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空間事業に取り組むことの価値ーMember’s Reports:空間事業担当 鈴木実聡

皆さんこんにちは。FULLCOMMISSIONの鈴木実聡(すずきみさと)です。

今回は、私が担当をしているシェアハウス・ゲストハウス事業についてご紹介したいと思います。

ゲストハウス・シェアハウスは弊社の中では”空間事業”にあたります。

「空間事業って何だ?」と思った方、ぜひ読んでいただけると幸いです。

自己紹介

まず初めにざっくり自己紹介をします。

大学進学を機に北海道へ来て、今年で9年目になりました。

大学時代は教育分野で社会科の地理学を専攻しており、休みの度にバックパッカーで世界を旅していました。1年休学をして世界一周にも行ったことがあり、その際に世界各国のゲストハウスに宿泊をしていました。

社会人のスタートは小学校教員で、子供たちと充実した日々を送っていましたが、世界一周で経験した学びや大好きなアフリカのことが忘れられず、社会人3年目の年にFULLCOMMISSIONにジョインしました。

「空間事業とは」

「空間事業=不動産に命を吹き込むコミュニティづくり」

FULLCOMMISSIONにジョインした理由の一つに、弊社の「空間づくりのファンになった」という理由があります。

世界一周後、日本のゲストハウスにも行ってみたくなり、日本で初めて訪れたのがFULLCOMMISSIONが運営するゲストハウス「Ten to Ten」でした。

スタッフの方、その日に訪れるゲストの方、バー利用の宿泊以外のゲストの方。初めて宿泊した際に、その場に流れる雰囲気の暖かさ、新鮮さを感じたことが今でも記憶に残っています。

FULLCOMMISSIONの出発点はまさに空間にコミュニティを創る「空間事業」。

そんな事業を担当して感じたこと・空間事業に取り組むことの価値や楽しさをお伝えできればと思います。

生きている空間とは

みなさんは、とある空間(場所)に行った時、「ここの雰囲気、いいな」「もっといたいな」と思ったことはあるでしょうか。

それこそが、私の目指す空間の姿です。

私個人の考えですが、そのような空間や場所を「生きている空間」と考えています。

具体的にあげると、

・入った瞬間に暖かい雰囲気がする

・初めてでも安心して過ごせる

・その空間にいた人と人とのつながりができる

こんなことを感じたら、間違いなく「生きている空間」だなと思います。

この「生きている空間」をつくるのが、「コミュニティ」であり、コミュニティ創りこそFULLCOMMISSIONの得意分野です。

コミュニティの定義は多岐に渡りますが、ざっくりいうと

・同じ時間や場所・考えをシェアして過ごしている集まり

のことです。

シェアハウスやゲストハウスには様々な人が集まり、このコミュニティを作っています。

英語を話したい人、友達を作りたい人、北海道に住んでみたい人、海外から旅行に来た人、日本が大好きな人、宿泊ではなく飲食利用で来た人。

それぞれバックグラウンドや目的は違えど、その空間に集まり、一緒の時間を過ごし、時には交流し仲を深め合っています。

私たちの会社では、空間事業のマネージャー・スタッフがコミュニテマネージャーとしての役割をもち、空間に根付いたコミュニティをさらに活発にするイベントやきっかけづくり、会話をするように常に心がけています。

「Ten to Ten」の由来でもあるように、私たちがコミュニティの中で「点と点を繋ぐ」お手伝いをし、実際に点が繋がった瞬間を見ることができるのが、空間事業のマネージャーの何にも変えがたい醍醐味だと思っています。



コミュニティ=悪になってしまったコロナ時期

しかしながらコロナの影響で、「コミュニティ=人の集まる場所」という考えが広がり、悩みに直面する時期もありました。人と人をつなげるきっかけやアクションがないとコミュニティは活気あるものになりません。コミュニティがどんどん衰退していくことを目の当たりにし、私たちの創ってきたコミュニティの価値は何なんだろうと自問自答することも多々ありました。

しかしそんな中、コロナ期間の自粛をきっかけにシェアハウスに入居希望の方からこんな問い合わせがふえました。

「自粛期間で一人になる時間が増えた。人と話したり、つながったりする場を探している」

こんな問い合わせを多くいただいたことをきっかけに、シェアハウスでは感染対策をしながら少しずつ交流のイベントを再開させていきました。

棟の違う住人を招いてゲーム大会をしたり、屋外バーベキューを企画したり。確かに人が集まるのは難しいことではありますが、潜在的に皆どこかで人とのつながりを求めているのだなと再認識することができ、私たちが今まで創ってきたコミュニティを活発化させるための再始動をするきっかけになりました。

ゲストハウスに関しては、新たな取り組みとして「無人ホテル」を昨年度オープンしました。

今までのコミュニティ創りとは相対するような取り組みに思われることも少なくありません。

しかしよく考えてみると、無人とは言えどお客様が安心安全に、快適に過ごすことができる空間づくりであることに変わりはありません。無人でもスタッフとのつながりを感じることができるよう、点と点が繋がるような取組を常に模索し続けています。


空間事業で目指すもの

私が空間事業に2年ほど携わる中で目指していることがあります。人と人を繋げる・空間に根付くコミュニティを活発にさせることはもちろんですが「私たちが創る空間=コミュニティで、その人にとってのプラス1を創りたい」ということです。

例えば、シェアハウスでは

・知らない人と挨拶して、少し話すことができた

・すごく辛いことがあったけど、住人のみんなに話を聞いてもらえた

・仲の良い友達ができて、一緒にカフェに行った

・明日から仕事だけど、日曜日の夜みんなと良い時間を過ごせた

・シェアハウスに住んだことで、将来の目標や夢ができた

ゲストハウスでは

・話してみたら、実は出身が同じで話が弾んだ

・明日いく場所を決めかねていたけど、皆と話して行き先が決まった

・同じビールを飲んでいた人が、同じ趣味を持っていた

・日本の文化と海外の文化を交流できた

など。

コミュニティで人と繋がることで、多くのプラスを生み出すことができると実感した2年間でした。プラス1の大きさは人それぞれ違いますが、コミュニティの可能性は無限大だということを様々な場面を通して感じましたし、『人と繋がる』ことがその人の人生を大きく変えてしまうことも目の当たりにしてきました。

そんなコミュニティの可能性を感じると「空間事業って、夢があるなあ...」と思うことも少なくありません。笑

これからも不動産とコミュニティの相乗効果で良い空間を創り、コミュニティの可能性を広げていきたいと思います。

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