こんにちは!株式会社アルトの採用と広報を担当している田中です!
私たちアルトが企画・開発・提供するサービス「thanks!(サンクス)」は、働くチームメンバー・仲間とお互いに認め合い、褒め合うことを簡単に実践し続けるサービスです。現場でのチームワークが、お客様の笑顔を生み出すことを信じて、そのチームワークを盛り上げたり、活性化させたりすることをお手伝いをしています。
2016年に創立して以降、”一人でも多くの人が、生き生きと働き続ける社会を実現”するというミッションを掲げています。職場の人間関係に悩む人を減らし不幸な離職をなくすために、若い世代の人たちへいいパスを贈るために、日々挑戦しています。
アルト代表の植村(ニックネーム:トムさん)にチームワークに関する想い語って頂きます。
今回のテーマは、「働く価値観が時代によって変わる理由」をインタビュー!
--トムさん、「人は、なぜ働くのか」のテーマのときに最後に話に出た、働く価値観が時代によって変わるって話、今日は深堀りさせてください!
競争って、嫌いでしょ?
人と競い合うってことって子供の頃からやってきた?
世代的に、競争ってあんまり意識しないで生きてきたんじゃない?
--確かに、私、競争って運動会くらいしかやってませんね。それにおっしゃる通り、競争は好きじゃないです。
社会が競争原理で動いた時代
これはやっぱり、時代の影響。
80年代後半ぐらいまでの昭和生まれ育ち世代は、日本の社会の経済成長時代を背景とした学校教育を受けてきているからね。
60−70年代以降、社会でも企業経済の伸張が社会を牽引し、働く人たちも皆、自社に忠誠心を高く保ちながら働き、経済成長の果実を得てきた世代。彼らを親となって育ててきた子供達は、団塊ジュニア世代も含めて、同世代における学歴競争にまみれてた。
そもそも、子供って、他の人のもの欲しがるじゃない(笑)
比べるというか。
ましてや、親や社会が子供達を“比較”するから、子供達も引力で比べ合うし、競い合うことになるよね。
戦後の再生は、偶然3点セット
僕はそのど真ん中世代だから、わかるけど、“受験戦争”って普通に戦争って言ってたもの。
振返ると、やっぱりこれは昭和の引力。
昭和を貫いた戦後成長は、キャッチアップ型のものづくりビジネス、労働人口増加、出生率の向上、の3点セットだと思うんだけど、それらは全て市場を形成した要素なんだよね。
もっというと、これ、アメリカに追いつけ、追い越せ引力だったよね。
その原理が競争
そして、その市場を大きくしてきたのが、企業間の競争原理。
市場はそのまま社会につながっていて、社会全体が競争原理で動いていたのもむべなるかな。自然なことだったと思うんだ。
引力だから、引っ張られるよね、普通は。
でも、平成に入る90年代から社会は停滞期に入り、あとからわかるけど、経済的には
ピークアウトした。
これにもアメリカ影響大きかったと思うんだけど、それ言い出すとややこしくなるので、割愛。
ともかく、停滞期入っても惰性は働く。けれど、引力弱まっていくよね。
競争原理も、同じ。だんだん、弱くなっていった。
競争から共生へ
ここからは勝手仮説。
経済停滞、ものもあふれてる、欲しいものは大体手に入っている。
そういう状態が続くと、「欲しくなくなる」よね。
競い合う、のではなく、まあ、一緒に落ち着いていきましょうよ、と。
--私、完全にそれですね。
社会に貢献できるかどうか
だから、平成生まれ育ち世代(そのうち元号変わりますが)にとって「働く」ということは、その職を得ることにおいても、就業することにおいても、獲得するものではなく、一緒にやる、的なことになっているのではないだろうか。
大きくみると、社会と一緒に生きるかどうか、視点。
そうなるとさ、もう、自分がどれだけいいポジション得る、とか、収入得る、とか、皆がうらやむ企業に就職する、昭和世代にとってはプレミアムなゴールは別に、っていう人たちが出てきてるんだな、と。
この5年、20代の人たちからよく聞くのは、
「社会に貢献したい」
という言葉。
僕は最初は、「なんか、すごいこと言うな、その年で」と思ってました。本当に。なんだか、大人びた考えする人が増えたのか、あるいは、そういう流行りなのか、と疑ってた。
