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「Beyond Cafeは、誰でも働きやすい会社」入社1日で退社したこともある僕が、Beyond Cafeを選んだ理由ーー森田慶賢

Beyond Cafe__メンバーインタビュー!

今回のメンバーは、フリーランスデザイナーとして、Beyond Cafeでは業務委託でフルリモート・週3日で働いている森田慶賢(よしたか)さんです。入社間もないながらも、社内では「よっしー」や「よっしーさん」と呼ばれ、多くのメンバーから慕われています。

幼い頃から絵を描くことが好きだったよっしーさん。小学生の頃に漫画家を目指し、当時から将来の夢を叶えるための挑戦をしてきました。その中で絵を描くことに近いデザイナーの道を見つけ、高校、大学、就職後もデザインに夢中になって取り組んできました。

デザイナーとしていろいろな経験を積み、活躍し続けてきたよっしーさんがBeyond Cafeにジョインを決めた理由とは。会社員とフリーランスを経験した体験談、お仕事をする上で大切にしていることも伺いました。

森田 慶賢(Yoshitaka Morita)/ デザイナー

1990年、大分県出身。別府溝部学園短期大学 デザイン学科卒。

大学卒業後、地元のデザインプロダクションにてグラフィックデザイナーとして就業。4年後に退社、上京し、フリーランスのデザイナーとして活動開始。アナログ・デジタル問わず、ブランディングから広告制作まで幅広く手がける。

暇な時間が苦手で、常に何かしていないと気がすまない性格。現在、3Dアートやデザインを勉強中。

ーーこれまでの経歴を含め、自己紹介をお願いします。

はじめまして、森田慶賢です。1990年生まれ、大分県出身です。

デザイン系の大学を卒業後、地元・大分県のデザイン事務所に4年間勤めました。退社後、2016年頃に上京し、それ以降はフリーランスデザイナーとして活動。現在、Beyond Cafeでは業務委託という形で、週3日・フルリモートで働いています。Beyond Cafeの他に、2社で業務委託として働いていたり、単発で広告デザインやWeb制作の仕事をしたりしています。

ーーお忙しそうですね。ところで、何を飲んでいらっしゃるんですか?(笑)

あ、これはトマトジュースです。1日1本飲んでいます。

ーー健康意識が高いんですね!

もう、今年で33歳になるんですよ。10年もしないうちに「おじさん」と呼ばれるくらいの歳になるので、ちゃんと健康に気を遣おうと思って(笑)。

絵を描くことが好き。デザインの道を見つけ、夢中になった学生時代

ーーそんなよっしーさんの若い頃のお話から聞かせてください。大学卒業後、ずっとデザイナーとして働いていますが、いつ、どんなきっかけでデザインに興味を持ったのでしょうか?

デザイナーになったのは、ある意味、挫折した結果といえますね。

幼い頃から絵を描くのが好きで、漫画家になりたいと思っていました。小学生の頃、『月刊コロコロコミック』を読んでいたんですが、編集部に電話をかけ、「紙の向きは横ですか?縦ですか?」といったようなことを質問していたんです。それくらい、漫画家になりたいと本気で考えていました。

幼少期のよっしーさん(中央)

中学2年生のとき、初めて本気で漫画を一作品描いてみたんですが、その経験を通して「僕は漫画家に向いていないな」と感じたのが、挫折でした。

漫画を描くとなると、キャラクターなど同じ絵を何度も描く必要がありますよね。その作業を苦痛に感じてしまったんです。当時描いたのはボクシング漫画だったので、上半身が裸で筋肉があるキャラクターを描く必要があったんですが、筋肉をリアルに描く作業もつらくて、全然うまくいかないなと感じました。ボクシングというテーマのチョイスも悪かったと思いますが。

ーー小学生の頃から一貫して将来の夢に向かって行動していて、すごいですね。

何事もそうですが、実際にやってみて初めてわかることってありますよね。

人生の中で何度か挫折した経験はありますが、中学2年生のときの出来事は、客観的な挫折だったと思っていて。一般的に、挫折とは「しんどい」と感じるような主観的なものだと思いますが、当時は「僕は漫画家に向いていないんだな」と自分を客観視した挫折だったんです。

それを中学2年生という比較的早い時期に経験できたのは、よかったかもしれません。僕は漫画家には向いていないと感じた一方で、絵を描くことは変わらず好きで、それに近い仕事をしたいと思い、デザイナーになろうとぼんやり考えるようになりました。そしてデザイン科がある高校に進学しました。

