撮影場所: WeWork Marunouchi Kitaguchi
ゼロイチ部とは、私たちが入居しているコワーキングスペースの有志メンバーで結成された課題解決のスペシャリストチームです。業種も職種も異なるメンバーが、組織や肩書の枠を超えて相談者の課題の突破口を一緒に見つけていきます。
そんなゼロイチ部が日経電子版とタッグを組み、地方創生をテーマにした「Xplorer(エクスプローラー)」プロジェクトをスタートさせました。第一弾のテーマは「関係人口」。当事者である静岡市と堺市にご参加いただき、リアル・オンライン合わせて数百人が参加された大盛況のイベントになりました。
イベントの様子は新R25に掲載されています。詳しくはこちらをご覧ください。
地方活性化成功のカギは“量より質”にあり。地方自治体と考えるこれからの地方創生とは?
https://r25.jp/article/1200673625657525288
当事者になることの難しさ
住んでいなくてもその街が好き、気になる。そんな人が関係人口にカウントされます。しかしその中で何か役に立ちたい、とまで想いが進んでいる人は少ないのでは。
と、勝手に考えていましたが、参加された日経電子版の読者の中には、その街や、似た状況の街にお住いの当事者もいて、具体的に何か関われることが無いか、と名乗りを上げる方が驚くほどたくさんいらっしゃいました。
僕は高知で生まれて幼少期を過ごし、父の仕事の都合で東京に移住しました。生まれ故郷との接点は「高知で生まれた」ただそれだけ。東京には何でもそろっている。情報量の多さに溺れて疲れてしまう。ゆえに故郷が抱えている課題に目を向ける余裕がないし、ニュースで見ても他人事だと見てみぬふりをしてしまうことが多い。
でも、良い思い出がたくさん残ってます。キラキラした海の光景、おじちゃんが毎日のように釣りに連れて行ってくれたこと、釣ってきた魚をみんなで料理して食べたこと。虫におびえる妹をおんぶしながらつり橋を渡っていたこと。
つまるところ、やはり体験
高知の課題を知ったら何かアクションを起こせるのか。僕には分かりません。でも地方の課題をこういう場で知ると、心が動くきっかけになります。地方が寂しくなると日本が寂しくなっていく。東京も例外ではないかもしれない。
地方行政の仕事に関わると、よそ者扱いされていると感じることがあります。しかし、多くの場合それはステレオタイプな見方で、実際には彼らは賑わいのある都市からヒントを得たいと思っているし、それを本当に必要としていることに気づきます。
良い体験というのは長期記憶に定着し、かけがえのない思い出として心に残り続けます。仕事として関わるのがモノであろうがコトであろうが、僕らはその先にいる人々の暮らしの中により豊かな体験を生み出さないといけない。そう心を新たにした一日になりました。