でも、ちょっと違うかも、と、この2-3年、思うようになった。
東京大学のIくん
アルトチーム発足して1年目、まだトンネル真っただ中のチームに、縁あって、大学1年生のIくんがインターンアルバイト参画してくれました。
彼は94年生まれ。平成生まれ育ち世代。
彼のその後の卒業までの3年間については別の機会に紹介したいけど、彼から僕が何度も聞いたのが、
「自分が成長できるかどうか」
「社会に貢献できるかどうか」
東京大学のように、国内では一応一定の競争を勝ち抜かないと入学できない学校の、それもいかにも聡明な彼の考え方に、時代の変化を生で感じたものです。
今、(日本)社会は悲鳴を上げている
「社会に貢献できるかどうか」
平成世代の働く価値観は、これが大きい。
僕ら昭和世代のかつての価値観は、「人よりいい企業かどうか」や「人より収入が多いかどうか」。
全く違いますね。
これからの日本社会は、こういう価値観をもった人たちが働き、形成する時代に入っている。
一方、日本の社会は、いろいろな制度疲労、ゆがみ、矛盾に悩んでいるよね。なんか、活気ないって思う部分あるもの。壊れそうっていうか。
僕はこういうタイミングにあって、これからの人たちの価値観に沿って、「働く価値観」が社会全体で変わっていくと思ってる。
その変化をひっぱっていくのが、次の世代のファーストランナーだと思ってます。
通った道と、未開の道
ファーストランナー比較でも、昭和世代と平成世代とでギャップはあり続けるだろうと思う。
そもそも世代ってそういうことだし。
個人単位でみると、それこそどっちの価値観も柔軟に受け入れる人たちもいるだろうけど、社会全体でみると、ギャップはなくならないだろうと。
その例が、平成に生まれたIT業界に多くの平成世代が流入している事実。
旧来の働く価値観の環境にいかず、新しい世代が創る環境に進む人たちが多いよね。旧価値観の人たちが創り、通ってきた道を進むのではなく、自分達世代が創りはじめた道をいく。
これも自然なことだよね。
ルールのない=自分達が創る
「社会貢献するかどうか」
その環境では、これがルール。
自社の利益最大化、ではなく、社会の利益最大化。
こういうルールが結果として形成されている最中、底流に流れる本流だと受け取ってます。
そして、僕自身、共感します。
だって、これってビジネスとしても健全だから。
社会貢献=自分が評価される基準
必要とされなければ、全てのビジネスは成立しないし、価値がなければ、選ばれ続けないだけ。
そして、僕がIくんから学んだことも、これ。
さらに、「世界」へ通じる道を拓く
「今一度、日本をせんたく(洗濯)し候」
坂本龍馬がかつて手紙で記した有名な文章だけど、
僕は「選択」する、という意味で使いたい。
自分達が自信を持って日本を選び、日本人や他の国の人たちに選ばれる、という時代にしていきたい。もう、アメリカ追いつけ時代じゃない。
そして、その日本とは、「世界」に通じる道がある。
だからこそ、社会貢献こそが働く基準である、とするこれからの世代の人たちに共感するわけです。
働く価値観は、時代で変わる
かくいう僕自身も、この20数年の人生で、時代に影響されてきているということなんだろうね。働く価値観、変わった実感あるもの。
例を挙げると、女子とのデートにバブルな店を選ぶ憧れは全くなくなった(笑)
気軽な焼き鳥屋がいい。
競争ではなく、日本が世界に尊敬される働き方、を
ということで、僕はベトナムの仕事仲間と一緒に焼き鳥を、そして、彼らとフォーを食べにいきたいんだよね。
そういうことを一緒にやるメンバーと、働きたい。
そういうチームを、日本に、アジアに増やしていきたい。
共に生きる時代だから。
和を以って尊しと成す
昔の人はいいこと言ってます。
これ、つまり、チームワークは尊い、ということ。価値を生むということ。
今日は、振返ってみると途中脱線してるけど、結局、
温故知新ってことでした
こういう本質的なことを考えていると、たいてい、ことわざにあたるんだよ。
やっぱり、時代を越えて生きる言葉は、すごい。
昔から、いいこと伝えてくれてます。ことわざに感謝!