるのか」「どう伝えれば角が立たないのか」といった部分で苦労するポイントです。
特にエンジニアの場合、技術力が高くても、コミュニケーションへの不安があるだけで、本来の力を発揮しきれないことがあります。だからこそ、日本語の壁を単なる語学力の問題として見るのではなく、日本の職場で安心して働くための課題として捉える必要があると感じています。
― その壁に対して、ブルームテックはどのように貢献できるのでしょうか?
正井:私たちの強みの一つは、外国籍エンジニアの方がすでに活躍している企業をご紹介できることです。
外国籍人材の採用実績があり、受け入れの土壌がある企業であれば、入社後のギャップも小さくなりやすいです。言語や文化の違いに対する理解がある環境だからこそ、エンジニアの方も安心して働き始めることができ、本来の力を発揮しやすくなると考えています。
また、日本語での面接対策や書類のブラッシュアップなど、外国籍エンジニアの方に必要なサポートも丁寧に行っています。言語の壁を一人で越えようとするのではなく、隣で伴走する相手がいることで、挑戦のハードルは大きく下がると思っています。
求職者の方が不安を抱えたまま選考に進むのではなく、自信を持って自分の魅力を伝えられる状態をつくること。それが、外国籍エンジニアの転職支援において、私たちが大切にしていることです。
― これまでで、印象に残っているエピソードはありますか?
正井:ご紹介した方が入社後に活躍し、企業の事業成長につながっていると聞けたときが、この仕事で一番うれしい瞬間です。
実際に成果を出して評価され、昇進や昇格につながっている話を伺うと、その方に合う環境をご紹介できたのだと実感します。
転職支援は、内定が決まったら終わりではありません。大切なのは、入社後に新しい環境で力を発揮し、その方らしくキャリアを前に進めていけるかどうかです。
だからこそ、入社後の活躍を聞けることは、求職者の方にとっても、企業にとっても良い出会いをつくれた証だと感じます。その姿まで見届けられることが、私たちの仕事の何よりのやりがいです。
外国籍エンジニア採用は、人材不足への対応だけでなく、チームの可能性を広げる選択肢
― 外国籍エンジニアの採用に、まだ踏み切れていない日本企業に、伝えたいことはありますか?
正井:外国籍エンジニアの中には、国内採用だけではなかなか出会えないような、経験豊富でハイスキルな方が数多くいます。
母国を離れ、難しい日本語を習得してまで日本で挑戦しようとする姿勢からは、技術力だけでなく、成長意欲や覚悟の強さも感じます。私自身、そうした方々と向き合う中で学ばされることも少なくありません。
採用に対して不安を感じる企業様もあると思いますが、最初から難しく考えすぎず、まずは候補者一人ひとりのスキルや人柄、これまでの経験に目を向けていただきたいです。
― 実際に、外国籍エンジニアが加わることで、企業にはどのような変化が生まれるのでしょうか?
正井:技術面でチーム全体のスキルレベルが上がるだけでなく、異なる文化や価値観を持つメンバーが加わることで、開発現場に新しい視点が生まれることもあります。
また、日本人エンジニアにとっても、高い技術力を持つメンバーと一緒に働くことは良い刺激になります。互いに学び合う機会が増え、結果としてチーム全体の成長にもつながっていく。
外国籍エンジニアの採用は、単なる人材不足への対応ではありません。組織の技術力を高め、チームの可能性を広げる選択肢だと思っています。ぜひ前向きに検討していただきたいです。
日本の成長に貢献する仕事。外国籍エンジニアと企業の未来に本気で向き合う
― 最後に、正井さんと一緒にこの仕事に向き合う仲間には、どんな想いを持っていてほしいですか?
正井:大げさに聞こえるかもしれませんが、「日本の成長に貢献したい」それくらいの想いを持って、この仕事に向き合ってほしいと思っています。私自身も、日々その気持ちで取り組んでいます。
私たちが支援している外国籍エンジニアの方々は、日本に憧れを持って来日し、難しい日本語を学んでまで、この国で働きたい、生きていきたいと思ってくれている方たちです。
その覚悟や努力に触れるたびに、日本人として、そうした方々が安心して働ける環境をつくりたいと強く感じます。だからこそ、目の前の求職者や企業に向き合うだけでなく、日本の未来にもつながる仕事だという意識を持てる方と、一緒に働きたいです。
― この仕事ならではの意義や、やりがいはどこにあると感じていますか?
正井:言語や文化の違いがある中で、日本での転職活動や入社後の働き方に不安を感じる方は少なくありません。だからこそ、私たちが間に入り、企業と求職者の双方を丁寧につなぐことには大きな意味があります。
単に求人を紹介するのではなく、その方が日本で力を発揮し、やりがいを持って働ける未来を支える仕事だと思っています。
就職や転職が成功し、その後の活躍によって企業が成長していく。その様子を間近で見られることは、この仕事の大きな醍醐味です。
求職者の人生にも、企業の成長にも、そして日本社会にも貢献できる。そうした意義を感じながら、一緒に本気で向き合える仲間と働きたいです。
ブルームテックが支援するエンジニアキャリア
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