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日本発世界、第四次産業革命を起こすABEJAの挑戦

第四次産業革命はじまる

18世紀、水力や蒸気機関の発明による機械工業化がもたらした第一次産業革命。

20世紀初頭、電気、石油による大量生産、大量輸送がもたらした第二次産業革命。

20世紀末、Information Technologyによる生産の自動化がもたらした第三次産業革命。

Information Technologyは私たちの日常にとけこみ、生活、ビジネスシーンにおいて欠かせないものであることは言うまでもない。そのIT業界において、2000年前後にGAFA(Google、Amazon、Faceook、Apple)と呼ばれるが巨人が生まれた。今やインターネットの世界に君臨し、あらゆるサービスや仕組みが、インターネット上のプラットフォームで成立している。

そして21世紀、IoT(Internet of Things)、Big Data、人工知能による「第四次産業革命」。

今や第四次産業革命の波がドイツやアメリカを中心に加速し、国を上げて技術革新や産業構造変革に取り組むための投資や法整備、人財開発を盛んに行っている。第四次産業革命は、IT業界だけではなく、あらゆる産業構造の根底を作り変える壮大な変革を見据えたものである。それらの産業構造を再構築する中で、人類は新たな生活スタイルを確立し、様々なかたちで”進化”をしてきている。しかし、その中で、多くの犠牲を払い、世界は限界を迎えようとしている。世界で起こっている課題を解決するために人類はどうするべきなのか?この問いへの答えが、第四次産業革命において解決するべき課題なのである。

リアル世界からの革命で世界を変えることが我々の使命である

私は、2011年、シリコンバレー滞在中に、ディープラーニングという人工知能の革命的ブレークスルー技術を目の当たりにした。それは、これまで不可能だと思われてきたことが突然可能になった瞬間だった。2012年10月には、ディープラーニングの活用によって物体認識の分野でエラー率を10%以上削減することに成功し、人工知能が今後の産業構造を変革していくことがほぼ確定的になった。これから短い期間の中で、世界が変わる。

そして、日本人である私がビジネスを起こしていく中でたどり着いた結論がある。

「日本の世界トップレベルの技術やノウハウを人工知能と融合することで、これまで不可能だと考えられていたことができるようになるのではないか?そして、インターネットでは無くリアル世界こそが第四次産業革命の主役になるのではないか?」

この問いから、世界トップレベルかつリアルをターゲットとする産業との融合を進めた。世界トップレベルのノウハウを持つ日本の小売流通業300店舗以上にディープラーニングを活用したSaaSソリューション「ABEJA Platform for Retail」を導入させていただき、製造業においては世界トップのエアコンシェアを持つダイキン工業株式会社と「ABEJA Platform」による協業を開始した。ただし、これはまだ序章である。我々は、リアル世界からの革命で世界を変える。イノベーションを起こすのである。

科学技術は諸刃の剣である

日本で生まれたABEJAには、志の高い仲間が世界各国から集まる組織となった。ABEJAでは創業時から、国籍、年齢、性別、宗教などのバックグラウンドを問わずに多様性のある組織を作ってきた。この組織こそがイノベーションを生むために不可欠なダイバーシティとなる。常識や当たり前を疑い、様々な文化で育つ仲間が意見を交わすことで革新的なアイデアが生まれ実行されていく。

”世界”を変える企業となるために

設立から4年半が経つ中で、ABEJAは、シリコンバレーの起業家たちから「日本でビジネスできてとてもうらやましい」と言われている。シリコンバレーには無い独特の産業モデルは、世界でも類を見ないほどに日本で発展しており、世界からとても魅力的な市場であると考えられているようだ。これはひとえに、日本という国の中でこれまで懸命に努力されてきた諸先輩方が、この素晴らしい環境を創り上げたからだと考えている。しかしその状況下において、現代は少子高齢化や環境問題など数多くの課題に直面している。今こそ、我々は必ずその課題を解決し、次に進む必要がある。世界が今後同じ課題にぶち当たった時、解決策を提示できるようにしていきたい。

我々は、今日ここに「ABEJA Singapore」の設立を宣言する。我々が試行錯誤を積み重ねながら蓄積したノウハウや産業構造モデルによって、シンガポールを中心とした東南アジア諸国の課題を少しでも解決できるようになればと考えている。ただし、これは決してゴールでは無く、1つの通過点である。世界の課題を解決すること=イノベーションで世界を変えることを実現するという、次なるより良い世界を創造していくことを強く決意するものである。

我々の前に道はなし、あるのは歴史的実験のみ。

株式会社ABEJA
代表取締役社長CEO兼CTO
岡田陽介

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