国内外で活躍し、日本を代表するジャズバンドSOIL&"PIMP"SESSIONS(以下SOIL)のマネージャーを担当しているのが、今回登場するビクターエンタテインメントの高橋淳平さんだ。バンドだけでなくメンバー個々の様々な活動でも知られるSOILだが、MUSERではピアニスト丈青さんのソロパフォーマンスを定期配信している。高橋さんにMUSERとタッグを組むことになった背景や、ご自身のキャリア、現在の仕事など、コンテンツプロデューサーの水谷が聞いた。
自己紹介がてら、SOILのマネージャーになる前の話から聞いていきたいのですが、前職はWWW(渋谷・スペイン坂)でしたよね?そもそも、大学の時から音楽業界を目指してたんですか?
大学では野球をやっていて、でも大学3年くらいの時にプロは難しいとなって、就職どうしようとなったんですよ。そこで友達に「お前音楽好きじゃん」って言ってもらったんです。楽器とか弾けないですけど、リスナーとしてはジャンル問わず聞いてたり、ライブとか行ってたので。そこからですね音楽業界を目指すようになったのは。
それで、色々な事務所を受けたんですけど、全滅しました。でも、そのタイミングでたまたま自分の先輩がWWWで初めてライブをやるってなって、行ってみたらちょうどその時に会場でスタッフを募集していたんですよ!そこで、とりあえずノウハウとかを学んでもう一回3年後とかに中途でまたチャレンジしようと思いました。
高橋さんは(ビクターエンターテインメントに)入ってからはずっとSOILのマネージャーですもんね。
入った時からですね。入社する際の面接で「SOILっていうバンド知っていますか?」って聞かれて、「もちろん好きで、高校生の時から聴いています!」って言ったら「それじゃー、マネージャーやってください」ってなって(笑)
入社した初日のことって覚えてらっしゃいます?
めちゃくちゃ覚えてます(笑)もう衝撃でした。初日に会社のオリエンテーションがあったんですけど、その最中に人事の方が「すいません、高橋くんだけ今からもう現場に行ってもらっていいですか?」って言われて!そのまま自分だけいきなりその現場について行きました。
それで、メンバーの前で自己紹介したんですけど、SOILの皆さん僕のイメージの中でも、強面な感じだったんで、怖いなーとか思ってたら、皆さん全員優しくて、本当にすごく暖かい人なんだなーと思いましたね。
その後ライブが終わって、帰れるのかなと思ったら、そのまま次の銀座のライブも行ってみたいな!マネージャーってこういう仕事なのかと思いました。
その衝撃の初日の後はすんなりいけた感じなんですか?
ありがたいことにメンバーの皆さんはすんなりと迎えてくださいました。でも仕事は正直右も左もわからなかったです。ライブについてはある程度はわかっていたんですけど、マネジメントに関しては新たなことだったんで、、。そうですね何も考えずにとりあえずひたすらやることやってたみたいな感じですよ。
なるほど、バンドのマネジメントってどこまでが高橋さんの領域なんですか?
基本的に全部だと思います。窓口からマネジメントは全て把握してなきゃいけないと思うんです。あとはSOILの場合は事務所とレーベルが一体化していて、宣伝部門とかもあるのでラジオの収録とかは行ってもらうとか。とはいえ、全員が全員同じ時間帯に動いちゃいましたみたいなバッティングがないようにスケジュール管理するのは自分ですね。
なにか直近で印象に残っている仕事とかあります?
直近だとMUSERさんでの配信ですかね。今までSOILって、お客さんの前で生の音を伝えるっていうのが一番の信条みたいなところがあって。こうやってコロナになって、それができない時にどうやって音を届けられるかっていうのを全員で悩んだところで配信の需要が高まっている印象があって、「メンバーの誰かソロでやってみる?」ってなった時に社長*がMUSERさんを推してくれて。
(*社長:SOILのメンバー、アジテーター)
そこで丈青さんをピックアップした理由みたいのってあるんですか?
それは、確か全員でミーティングをして、そこで社長の「丈青さんのピアノソロとか聴きたい人たくさんいるんじゃない?配信とか合うと思うよ!」がきっかけでした。丈青さんは今まで配信とかやったことがなかったので、全く意識してなかったんですけどね。そしたら初回の5月31日に行ったんですが予想より多くのファンの方の反応がよくて「音も絵も素晴らしいです」、「こういうのを求めていました」みたいな。我々もピアノや場所を変えたりしたら面白いし続ける価値があるのじゃないかという手応えを感じて、今こうやって3回目ですけどやらせてもらってる感じですね。ありがたいです。
MUSERはビジネス的にどうですか?
そもそも初期の持ち出しがないので、そこって多分大きいですね。SOILはメジャーで活動しているのである程度活動の幅は広くやらせてもらってますが、それこそインディーズのアーティストとかそもそもの予算とかその人たちが持ってるブランド力とかがないアーティストとかもすごい活用しやすいというか、むしろプロモーションとして活用できるので、すごく良心的だと思いますね。後は、特典とかアーティストによって変えられるので収益になるようなシステムがあったりとか、もちろん作品として良いモノを届けるのも重要なんですけど、それをマネタイズできることはありがたいですよね。
今まで3回一緒にLIVE配信をさせてもらいましたが、印象はどうですか?
