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初めてのクラウドファンディング挑戦。

ACミランアカデミー愛知は、東日本大震災が起こった直後に産声をあげたサッカースクールです。長い旅路の中で出会ったたくさんの人に支えられ、多くの荒波を乗り越えて今に至ります。

多くのスタッフが働いているわけではなく少数精鋭。コアメンバーはコーチ業の傍らで運営業務をこなし、ひとりで何役もこなすマルチロールっぷりを発揮しながら、日々戦って前に進んできました。

気がつけば12年。干支が一周してしまうほどの年月を重ねてこられたのは、子どもたちの笑顔や、保護者のみなさんの温かいお言葉あってこそ。歴史のベクトルは前に進んでいくものですが、10周年を迎えたあたりから「サイクル(循環)」を意識するようになりました。


かつての教え子がコーチになってくれたり、大人になって社会人として活躍するようになるのを目の当たりにすることが増えてきたからです。

人間性の成長を重視するプログラムを発展させながらたくさんの卒業生を輩出してきましたが、「サッカー人」を育てることに固執しておらず、アーティストやダンサー、プロボクサーやスポーツライターなどその活躍する舞台は多岐にわたります。また、私のような大人と接してきたことも影響してか、大学に進学して言語を学んだり、海外留学を視野に入れる子が多く見受けられます。これは個人的にすごくうれしいことです。

私にとってサッカーを指導する時間は、彼らと「人付き合い」をしているようなもの。人間性を育むACミランメソッドに基づきサッカーを学びながら、たくさんのプレー選択を続けてきたことで、人生における主体性が育ってきたはず。事あるごとに「サッカーだけが人生じゃない」と言い続けてきた結果、生き方のストライクゾーンが少しずつ広がっていき、困難を乗り越え芯を貫く意思を持てるようになったのだと思います。

ひとつのプロジェクトとしてチカラをつけていくために

この仕事を始めた頃から描きたかった成長模様が現実になっている。そしてこの成果をより多くの人に知ってもらう必要がありました。巣立った教え子たちの現在地が、後輩たちなど私たちにとって大切な他の誰かの未来のちょっとした支えになるような仕組みを作りたかった。過去⇄現在⇄未来をつなぐ、橋のような機能を私たちが担えるといいなーとぼんやりと思うようになりました。

ひとつのプロジェクトとしてチカラをつけていくために、クラウドファンディングに挑戦することを決めたのは9月末ごろ。たくさんあるプラットフォームの中から、スポーツ専用のクラウドファンディングサービスである【Spportunity(スポチュニティ)】さんを選びました。

スポーツ団体らしいクラファンを

2名のプロジェクト担当スタッフと毎週のようにZOOMミーティングを重ねて、入念な下準備を重ねてきました。うれしかったのは、「スポーツ団体らしいクラファンをやりたい」という思いを汲んでいただいたこと。

支援をいただくにあたり、「ACミランブランドにすがった、価値の高いリターンを多数並べるよりも純粋応援をメインに据えたい」と考えていたのです。金額よりも「このプロジェクトの継続性を訴えていきたい」というこちらの思いに共感いただけて、安心して準備を進めることができました。かくして、11月18日にプロジェクトがリリースされました。

プロジェクトのキーワードは「つながるキズナ」。これまでの歴史の積み重ねが、今だけでなく未来にまで好循環を生み出すことを願って。



プロジェクトのモニタリングだけでなく必要なPR戦略までたくさんのネタ出しをいただいただけではなく、こんな素敵なインタビュー記事も執筆していただきました。

日本中のACミランファンとのつながりも

プロジェクト実行期間中は、X(旧Twitter)を中心にPRを展開していったわけですが、プロジェクトのみならずアカデミーの存在自体を周知する上で、大きなパワーをいただけたのが日本中にいらっしゃるACミランファン(通称:ミラニスタ)のみなさんでした。

ほぼ休眠中だったアカウントを再起動させてコツコツと発信を続けていきましたが、いいね!やリポストのご協力だけでなく、DMを通じて温かいエールをいただきました。こういった新たなつながりが生まれるきっかけになったこともまた大きな刺激になりました。

この場を借りて感謝申し上げます。ACミランへの「愛」をハブにしたイベントの開催も実現したいと思っています!

未来への扉ができたような気がする

2023年12月30日までのおよそ6週間にわたりプロジェクトを実行しました。金額だけ見れば、目標達成には至らなかったわけですが、これがマイナスだとはまったく思っていません。スクールを巣立った皆さんからの支援もいただけてつながりを再構築できただけでなく、前述のような新たな可能性を見出すこともできたのです。

ピッチ上からビデオメッセージを発信することが多かったのですが、子どもたちもネタ出しによく付き合ってくれました。

このような感じで。笑

クラウドファンディングが未来への扉を作ってくれたような気がしました。



自分の「好き」を仕事にしたり、そのためにチャレンジに満ちた人生を歩もうとしているOBたちがたくさんいる

これこそが私たちの誇り。今いる場所・今ある境遇を正解にしていくバイタリティを持った教え子たちを紹介できるスペースを作っていきます。

彼らの持つ魅力やスキルがポストコロナ社会を生きる子どもたちの刺激となるように、そして未来への希望となるような仕組みづくりを、ACミランアカデミー愛知が担っていく。新たな価値創造に向けて2024年も頑張っていきます。

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