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【代表インタビュー】“add value”の実現のために。急成長する市場において、あどばるだからこそ提供できる付加価値とは

私たちは、「当社にしかできない付加価値を加え、新たなライフスタイルを創造する」という理念のもと、「SPACE SHARING NO.1」をビジョンに掲げ、不動産事業を中心にサービスを展開する企業です。当社にしかできない「add value(付加価値)」を追求し、新たなライフスタイルを創造してまいります。

今回は、代表取締役の中野 邦人社長にインタビューを実施。ビジネスモデルの優位性や、今後の事業展開などを伺いました。


【プロフィール】

中野 邦人:代表取締役社長。大学卒業後、不動産企業に入社。その後株式会社Seven Signatures にてTrump tower Waikiki プロジェクトに携わり、1日あたりの売上高のギネス記録を樹立。担当役員として学んだスペースシェアリング事業の経験を活かし、飲食・宿泊・会議などの時間貸しコンテンツ事業を営むべく、2008年に株式会社あどばるを創業。

不動産×金融のスキームで新たなビジネスを生み出したい

――まずは中野社長があどばるを創業した経緯を教えてください。

大学卒業後、不動産業界および金融業界でキャリアを積んできましたが、その2つを掛け合わせて新しいビジネスを生み出したいと考え、2008年7月にあどばるを創業しました。目指していたのは、物件を安く買ったり借りたりするノウハウに金融の力を組み合わせることで、世の中の困っている人たちに付加価値を提供するサービスを届けること。「add value=付加価値」に由来する社名の「あどばる」にも、そのような想いを込めました。


――「付加価値」を届けるために、どのようなビジネスモデルを検討されたのでしょうか?

はじめに、「店舗業務委託事業」に着目しました。本事業は、独立を考える飲食店のオーナー向けに、当社が借りた物件を貸し、店舗運営で得られた利益をオーナーと当社とで配分するというものです。

かねて飲食店を開業したいという夢を持つ方々と接する機会がありましたが、多くの人が若いうちは資金がなく、なかなか独立できないという課題を抱えていました。そこで、当社が代わりに良い物件を安く借りてきて、内装費なども立て替えつつ、飲食店オーナーに貸し出すサービスを開始するに至りました。

飲食店にとっては、お金が早く貯まって独立しやすいというメリットがあります。一方、当社としても、不動産×金融のスキームを用いて飲食店と協働で事業を実施することで、スピーディに多方面へ店舗展開を行うことが可能となります。サービス開始当初から評判は上々で、2011年には30店舗、2013年には70店舗にまで拡大することができました。


――その後の事業展開について教えてください。

2014年から「レンタルスペース事業」への参入を開始しました。具体的には、BtoBorC向けに、ラウンジやイベントスペースなどの小型スペースをレンタルする事業です。特徴は、人を配置せずに場所だけを貸すこと。現地は無人運営で、遠隔でコールセンターが予約対応を行っています。店舗業務委託事業は、オーナーのスキルなど人に依存しやすいビジネスなのですが、無人運営のレンタルスペース事業は人の影響をあまり受けないというメリットがあります。当時、世の中全体にシェアリングエコノミーの波が来ていたこともあり、事業展開のタイミングとしてもちょうどよかったのではないでしょうか。ちなみに、フレキシブルオフィス領域におけるニーズの拡大により、今は300件を超える物件を運営しています。

現在は、この「レンタルスペース事業」と、先ほどお話した「店舗業務委託事業」の2つを事業ドメインとしています。



経営活動の難局も、メンバー全員の力で乗り越えることができた

――「シェアリングエコノミー」というお話がありましたが、本ビジネスに着目したきっかけは?

前職のSeven Signatures社で、シェアリングエコノミーの先駆け的なビジネスを行っていたことが理由です。たとえば、Donald Trump氏と共同で始めた「Trump tower Waikikiプロジェクト」では、ハワイに別荘を持ちたいものの使用頻度が少ない日本人富裕層向けに、ホテルの一室を売却し、運用してもらうという事業を展開していました。そのような経験から、飲食・宿泊・会議などの時間貸しコンテンツビジネスに興味を持ち始めました。


――元々起業への意欲が高かったのでしょうか?

いいえ、実は独立志向はほとんどありませんでした。ただ、仕事を通じてさまざまな経営者と話をするなかで、徐々に自分でも事業を興してみたいと思うようになりました。

あどばるは、私ともう1名のメンバーで立ち上げた会社です。前職では青山の300坪くらいのオフィスで悠々と仕事をしていたのですが、あどばるはマンションの一室からスタートすることになり、最初はギャップも大きかったですね(笑)。でも、お陰様で1年目から黒字を出すことができ、売上・利益が上がるにつれて仕事も人も増えていきました。1からビジネスを立ち上げる経験は、自分にとっては良いステップだったと思っています。


――創業から現在までの経営活動において、壁にぶつかった経験はありましたか?

