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オフィス増床を契機にフォースリーが目指す未来とは【前編】


2021年10月、フォースリーは東京渋谷にある本社オフィスの増床を行いました。今回は、増床という一つの決断を下し、新たなステージに向かう林勇輝社長にお話を伺いました。



林 勇輝(はやし ゆうき)

東京都葛飾区生まれ。日本大学卒業後、Web広告代理店フルスピードにて勤務。広告代理店での営業経験を活かし2012年にフォースリー株式会社を設立。2019年には売上高100億円を突破し、インターネット広告業界を牽引する傍ら、講演活動なども積極的に行う。


ニューヨーク風デザインに込められた想いと戦略的増築

――増床おめでとうございます。オフィスのコンセプトを伺ってもいいですか?

デザインコンセプトとしてはニューヨーク風です。なぜニューヨークかというとニューヨークは たくさんの移民が住む多様性の象徴の街だと思っています。
そして、生まれに関係なく秀でた人が偉い、尊敬されるという文化があります。バックボーンがなんであれ多様性を認め、成果を出した人が正当に評価されるべきです。
なおかつ様々な人の可能性を広げたいという思いの元、ニューヨーク風のデザインにしました。

――想いの詰まったオフィスですが、増床に至った経緯を教えてください。

元々のオフィスは約100坪で49席分程度の床面積でした。当時の人員が40名程度。
今後も人員が増える見込みのなか、数年以内には現状のオフィスだと手狭になるなという状況でした。移転も考えましたがタイミングよく、お隣に入っていた会社の移転が決まりました。
そうした偶然も重なって、愛着のあるオフィスを増床させるという決断に至りました。増床後は約230坪なので2.3倍程度の増床です。

――人員強化のための増床なのですね。

そうなのですが、正直にいうと実は積極的に採用しようとは思っていません。
今いる社員がこなせる量の仕事量であれば、みんなで頑張って利益を今いる社員で分けたいと思っています。同じ仕事を50人でやるか100人でやるかを問われたら、50人でできないかを考えます。利益を本当に頑張った50人で分ける。そうすると1人当たりの還元額も上がりますよね。目の前にいる社員の頑張りを見て、頑張りに応じた利益を分かち合いたいと思っています。
ただ、おかげさまで今のメンバーだけでは対応しきれない仕事量になってきました。
対応できない仕事で溢れすぎている。そこで、新しいメンバーを迎え入れようという決断に至りました。

――社員の方を大切にしているのですね。増床の時にこだわったポイントはありますか?

増床前からですが、ストレスを極力かけないオフィス設計に気を配っています。仕事はどう頑張ってもストレスがかかってしまうものだと思っています。言いたくないことや聞きたくないことも受け入れなければならない。さらに単純な話だと、眠たいけど仕事に行かなければいけないとか(笑)。
だから仕事以外の余計なストレスは極力排除し、仕事に打ち込める環境づくりにこだわっています。増床という点でお話しすると、面積が増えたので、島同士の間隔を広くとれるようになりました。背面の人が同時に立っても椅子がぶつからなくなったのは良かったです。

仕事に集中するための配慮が行き届いたオフィス

――林さんが、オフィスづくりで具体的にこだわった点を教えてください。

たとえば、オフィスチェアにはこだわりました。当時、世の中の展示場にあったほとんどのオフィスチェアに座ってみて、納得のいく質・金額のものを厳選しました。一脚あたりそれなりの金額がするのですが、新入社員から役職者までみんな同じ形のものを使っています。

――コスト削減を目標に掲げる企業が多いところ、なぜそうした判断をしたのでしょうか。

私たちの仕事は頭脳労働で長時間椅子に座ります。その長く座る椅子をケチったところで、カットできるのはせいぜい数万円です。3年使うとして、月に数千円程度のコストカットにしかなりません。
そんなコストカットの代償として、社員が腰痛になったり疲れたりして生産性が低下する方がよほど問題です。今は椅子の話ですが、「一定のコストを支払うことによりストレスなく生産性が上がるのであればどんどん投資する」という弊社の文化の現れでもあるかと思います。

――100%のパフォーマンスが発揮できる環境を整備されているのですね。

結果的にそうなっているのかなと思います。僕自身が気にするタイプなので(笑)。

椅子以外にも、電話の声を聞かれるのがストレスな人のための防音ブースがあったり、1人1日30分使えるマッサージチェアがあったりします。
防音室は、オンライン会議や集中したいときにも使えます。会話を聞かれていることにストレスを感じる人もいるじゃないですか。そうすると、余計なことに気を取られて集中できなくなる。本末転倒じゃないですか。
だから、席を区切るパーテーションもあえて設置していますね。
オフィスが汚いのも臭いのも嫌なので、毎日掃除業者さんに掃除してもらっています。

また、オフィスの電話も鳴りません。受電はコールセンターに外注しています。新人は電話を「1コールで取らなきゃ」とかも余計だと思っています。コールセンターに外注して用件を連絡してもらう。そうすると、本当に対応しなければならないことだけ対応できます。
また、本人が対応できなくても、周囲がカバーできるのでいいことだらけです。

――とても環境のいいオフィスですね。会社づくりのポイントを教えてください。

人は会社に「お金、理念、ビジネスモデル、コミュニティ」の4つの柱の満足を求めているそうです。
フォースリーをポジティブな会社にしたいので、この4項目で満遍なく高得点が取れるように日々考えています。
今回はオフィスがテーマなので、コミュニティづくりの側面にフォーカスしてお伝えしています。

(つづきます)

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