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グラムの開発にあるものと、チームで動くための心得

※本ストーリーは、noteへ掲載した記事「グラムの開発にあるものと、チームで動くための心得」の転載となります

こんにちは。グラムでエンジニアをしている星影(ほしかげ)と申します。

今回のnoteでは、グラムの開発チームの実態について軽くお話させていただきます。少しでも「グラムの開発チームはこういう感じですよ」という雰囲気が伝われば幸いです。

※技術的なお話については、また別途していきたいと思っているので、今回はそうした話題は含みません。

社内ツールの見直しが早い

グラムには情報感度が高い人が多く、常により良い環境を模索し続けています。導入する開発基盤やライブラリにおいても、最新情報は抑えつつ、流行り廃りを見極め、ある程度の運用 / 保守に耐えられるものを選んでいるつもりです。

開発チームに限らず、グラムでは「こういうの使いたい!」という要望が挙がることが多い印象です。みんな基本的に面倒くさがりなんですよね。

なので、

・極力無駄なことをしたくない
・とにかく無駄を減らしたい
・では、どうすべき?

という思考の流れが、ごくごく当たり前に共有されています。

これまで使ったことの無いツールやサービスでも、頭ごなしに否定されることはありません。かといって、必ずしも新しさが正義というわけでもなく、どんな提案に対しても一旦検証して聞いてくれる雰囲気がある。だから意見が言いやすい。いわゆる「心理的安全性」が担保された環境なんですよね。

これは仕事のしやすさに大きく貢献しているポイントです。「声の大きな人の言うことが絶対!」という環境では、メンバーが萎縮し意見を押し込めてしまうことが多々あります。

もちろん事業や開発の根幹となる部分に関しては、より深い議論を重ねます。そういった部分を含め、カジュアルに意見を出しやすい場であるということは、エンジニアにとっても非常にありがたい環境だと感じています。

専門外の人を無視しない

「意見を出しやすい場である」という点に繋がりますが、例えば画面デザインを決める際に、グラムでは「デザイナーが決めたんだから即OK!」とはなりません。

プロダクトマネージャーや開発の人にデザインを見てもらったり、専門領域ではない人たちから意見を聞く場面が多々あります。その上で、何度かフィードバックを繰り返し、最終的なデザインを固めていくのですが、いわゆる非デザイナーの“的はずれな指摘”がほとんどないため、デザイナー側も納得する形で取り入れてくれます。

その理由のひとつとして、エンジニアやプロダクトマネージャーであっても、自分の仕事だけをするのではなく、専門領域外の知見をある程度抑えていることが挙げられます。

自分の事例で言いますと、以前働いていた会社で画面デザインに携わるシーンがあったことから、デザインを判断する上で必要最低限な知識を抑えています。

書籍「ノンデザイナーズ・デザインブック」を読んでみたり、自分のブログデザインを見直す際にも、見出しやフォントについて勉強したり。プロから見ればきっと本当に些細なことですが、専門的な仕事をお願いするのに自分は何も勉強しないというのは、不誠実だと感じてしまうんですよね。

デザイナーに限らず、マーケ担当、人事担当、経営者などと会話する上で、用語の認識合わせというのは非常に重要です。とはいえ、すべての用語を網羅し、思考レベルを合わせることは難しいでしょう。難しいのですが、「だから何もしない」ではなく、フックになるキーワードを抑えておくだけでもだいぶ違うんですよね。

全員が全員そんな人ばかりではありませんが、グラムではSlackの文化が浸透していることも相まって、そういった情報が日常的に飛び交っています。

これは、「常により良いプロダクトを目指し、多くの人々に提供したい」という思いをチーム全員が持っているからこそ実現できることです。

「副業OK」が生む、大きなシナジー

メンバーが他社で使った技術やツール、文化を自然に持ち込んできてくれるのも嬉しいですね。例えば気になったサービスのことをTwitterライクにSlackへ投げると「前に使ったことあるけど微妙だった」とか「今はだいぶ使いやすくなってるのでおすすめですよ!」などの意見がすぐに返ってきます。

副業をOKにしてる会社でも、稟議を通す必要があったり、予算の都合で導入が見送られるなど、なかなかスムーズにいかないケースがあるかと思います。「これ使えば無駄な作業も減るのに…」といったモヤモヤを抱えたまま仕事するのって、めちゃくちゃストレスになるんですよね。

あと「副業OK」と言いつつ、副業で何をしているか社内でオープンにできない空気の会社もありますよね。グラムではそういうのが一切なくて、逆に副業で得た知識をフィードバックしたり、相乗効果で本人のスキルを十二分に発揮できます。

このnoteを書いている僕自身もそうです。開発エンジニアとしてだけでなく、副業であるブロガーとしてのスキルを評価していただき、今回の執筆に至っております。

ただし、僕はライターではないので、編集については社内のプロに丸っとお願いしています。これも自社(Webメディア運営)で培ったノウハウと副業OKが生んだシナジー、その事例とひとつと言えるのではないでしょうか。

