2025年4月に設立された株式会社ビルキッド(以下、ビルキッド)は、SES事業を中心に、受託開発やグループ横断での自社サービス開発にも取り組んでいます。
代表である武田が目指すのは、昨今のSES業界で標準化しつつある「高還元・案件選択制」のその先にある環境づくり。エンジニアのキャリアアップを後押しせざるを得ない仕組みを、自らの信念として制度へ徹底的に組み込みました。
売上や利益と同じ水準でエンジニア個人のキャリア実現を優先するその背景とは何か。武田自身の原体験から、彼が何を幸福と定義し、なぜそこまで「エンジニアの生涯」に責任を持とうとするのか?その真意に迫ります。
目次
プロフィール
「会社都合のアサイン」に終止符を。エンジニアが主役のSESを創る理由
「昨日より今日、成長している」という実感を、エンジニアの日常へ
理想を、精神論ではなく仕組みで担保。戦略的な案件参画
不安を希望に変える、ビルキッドという環境
プロフィール
株式会社ビルキッド | 代表取締役社長
武田 直也
静岡県生まれ。大学卒業後、静岡の商社で営業を担当。その後、SESや人材紹介事業を展開する企業へ転職。2023年にビルキッドのグループ会社である株式会社ファルソナインを設立し、2025年4月に株式会社ビルキッドを設立。
「会社都合のアサイン」に終止符を。エンジニアが主役のSESを創る理由
ー これまでの経歴を教えてください。
新卒で入ったのは地元の商社です。入社1年目で営業成績1位を取るなど、仕事はとても順調でした。
ただ、将来を考えたときに、当時の環境では難しくなってしまったんです。
地元でやりたいことがあったので静岡の会社を選びましたが「本気で仕事をするならやっぱり東京だ」と思って。2年間勤めた会社を退職して、東京の会社に転職しました。
転職先はSES事業や人材紹介事業を展開している会社で、ここでも営業職を担当。
その後会社を退職し、2023年にファルソナインを立ち上げ、2025年にビルキッドを設立しました。
ー 新卒当時、地元で「やりたいこと」とは何だったのですか?
大学時代から続けていた、女子サッカー部の指導です。当時は仕事とコーチの両立が絶対条件で、サッカーに全精力を注いでいました。
コーチを続けたかった理由は、自身のプレーヤー時代にあります。幼稚園からサッカーを続け、高校時代は全国制覇という高いゴールに向け、日々確実に前進している感覚がありました。
「昨日の自分よりも今日、成長している」。その手応えを感じられる毎日が、僕にとって何よりの充実感だったんです。その感覚を、今度は指導者として伝えたくて。
ー ファルソナインやビルキッドを設立しようと思ったきっかけを教えてください。
大きな出来事があったというよりは、これまでの経験がつながった結果です。
1社目では、成果を出しても報酬やキャリアに反映されないもどかしさを感じていました。しかし、転職先では、自分の成果が裁量や会社への影響力に直結した。
この時「自分の人生を自分の手で動かしている」という大きなやりがいと幸福感を実感したんです。
同時に、SES業界への強い違和感を抱きました。
このビジネスは本来エンジニアがいて初めて成り立つものなのに、実際は会社都合でアサインが決まり、エンジニア本人がキャリアをコントロールできていないケースが多すぎる。
僕がサッカーや転職で得た「成長の実感」や「人生を自らハックする楽しさ」を、エンジニアにも提供したい。
エンジニアが主役となり、自らの成長に意義を感じられる環境を責任を持って支え抜きたい。その想いを体現する場所として、会社を立ち上げました。
「昨日より今日、成長している」という実感を、エンジニアの日常へ
ー ビジョンである「胸を張ってキャリアを語れる」について、詳しく教えてください。
エンジニアが「理想に対して着実に進んでいる」という実感を、何より大切にしています。
単にスキルを磨くだけでなく「なぜこの技術を選んだのか」とか「この案件が将来にどう繋がるのか」を自ら言語化できること。
その上で、理想のゴールに対して正しく前進しているという確かな手応え、つまり「進捗の実感」を持ってほしいんです。
僕が高校時代のサッカー部で感じた、あの一日一日成長していく充実感を、日々の仕事でも感じてほしい。
目の前の業務に意義を見出し、自分の足で理想に近づいている手応えを持ちながら、幸福感を感じて毎日を過ごせるエンジニアを一人でも多く増やすこと。それが、ビルキッドの存在意義です。
ー 掲げているミッション「エンジニアの生涯に責任をもつ」には、どのような想いを込めているのでしょうか?
