私達の仕事は、クライアントのビジョンをカタチにすることであるが、クライアントは様々なイメージを持ち、それはとても抽象的なことが多い。最初は目的地が霧でよく見えない。
私達はまずクライアントに寄り添い相談することから始める。話をトコトン聞くのだ。
カッコ良くしたい。かわいくしたい。あれを越えるような雰囲気にしたい・・・など。それはとりとめがないが、まずはそうやって進むべきマップを一緒に作っていく。
少しずつ道が見え始め、手探りで進み始めるが、やっぱり振り出しへ戻ることもある。ときには先の見えないトンネルに入ってしまうこともあるが、ヒントはどこかにあって、それを手繰っていく。
私達は暗闇の中、一緒に描いた地図を持ち、懐中電灯というデザインテクニックで、クライアントと一緒にゴールを目指しているのである。
困難もあるが、カタチというゴールを目指す行為は、とてもクリエイティブな作業で私達のやりがいそのものである。