ーー実際に高校からデザインを勉強してみて、ハマる感覚があったのでしょうか。

そうですね。高校でデザインを始めた頃は、デザイナーの種類などもあまり知らず、好きなデザイナーを聞かれても誰もが知っているような有名デザイナーを答える、いわゆるミーハーのような感じでした。

それでもやはり、デザインすることはとても楽しく、高校と大学で勉強をしていた頃も仕事をし始めてからも、夢中で取り組んできましたね。

大学でデザインの勉強中、デッサンの授業にて

後悔したくない。思い切って上京し、決断したこと

ーー大学卒業後、前職である地元・大分のデザイン事務所に入社した理由は何でしたか?

入社した会社は、当時僕を含め約8人ほどの小規模ではありつつ、クリエイティブのクオリティの面では大分の中でトップといわれていました。デザイナーとしてまずは経験を積みたい、修行したいと思っていたので、そのレベルの高さに惹かれました。

ーー質の高いデザインやデザイナーへの思いが強かったんですね。ちなみに、東京などに行くわけではなく、地元で就職したいという希望があったのでしょうか。

いえ、本当は東京に行きたかったんですが、当時は地元に残らざるを得なかったんです。現在は東京に住んでいますが、実家の事情で、本当は現在も大分に住んでいないといけないんですよ。事情といっても、地方ではよくある話だと思うんですが、僕が長男だから実家に残って欲しいという親からの希望があったんです。

デザイナーを目指すようになった高校生の頃から、これもミーハー心ですが、東京のデザインってかっこいい、僕も東京に行きたいと思ってたんですよ。けれども、やはり親から地元に残るように言われてしまい。

東京の美大などに進学したら、地元では就職しないだろうと予想できたので、地元のデザインを学べる大学に進学し、その流れで就職も地元でしました。

ーーご両親のご希望を汲んで、地元に残ったんですね。やはり、当時は反発する気持ちもあったのでしょうか。

もちろん反発はありました。でも、大学進学の話をする高校2年生、3年生の頃って、まだ子ども自身の希望だけで自由に行動したり進路を決めたりできないじゃないですか。上京するとなれば、お金もかかりますし。

なので、親に反発したところでどうにもならない面も大きく、やはり最後は親の希望を聞かざるを得なかったですね。

ーー当時、葛藤があったことが伝わってきます。大分のデザイン事務所を退社し、上京してフリーランスに転身したそうですが、どのような経緯でフリーランスになったのでしょうか?

学生の頃から東京のデザインがかっこいいという憧れはありつつ、地元で仕事をしているときは、地方のデザインにはまた違ったかっこよさがあると感じ、誇りを持ちながら働いていました。

東京のデザインは、お金をたくさんかけ、最先端を追求するものやデザイナーのこだわりを優先するものが多くて。地方の企業は、一般的に、東京の企業に比べてデザインにお金をかける体力がないので、売り上げを最大化できる、効果を追求したデザインが多いです。

最先端や目立つものでなくても、デザインで効果を出したりクライアントの課題を解決できたりすることにやりがいを感じていました

でも、やはりずっと東京に行ってみたいと思っていたので、一度行ってみないと「あのとき東京に行っていたら、どうなっていたんだろう」と後悔するかもしれない。それは嫌だったので、一度東京に行こうと思ったんです。その後、地元に戻ったり地方に移住したりしてもいいか、という軽い気持ちでした。

東京に仕事のあてはなかったので、就職しないといけないと考えました。就職活動をして、業界ではトップの事務所に内定し、歓迎会を開いてもらったのですが......その歓迎会で「この会社、僕には合わないな」と感じて、次の日に「すみません、辞めます」と伝えて入社を辞退したんです。同時に、「フリーランスで一旦頑張るしかないか」と思い、仕事を探してそのままフリーランスになりました。

ーー勇気がいる大きな決断だと思うのですが、即決できるほど、よっしーさんにとっては会社が合う・合わないの感覚がすごく大事だったのでしょうか。

そうですね。僕は当時まだ25歳くらいだったので、僕自身が納得できないことは曲げたくないという、若さゆえの意思の強さはあったかなと思います。デザインにおいても、納得できないと変えたくないというか、「僕のデザインが正解だ」みたいなことを思っていた頃でした。

