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請負契約を希望している理由

Photo by Dave Goudreau on Unsplash

請負契約とは:

「業務委託」というと、「時給ベースで稼働する臨時の社員」というイメージが浮かぶことがと多いかと思います。そういう雇用形態は、「準委任」という業務委託の一種ですが、実際「業務委託」というのは、もう一種類あります:請負。法律上は、こういう風に定義されています:「当事者の一方がある仕事を完成することを約束し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約すること」(民法632条)

ITフリーランスの準委任契約の場合は、時給を決めて、結果が出たか出なかったか関係なく、会社はその従業員が稼働した時間分を支払いしなければなりません。

請負契約の場合は、プロジェクトの成果物を決めて、その成果物が基準を満たした場合のみ、事前に決めた報酬を支払います。

請負契約についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をおすすめ致します:

https://www.businesslawyers.jp/practices/669

https://biz.moneyforward.com/contract/basic/733/#i-4

請負契約の魅力

  • 結果が出なかった場合や成果物が基準を満たさなかった場合、報酬の支払いは不要なので、金銭的なリスクがない
  • 事前に決まった報酬を支払うため、予算が分かりやすい
  • 稼働申告する必要がないので、時間管理の手間が省ける

私が請負契約を希望している理由

私の考える仕事概念は、「事前準備を踏んだ上で、成果・結果を出すための作業」という事です。論文を読むことや情報を調査する時間、作業に必要なソフトのインストールやパソコンの準備などは仕事に含まないという考えです。準委任契約(時給ベース)の場合、申告によって時間区分があいまいになることがあります。

特に、どんなプロジェクトに取り組むときも、ある程度新しいことを勉強する必要があります。準委任契約(時給ベース)で、万が一結果が出なかった場合も、私はスキルアップできる機会になったのに、時間の無駄が発生するだけではなく、貴社の金銭的な損失になります。それは不当であると考えます。

請負プロジェクトの流れ

1. カジュアル面談

2. 秘密保持契約を締結(任意):

双方が納得した上で、本契約の前にNDA締結をおすすめしています。これにより、プロジェクトの細かいところについて、私が貴社に貢献できることなど、安心してお話することができます。

3. プロジェクトの詳細を相談:

  • 成果物の定義
  • あらゆる条件(例:必要な学習フレームワーク、モデルの精度、速度など)
  • 完成期限
  • 報酬の提案
  • 稼働率

4. 請負契約の締結

5. 成果物の提出

6. 規定・基準を満たしているか、貴社が判断

7. 基準を満たしていると判断された場合、生物を納品・報酬の支払い

報酬はどういう風に決定しますか?

基本的に貴社が成果物の価値に相当している報酬を提案して頂きたいと思います。分かりづらい場合は以下の計算方法で決めて頂ければと思います:

貴社の既存の従業員の平均の時給]✕[その従業員が同様の成果物を出すためにかかるかもしれない時間

期限や他の条件などを検討の上、貴社のご提案をそのまま受け取るかカウンターオファーをさせて頂きます。

成果物が基準を満たしているかどういう風に判断するのでしょうか?

貴社に判断して頂きます。それを最終決断とみなしますので、異議を申し立てることは一切ありません

チームとの連携

進捗状況を確認して頂くために、必要に応じてもMTGを行うことが可能です。日本企業で社員や契約社員として就業した経験があり、他の社員とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。

柔軟性

方針を変更する必要がある場合も、相談の上成果物の定義・期限・条件を変更することも可能です。又、やむを得ない事情により双方の合意の上、打ち切りも可能です。

成果物の定義

成果化物を定義するのは難しいと思われることが多いと思いますが、逆に「やってもらいたいこと」を良く考えると、ビジョンを明確にすることができます。

案件は3種類に分けることができます:

開発

安定した技術を利用して、ものを作ること

例:学習済みのモデルをAWSに載せて、APIを作ること

そうした案件の成果物は、既存のものに倣って作ることができますし、最も定義しやすいと思います。

調査

既存の技術を調べて、目的を達成するために最もふさわしいのを提案すること

例:人間の動きをトラッキングするために、姿勢推定モデルを使用するつもりです。キーポイントの座標の制度は高くなくても、推論速度の高いモデルが必要です。既存のモデルを比較して、最も速いのを見つけないといけません。

こうした案件の目的も、言葉で容易に説明できます。特に、最新の情報を直接英語で読むことができる私のような人材は効率が良いです。

研究

目的を達成するために、新しい技術を生み出すこと

例:制度も速度も高い機械学習のモデルをスクラッチから作ること

おそらく、「定義するのは大変」と思うのは研究系の案件かもしれません。確かにそれはそうですが、そもそもやってもらいたいことを言葉で説明できないと、どういう雇用形態でも進みにくいです。私はそういう案件に興味を持っていますので、できるだけ明確に定義して頂いたく思います。それに、準委任契約や社員契約と比べると、金銭的に請負契約の方が効率的です。

言うまでもありませんが、ドキュメント化、レポートの作成など成果物に含めています。

時給ベースの技術的な分野についてのアドバイスも承っております。お気軽にご相談下さい。

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