雑談も開発チームへの貢献に繋がる

グラムでは、雑談の多くがSlack上で行われています。

グラムはSlackを使わない|グラム株式会社|note
最近ロゴをリニューアルして、ちょっと話題になったSlack(スラック)。グラムは、Slack上のコミュニケーションが異常に発展しています。 フルリモートの会社ならばそれも珍しくないことかもしれませんが、弊社は基本的に全メンバーが毎日出社し、オフィスで仕事しています。 ...
https://note.mu/ginc/n/n247cf9cbbdcb

ほぼすべてのチャンネルがオープンで、見ようと思えばすべての会話・情報が見られる環境となっています。その一方で、情報の取捨選択は本人に任されています。

自分が興味のないチャンネルを無理に追う必要もありませんし、逆に仕事上ではほとんど絡みのない人とも共通の趣味があれば会話が弾む。ひと昔前で言えば「飲みニケーション」に近い文化かもしれませんね。

飲みニケーションと違うのは、情報の取捨選択が本人に任されていることで、コミュニケーションのストレスが発生しづらい点でしょうか。部署ごとに情報が囲われており「エンジニアには情報が届かない」「限られた情報しか共有されない」といった会社が多い中、仕事以外でも気軽に色々共有し合えるのは嬉しいですね。

普段からSlackで情報発信することで「○○さんがおすすめするツールなら使ってみようかな」といった、技術情報における信頼度が向上するメリットも生まれています。

また、グラムのリーダー陣の特徴として、スタートアップやベンチャー界隈に強いメンバーが揃っています。シェアした情報について、ビジネス戦略を解説してくれたり、関連会社の情報を提示してくれたり、非常に良い循環ができています。

とりあえず気になったことをSlackに投げておくと、必要になった時に「誰かがSlackに情報投げてなかったっけ?」と、ログを辿って引っ張り出すことが可能です。副業の話とも絡んできますが、このような雑談が開発チームへの貢献に繋がっているとも言えそうです。

グラムの開発チームにはこういう人が合う

ここまで、開発チームの実態について、ほんの一部ですがご紹介させていただきました。

最後に、「次はこういう人とか入ってくれたらもっといいなー」という、個人的な願望を書き残しておきます。

・HRT(謙虚:Humility、尊敬:Respect、信頼:Trust)を持ってチームで動ける人
・疑問に思ったことをそのまま放置しない人
・多面的観点でアプローチできる人
・問題を細分化し明確にできる人
・本質を見極めて課題解決できる人
・自ら提案できる人
・レスポンスの早い人
・情報の正確性を見極められる人
・ユーザーのことを考えてシステム開発ができる人

少なくとも僕は、最低限このあたりを意識して日々開発をしているつもりです。

グラムのビジネス戦略として、KPIを要視し大きな判断指標としています。新機能を実装する場合にも、仮説・検証を繰り返していくスタイルで、開発チームもそれに合わせた動きが求められます。

ここまで大層なことを述べておりますが、残念ながらやりたいことに対してリソースがまったく足りていない状況です。

今回のnoteを読んでいただき、本開発チームのスタイルに共感を持った方にとっては非常にやりやすい環境だと思います。また、前述に挙げた考え方を意識して動ける人が、メンバーとして入っていただけると非常に嬉しいです。

Webエンジニア
少数精鋭で適材適所を実現するHR Techを開発したいエンジニア募集!
2015年、当時のグラム(2018年以前はU-NOTEというWEBメディアを運営する会社)は慢性的な人材不足に陥っており、書類選考と面接、会食を行った上でメンバーを採用しても全くワークせず、毎週のように短期離職がおきていました。出社2日目から音信不通なんてことも多々ありました。 そしてそんなことが繰り返されると、もうどんな人を採用すればいいのかわからなくなっていきます。極度な人材不足が続くと社内は疲弊し、さらに採用した人が辞めていくとなると雰囲気も悪くなり、事業にも影響が出てきます。それが繰り返され、まさに負のスパイラルが続いていました。 当時経営者としては、事業が上手くいかない理由はある程度理解できましたが、組織が上手くいかない理由はなかなか理解できていませんでした。社員に対し「なぜみんなこんなシンプルなことができないんだ」、そんなことをずっと思っていた気がします。しかしそれは間違いでした。今考えてみれば、適切な採用に必要な「ビジョン・カルチャー・スキル」のフィットと、それに合わせたマネジメントができていないだけでした。 その後、もう二度とそんな経験をしない・これから採用する人にもさせてはいけないという考えのもと、紆余曲折を経てJobgramというプロダクトを開発しました。 HR TechやAIの活用が普及しつつある現在でも、ビジョン実現のため邁進したいのに組織づくりに苦慮し前に進めない経営者、日々経営者と現場の間を行き来し面接に忙殺されている人事担当者、所属組織の雰囲気に違和感を感じ本来の力を発揮できないモヤモヤを抱えながら働いている人はまだまだ減っていません。 全ての人々がその悩みから解放され、働く人はそれぞれの幸せを手に入れることができ、そして企業は強固な組織によってイノベーションを加速させる未来を実現すべく、性格傾向を中心としたデータの実践的な活用に取り組んでいきます。  【事業について】 入社後活躍にコミットする適性検査「Jobgram(ジョブグラム)」 https://biz.jobgram.jp/
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