フットサル大会で外国人労働者参加のチームが優勝~
<1999年11月、滋賀>
第5回全日本フットサル選手権大会県予選の決勝が11月20日、滋賀県守山市の佐川急便総合体育館で行われ、外国人労働者の日系ブラジル人4人と日本人7人とで構成する「フレキシブル」が、息の合った自由自在なパスワークと高い個人技で初優勝しました。
12月4日、大阪市内で開かれる関西大会に出場し、来年2月の全国大会への出場を目指します。
サッカーの本場で育った日系ブラジル人のフットサル熱は高く、日本にも日系ブラジル人チームで作るリーグがあります。
大津市を中心に滋賀県内で働く日系ブラジル人4人が、ルネス学園甲賀総合科学専門学校の卒業生らで作る強豪チーム「フレキシブル」に目を付け「一緒に試合に参加しよう」と声をかけたのがきっかけで、今年6月に合流しました。
最初は言葉の壁もあり、お互い遠慮があったものの、毎週末の試合を経る度にきずなが深まったといいます。
日本人のキャプテンは「彼らの高いテンションに引っ張られて、以前より激しくプレーできるようになった」と合流効果を語ります。ブラジル人のメンバーも「言葉は完全には通じないけど、日本人メンバーの技術は高く、一緒にできてうれしい」と満面の笑み。滋賀県予選では5戦全勝で得点47、失点12と、圧倒的な力で優勝。全国大会優勝の期待も高まっています。