正直、STEMCELLに参画した理由は、とてもシンプルだった。
海外事業に、もう一度ちゃんと関わりたいと思ったからだ。
コロナ禍を機に国内中心の仕事がメインになり、安定もあったけれど、どこか物足りなさもあった。いろんな国の人と関わって、価値観の違いに驚いたり、笑い合ったりしながら仕事をするあの感覚が、やっぱり自分の原動力だと気づいた。
STEMCELLでは、再生医療や幹細胞治療といった最先端の領域で、世界中の患者さんに「日本の技術」を届けることに挑戦している。
国も文化も制度も違う中で、どうすれば安心して受けてもらえるのか。
どうすれば“治療”ではなく“信頼”を届けられるのか。
毎日、そんなことを考えている。
もちろん簡単なことではないけれど、ひとつずつ形になっていく瞬間には、確かな手応えがある。
そして何より、一緒に働く仲間が本気で「世界を変えたい」と思っているのが伝わってくる。
その空気が好きだ。
海外で学んだのは、言葉や立場よりも、“誠実さ”が人を動かすということ。
今はその気持ちを忘れずに、ひとつひとつのプロジェクトに向き合っている。