今月の分子 271: 非相同末端結合超複合体(Non-Homologous End Joining Supercomplexes)
DNA は、私たちの遺伝情報の担い手である。極めて重要なので、私たちのDNAは、その鎖が切れても自己修復する指令を出すことができる。DNAの切断は、複製時のエラーや、放射線、酸化ストレス、反応性化学物質などの外的要因による損傷など、さまざまな形で引き起こされる。切れたDNAが一本だけであったときは、核内の修復システムが相補鎖をガイドにして難なく隙間を埋めていく。しかし、二本鎖が壊れると修復は難しく、そのままにしておくと細胞は死んでしまう。非相同末端結合(Non-Homologous End Joining、NHEJ )は、切れた末端を再びつないでこのように有害なエラーを修正する主な方法の一つである。私たちの日常生活において、1日に約10本の二重鎖切断が各細胞で起こっているため、この過程は必要不可欠である。
詳しくは今月の分子「271: 非相同末端結合超複合体(Non-Homologous End Joining Supercomplexes)」にて
英語原文(RCSB PDB)
http://pdb101.rcsb.org/motm/271
日本語訳(PDBj)
https://numon.pdbj.org/mom/271?l=ja