なんか、別のプラットフォームさんと違うなと思うのが、親身になって一緒に作品を作り上げてくださる配信プラットフォームということだと思います。それこそ、前回の第3回の反省会じゃないですけど、打ち合わせの時に佐久間さん(MUSER配信サポートチームのアシスタントディレクター)も来られて、「曲終わり直後の拍手のボリュームってどうですか?」って聞いてくれて、なかなかそういう質問って普通じゃ出ないと思うんですよ。でも作品として素晴らしい空間を作るためにどうすれば良いのかとか提案をしてくれるとこが、他のプラットフォームと違うと思うんですよね。
「純粋に音楽が好き」、そこがあるのかなと思いますよね。根本というか。だから一緒にやっていて楽しいです。自分たちでも気づかないところもありますし、それこそ、1回目の配信の時にピアノの手元のアングルとか、画の色味とかも配信ならではですし、一緒に良いモノを作り上げているという感じですね。
うれしいお言葉、ありがとうございます。(笑)
MUSERでの特典も色々とやってきましたけど、特典について高橋さんの中で何か感想とかってありますか?
そうですね、そもそも今まで丈青さんのグッズみたいなものがなかったのでファンの方は嬉しいのかなと思いました。丈青さんは即興とかもできてアイデアが豊富なので、それを具現化できる場所っていう意味ですごく良い場所だと思います。それこそ、最初はデータで音源を送ったりしてたんですけど、このコロナ禍で、配信だとどうしても画面越しで距離感が生まれてしまうので、お客さんとの1対1の距離を縮めるツールとしてあえてアナログな盤にしたりして!
今後、MUSERを活用してやってみたいこととかありますか??
Getting Better *にいるようなアーティストも活用できますし、それこそインディーズにも活用すると面白いと思います。WWWは若手の登竜門的なライブハウスだと思うので、当時は仕事をしながら新人とかが活躍を広げているのを目の当たりにしました。そういうインディーズアーティストにとって、MUSERは魅力的だと思います。コロナで全国に行ったライブができない中で、MUSERはプロモーションとしても有効だと思いますね。
(*Getting Better Records : ビクターエンターテインメント内のレーベル。SOILも所属)
Getting Better Records | JVCKENWOOD Victor Entertainment Corp.
Getting Better Records オフィシャルサイト ARTISTS:キュウソネコカミ,go!go!vanillas,サカナクション,THE BAWDIES,サンボマスター,四星球,SOIL &"PIMP"SESSIONS,Dragon Ash,BUZZ THE BEARS,降谷建志,ROTTENGRAFFTY,夜の本気ダンス,BUCK-TICK,ウルフルズ,The Songbards,藤原ヒロシ,Attractions,Attractions,Narisome Records
そういう新人とかって未来のことじゃないですか。そういう未来のことに携われるのは魅力的ですよね。
今の時代、アーティストが有名になるって、最初の入り口はデジタルが多いと思いますけどその後は人の口コミみたいなアナログな部分があると思うんです。そういうデジタルとアナログの良いバランスがある時代では、新人の駆け上がり方みたいなのが色々多様化していくと思うんですよね!それこそ、Getting Betterの、Narisome Recordsはインディーズ特化のレーベルとかやっていますし。「新人を発掘して新しい駆け上がり方みたいのを確立する」とか挑戦してみたいです!
今日は色々と聞かせていただき、ありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!次回12/20もよろしくお願いします!
今回は高橋さんに時間を割いていただき、マネージャーとしてのお仕事や丈青さんのライブ配信までの裏話など貴重なお話をお聞きすることができました。高橋さんとSOILメンバーの今後のご活躍に期待です!
12月20日には4回目となる丈青さんのソロプロジェクト「STREAM ON THE BLACK KEYS」をMUSERで配信します!「弾きたいピアノがある所に丈青がいく。」をコンセプトに毎回違う環境、ピアノで奏でられる丈青さんの演奏は必聴です!チケット購入はMUSERのウェブサイトから!
↓SOIL & "PIMP" SESSIONSのオフィシャルウェブサイトにアクセス!
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高橋淳平: 1989年生まれ、千葉県出身。 2012年に渋谷のライブハウスWWWにて働き始め、音楽業界に足を踏み入れる。 2015年に現在のビクターエンターテインメントに転職、レーベル内のGetting Better RecordsにてSOIL&"PIMP"SESSIONSのマネジメントを担当している。
SOIL & "PIMP" SESSIONSのInstagram : https://www.instagram.com/soilpimp_official/
SOIL & "PIMP" SESSIONSのTwitter : https://twitter.com/SOILPIMP_JP
Victor EntertainmentのFacebook : https://www.facebook.com/jvcmusic
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