たくさんありましたね。そのなかでも、谷の底を感じる経験を2回ほどしています。

1回目が、店舗業務委託事業で70店舗を達成するまでの、拡大途中の段階です。当時は直感重視で売上を優先した経営を行っていたのですが、あるM&Aにより譲り受けた店舗の運営がうまくいかず、大幅な損失につながる事態が発生しました。事業を立て直すのが本当に大変でしたが、メンバー全員で力を合わせ、何とか半年ほどで打開することができました。

2回目が、コロナ禍で人が集まる機会が大幅に減少したことです。特に2020年頭には、過去の数字とは比較にならないくらいの大きな損失が出ました。ここでもメンバーみんなで踏ん張り、一丸となって結果を出そうと頑張りました。同時に、定額制の「Office Ticket」というサービスを市場投入したりしながら、市況の回復を待ちました。その結果、現在はコロナ前よりも2割ほど売上が増えている状況です。


市場拡大の波に乗り、競争力を高めていくことが目標

――あどばるの事業における強みを教えてください。

質の高い物件情報を収集する「ソーシング力」を活かし、空きスペースをバリューアップしてユーザーに届けられる点が最大の強みです。空きスペースを時間貸しレンタルスペース事業にするのか、店舗業務委託事業にするのかなど、当社であれば“いろいろな方法で料理する”ことができ、そこに介在する「付加価値」こそが当社の財産だと考えています。


――社会情勢などを鑑みたときに、事業展開において追い風となっている事柄はありますか?

市場規模の面で、首都圏のフレキシブルオフィス市場が毎年拡大していることが挙げられると思います。2020年のデータでは、首都圏のオフィス市場規模は約20兆円で、その1%が貸し会議室や時間貸しのスペースであるとされています。そして2030年にはフレキシブルオフィスの市場が30倍の6兆円程度になるという予測がされていますが、コロナの影響で市場の成長スピードがどんどん速くなっています。さらに、シェアリングエコノミーのブームもあり、オーナー側の“時間貸し”に対する抵抗も、以前より減ってきている印象です。

当社は現在、売上高で業界第2位グループの集団に位置していますが、そのような市場の波に乗りながら頭1つ抜き出ることができるように、今後もシェアリングビジネスを加速させたいと考えています。


――今後の目標を教えてください。

現在は1年間で昨対比20%の成長を達成することができています。今後も安定的に利益を生み出すことで、会社としても内部留保を積み上げながら、働く社員たちの給与に還元できる状態を目指していきたいと思っています。

引き続き「店舗業務委託事業」と「レンタルスペース事業」の2つを軸にしていくことは変わりませんが、事業規模が拡大した先に何が見えるかは、もう1年くらいやってみないと分からないのが現状です。コロナで得た教訓でもありますが、まずは安定した利益の確保を第一に進めることが目標です。


――そのような目標を目指すにあたって、現在どのような課題がありますか?

とにかく「人」の課題に尽きますね。我々の事業は、人の力があればあるだけ伸びるビジネスです。事業を成長させることができる人材の獲得と、将来の幹部候補を育てていくことが喫緊の課題です。今後、数100億円規模の売上を目指すには、数100名程度の社員の力が必要です。当社の価値観に共感してもらえるメンバーを増やしながら、安定的に人材を採用できる体制を作っていかなければなりません。



求めるのは向上心が強く、成長意欲が高い人材

――あどばるではどのような人材を求めていますか?

「向上心が強い人」を求めています。もちろんスキルも大切ですが、それ以上に「成長したい」という強い思いを持った人。会社の成長とともに、自分自身を磨くことができる人に来ていただきたいです。また、当社は上場企業のグループ会社ではありますが、まだまだベンチャー的な要素が強い会社ですので、ベンチャー精神を持って意欲的に取り組める人がいいですね。

実際に当社のメンバーも、経験やバックグラウンドはさまざまですが、「新しく、面白いことにチャレンジしたい」という思いで入社している人が多い印象です。また、アットホームな社風に惹かれて入ったメンバーもたくさんいますね。


――あどばるで働く魅力を教えてください。

私自身も「頑張っているメンバーがしっかりと評価される会社づくり」をモットーに取り組んでいますが、本人のやる気に応じてサポートできる会社である点が特徴だと思います。また、「社長との距離の近さ」を魅力に挙げてくれるメンバーも多いですね。私と各レイヤーのメンバーとで月に1回食事会をしたりする機会もありますし、社員旅行やBBQなどの全社イベントを開催したりと、オープンにコミュニケーションを図れる環境がある点も当社ならではだと感じます。


――最後に、求職者のみなさんへメッセージをお願いします!

急成長中の市場のなかで、新たな挑戦に積極的に関わりたい人を歓迎しています。現在は関東を中心にサービスを展開していますが、今後は全国展開も視野に入れています。また、今は貸し会議室がメインですが、サービスオフィスの事業をさらに強化していくなど、事業領域も少しずつ広げていきたいと考えています。そのような取り組みを面白いと思ってもらえる方にジョインしていただけたら嬉しいですね。


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