これは理想のキャリアを実現するために、僕個人としても会社としても「全力を尽くす」という約束です。
この考えの根底には、サッカーコーチ時代の経験があります。
当時、創設したばかりのチームにも関わらず「ここで全国を目指したい」と入学を決めてくれた学生がいました。
その言葉に彼女の人生を預かったと強く感じた一方で、当時の僕は目の前にいる学生たちに対して「100%向き合えていなかった」ということに、初めて気づいたんです。
だからこそ、今は「結果が出るまで向き合い続ける」と決めています。
最短ルートで理想が阻まれる局面が来たとしても、その時点での最善策を共に見つけ出し、再び実現に向けて全力を投じます。
ビルキッドにいる間だけ良ければいいという考えは一切ありません。人生という長いスパンで何がベストかを判断し、時には厳しいことも率直に伝える。それが、僕たちの「責任」だと思っています。
理想を、精神論ではなく仕組みで担保。戦略的な案件参画
ー 改めて、ビルキッドとはどのような特徴を持つ会社ですか?
一言で言えば「エンジニアのキャリア実現を仕組みで担保する会社」です。
想いは大切ですが、会社は綺麗事だけでは立ち行きません。代表として僕が日々考えているのは、売上を上げ、利益を出し、関係各所やメンバーにしっかりと還元すること。
その土台があって初めて、エンジニアは羽を広げて自分のキャリアを取りに行けるようになる。だからこそ個人の熱意に頼り切るのではなく、確実に成長を再現するための「戦略」を重視しています。
ー 戦略を支える「具体的な内容」についても教えてください。
まず、データに基づいた「戦略的案件参画」です。
案件を横流しするのではなく、最新の市場ニーズや単価相場といった「市場感」を共有した上で、本人の理想から逆算したキャリアマップを一緒に策定。
現在地を客観的なデータで把握した上で、次の一歩となる案件を決定します。
また、このキャリア実現を「仕組み」で実行する体制も整えています。
代表である僕自身が全エンジニアを担当し、キャリアアドバイザーから案件開拓までを一気通貫で行うことで、面談で話した理想と現場のズレを物理的にゼロに。
営業のKPIにも「キャリア実現度」を組み込むことで、組織としてエンジニアのキャリアを後押しせざるを得ない構造を作っています。
ー 武田さん自らが案件を開拓する際、大切にしていることはありますか?
スキルシート上のマッチングだけにならないよう、顧客の懐に入り込み、エンジニアの挑戦枠を「自ら作り出す営業」をすることです。
具体的には、現場のキーマンから直接「一次情報」を引き出すところから始まります。
「経験不足だから無理だ」と判断するのではなく、現場が本当に求めている人柄や姿勢、チーム構成などの定性的なニーズを掴みに行く。
そこにエンジニアのポテンシャルを乗せて「現在の技術力+α」の経験が積める枠を、交渉して行きます。
エンジニアが自らのキャリアをハックしようとする際、会社側が営業力という具体的な手段をもってその道を現実のものにする。
それが、ビルキッドの営業における役割だと思っています。
不安を希望に変える、ビルキッドという環境
ー どのような悩みを持つエンジニアがビルキッドに合うと思いますか?
今の場所では自分の経験以上の案件に挑戦できないという停滞感や、数年働いても正当に給与が上がらないという壁にぶつかっている方。
こうした悩みに対し、僕たちは明確な回答を用意しています。
例えば、経験不足という課題には「未経験領域への高い提案力」で、給与の課題には「単価連動型の報酬体系とキャリアアップの土台」で。
日々の業務にモチベーションの低下を感じている方に対しても、理想から逆算した意義のある参画を提案することで、毎日前進している実感を共有したいと考えています。
自分の将来の歩み方が不明確なままでも、エンジニアの生涯を応援する会社の姿勢に共感してくれる方であれば、道は拓けるはずです。
ー 最後に、これから仲間になるエンジニアへメッセージをお願いします。
ビルキッドはまだ新しい会社で、正直に言ってまだ完璧ではありません。でも、だからこそ自分たちで仕組みを作るおもしろさがあります。
自律して人生をハックしようとする情熱があれば、ここは最高の環境です。
現状を客観視し、フィードバックも努力に変えられる。そんなエネルギーを持った方と、対等なパートナーとして切磋琢磨していきたいです。
「何でも相談し合える距離感」には自信があります。もし、理想と現実のギャップに悩み、キャリアを諦めかけた経験があるのなら、ぜひ一度お話ししましょう。僕たちは一人ひとりの声に誠実に向き合い続けます。
一緒に「胸を張れる未来」を作って行けたら嬉しいです。