入社が決まっていたのは、テレビで特集されたこともある有名デザイナーが代表を務めている事務所でした。代表がそれだけすごい人なので、社員は代表をすごくリスペクトしている一方、僕としては違和感を抱く側面もあって。

それが正しかろうが間違っていようが、代表が言うことは社員全員がなんでも肯定するような雰囲気がありました。歓迎会で初めてそれを感じ取ったんです。

僕自身ももともと代表のことは知っていて、リスペクトしていましたし、業界で有名な力のある人についていって学ぼうという姿勢はいいものだとは思いつつ、単純にそれが自分の性格や当時の考え方とは合わなかったんですよね。そういう環境で仕事をしても楽しくないだろうと思いました。

ーー自分の直感を大事にしたんですね。フリーランスで頑張るしかないと思ったときは、また仕事探しが振り出しに戻ることへの不安や迷いは感じなかったんですか?

もちろん不安はありました。けど、焦りやプレッシャーはなかったですね。

というのも、ゆくゆくは独立したいと地元にいた頃からずっと思っていたんです。上京する際にその業界トップの会社を選んだ理由も、そこで修行を積んでから独立しようという目的があったからで。「独立という目標の実現がちょっと早くなった」くらいの感覚でした。

「もしデザインの仕事が見つからなくても、アルバイトでもなんでもいいから他の仕事をすればいいか」くらいの気楽な気持ちでいましたね。

上京後、個人で制作していたZINE(冊子)

ーーなるほど、すごくポジティブな捉え方ですね。思い切りがいい性格なのかなと感じました。

まあ、当時の決断力は若さゆえのものだと思いますね。今は石橋を叩きまくる性格になったと思っているので(笑)。

人間性や価値観が近いと直感で思った

ーーデザイナーとして会社員・フリーランスという働き方を経験されて、よっしーさんが考える両者の違いや良さはなんですか?

まずひとつ大きな違いは、フリーランスは確定申告をしないといけないことですかね。確定申告に限らず、見積書、請求書を作る、帳簿をつけるなど。デザインだけやっていればいいわけではないのが、会社員と比較したときのフリーランスの大きな違いですね。

僕はそういう事務作業や経理作業が本当に苦手なんです。毎年、確定申告の季節が近づくと憂鬱になります(笑)。

ーーすごくリアルな回答だなと感じました(笑)。

そうですね、期待されている回答とは違ったかもしれないんですが(笑)。

働き方については、個人的にはフリーランスの方が精神衛生面でいいなと感じます。もちろん職場次第だと思いますし、あくまでも自分が経験した範囲内という前提での感覚ですが。

フリーランスは良くも悪くも自分に裁量があるので、いいデザインをできれば次の仕事につながるし、ダメだったらそれまで。会社にいれば先輩に相談できるけど、フリーランスはそれができない。でも逆に、自分でデザインを1から10まで決められるのは、僕にとってはいいことですね。

やはり納得して仕事をしたいという気持ちが強いからこそ、僕にとっては裁量があることが大事なんだと思います。なので、フリーランスが絶対いいというよりは、裁量があるか、フルリモートでいいか、副業が許されているかなど、僕が大事にしている条件が合えば、会社員・フリーランスのどちらでもいいというか。そこにこだわりはないですね。

ーー2023年4月からBeyond Cafeのお仕事も始めていますが、Beyond Cafeをどこで知ったのでしょうか。

仕事を探しているときに、Wantedlyで見つけました。

Beyond Cafeを見つけたときは、会社の規模がまだ大きくないからこそ、デザインにおいてディレクションからできそう、上流から関われそうという部分に魅力を感じました。

ーーなるほど。Beyond Cafeへの入社の決め手は何でしたか?

やはり、カルさん(※Beyond Cafeの代表)と話してみて、感じたことですかね。

僕は、キャリアデザインというピンポイントな分野よりもざっくりしたものではありますが、「教育」という分野には漠然と興味を持っていました。カルさんと話してみて、彼の教育やキャリアデザインに対しての思いをとても強く感じられたこと。また、カルさんと僕は人間性や価値観が近いと直感で思ったこと。この2点ですね。

ーーカルさんとの人間性や価値観の近さは、具体的にどういった部分に感じたのでしょうか。

うーん......これは難しい質問ですね。正直、話の内容がどうだったかではなく、フィーリングなんですよね。

よっしーさん(右)、カルさん(手前)、キャリアデザイナーのともさん(左)で話している様子

そのフィーリングを言語化するとしたら、ものごとを解像度が低く見ることも、高く見ることもできるということですかね。人、仕事、社会......あらゆるものを見て何か考えるとき、シーンや状況によって、俯瞰的に見るべきか、細かい部分に注目するべきか、視点を使い分けられること。

ものごとを捉える視点を自分自身がコントロールできるというのは、僕が大事にしていることでもあって。カルさんと話してみて、そういう観点で同じ目線で話せる心地よさのようなものを感じられたのかなと思います。

Beyond Cafeは、誰でも働きやすい会社

ーー現在、Beyond Cafeではどんなお仕事をされていますか?

