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ミレニアル世代が世界を食い尽くす

最近サンフランシスコのVCと話していて、真のイノベーションが起きているのはAIやロボットなど技術の方ではなく人の方ではないかと思い始めた。

アメリカでは1980年代以降に生まれた世代をミレニアルズと呼ぶ。ミレニアル世代についての調査は海外で死ぬほど行われているが、特筆すべきはその世代の技術へのアダプタビリティだ。銀行がFintechによってとって変わられるなんてそんなバカな、そういう声がマジョリティだった世界は変わりつつある。

渡辺直美は「機能」と普通にいう笑 

中学の頃は、パソコンを使っているという事実だけで「オタク」(今よりもガチ気持ち悪いニュアンス)だったし、ひた隠しにしていた。口が裂けてもパソコンやってるなんて言えなかった。大学では、ネットを使ったりブラインドタッチができるだけで「パソコンに凄く詳しい人」扱いだったし、「機能」とかいうと「え?」みたいな。ブログを始める芸能人は売れなくなったからなりふり構わずやってると思われたし、「ブログをやってるんです」という芸能人の卵は半ば恥じらっていた。

けど今やどうだ。インスタ、スナチャ、使いこなすデジタルネイティブのミレニアル世代がメインストリームだ。

ミレニアル世代は所有に興味がない。家も車も食事も服も彼氏彼女さえもシェアすることにためらいがない。

ミレニアル世代は境界を感じない。性別も国籍も宗教も住む場所も流動的だ。

ミレニアル世代はデジタルへの心理的障壁がない。便利なら信用とかを飛び越して新しいものでもすぐに試してみる。

絶対的な価値観よりも相対的な価値観、多様性がイケてるよねというメディアのプロパガンダがデフォルトで刷り込まれた世代がどんな世界を形作っていくのか。てか自分も含まれるんだけど。

彼らは便利で使いやすければすぐに試してみる。プロダクトやサービスのスイッチングコストは驚くほどに低くなっている。メインストリームの消費者のマインドセットが変わることこそが、イノベーティブなプロダクトへの民族大移動が始まるときだ。これまではキャズムを乗り越えれずに消えてきたイノベーションが凄い勢いでメインストリームに躍り出る、そういう社会的インフラが整いつつある。

顧客満足度が死ぬほど低いのに「信用」という鎧に助けられていた業界(そう、銀行や保険、君たちのことを話している)は心の準備をした方がいい。

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