現在は、絶賛リブランディング中です。

簡単に言うと、Beyond Cafeという会社やBEYOND CAFEというサービスに対してどういう印象を持ってもらいたいのかを考え、構築する仕事をしています。

リブランディング作業用の資料

ただデザインするだけではなく、ブランディングという上流、根本から考える仕事です。フリーランスになってからは、上流から考える仕事をすることが多いのですが、得意かつ好きな部分なので、やりがいがありますね。

ーーすごく楽しそうです。よっしーさんは仕事をする上で、どんなことを大切にしていますか?

Beyond Cafeに限らずどの仕事でも、デザイナーとして大事にしているのは、クライアントの立場になって考えることです。なぜ今このデザインを作る必要があるのか、デザインに対するフィードバックの背景は何なのかなど、クライアントの立場になって考え、一度僕の中で消化することを大事にしています。

それこそ、若い頃にこの質問をされていたら、もっとかっこいいことを言っていたと思うんですよ。「こだわりを曲げないこと」とか(笑)。その頃は僕自身のデザインが一番大事でしたが、現在はそれよりもクライアントの立場に寄り添うことを大事にしています。だからこそ、人とぶつかることはなくなりましたね。

ーーデザイナーとして長く働く中で、大切にしていることが変わっていったんですね。Beyond Cafeの仕事で意識していることはありますか?

意識しているというか、一生懸命やっているのは、BEYOND CAFEというサービスのターゲット理解です。リブランディングをする上で、BEYOND CAFEは就活をしている学生に向けてサービスを展開しているので、就活生がどう感じるかを常に考えながら仕事をする必要があります


リブランディング作業用の資料

まだジョインして日が浅い上に、僕自身はBEYOND CAFEのユーザーのような就活をしたことがないので、一般的な就活生の心理をまだ把握しきれていなくて。

僕が新卒の頃は、デザイナーとして地方就活をしたので、BEYOND CAFEのユーザーがやっている就活とは全くスタイルが違ったんですよね。履歴書とデザインの良し悪しが全てだったので、エントリーシートも書いたことがありません。選考を何社も受けることもなかったです。

僕がした就活と現在の大学生がする一般的な就活は、全然違うんだなと感じています。なので現在は、就活生の心理を掴むことを頑張っていますね。

ーーなるほど。よっしーさんが感じるBeyond Cafeの魅力と課題を教えてください。

魅力は、社内でコミュニケーションを取りやすく、雰囲気がいいこと。やはりカルさんの人柄があるからこそだと感じます。Beyond Cafeの事業に共感できて、仕事をする上でのスキルもマッチする人なら、誰でも働きやすい会社だと思います。

課題は、いろいろな面で属人的なこと。Beyond Cafeはまだ規模が小さい会社なので、当然ともいえること、仕方ないことではありますが。現在の状況における課題というより、今後会社が大きくなるにつれ、脱属人化が必要になるだろうと思っています。未来への期待があるからこそ感じる課題ですね。

ーー「誰でも働きやすい会社」というお話がありましたが、よっしーさんはどんな人と一緒に働きたいと思いますか?

一緒に働きたいのは、自分の考えを持っている人ですね。

趣味、仕事、社会、何についてでもいいですが、何かひとつでも自分の考えや信念を持っている人と働きたいです。それがその人のアイデンティティになり、アイデンティティがあるからこそ仕事に張り合いが出ると思っています。

ーーそれこそ、Beyond Cafeのメンバーは、みんなそれぞれの考えや個性を持っていますよね。最後に、よっしーさんの今後の目標を教えてください。

正直、大きな夢みたいなものはないんですけど。

僕はデザインに限らず、やはりクリエイティブなことやものづくりが好きなので、分野や領域が変わったとしても、常にものづくりに関わっていきたいなと思っています。

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