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今月の分子 267: 血管内皮増殖因子と血管新生(Vascular Endothelial Growth Factor (VegF) and Angiogenesis)


血管内皮増殖因子と血管新生 (Vascular Endothelial Growth Factor (VegF) and Angiogenesis) | PDBj 入門
PDBj 入門 今月の分子 267 著者: Ethan Cartagena, Mariam Gelashvili, Jasmine Keyes, Elizabeth Rosenzweig, David S. Goodsell, Stephen K. Burley 翻訳: 工藤 高裕(PDBj)  この記事は、 定量生物医学ラトガース研究所 (Rutgers Institute for Quantitative Biomedicine)の主催で開催された1週間の大学生・大学院生向け集中合宿の一環として、イ
https://numon.pdbj.org/mom/267?l=ja

私たちの体は、絶えず新しい血管を作り、すべての細胞に必要な栄養を行き渡らせている。がん細胞(cancer cell)は、この血管新生 (angiogenesis)と呼ばれるプロセスを利用して、増殖・転移する。血管新生は、信号伝達タンパク質である#血管内皮増殖因子 (vascular endothelial growth factor、VegF)によって刺激される。VegFが血流中に放出されると、複雑な分子ダンスが始まり、細胞間に開口部ができる。前駆内皮細胞 (precursor endothelial cell)はこの開口部に移動し、新しい血管の内壁をつくることができる。がん細胞、特に転移能力が最も高く最も攻撃的なタイプのがん細胞は、血管新生の過程を操作している。腫瘍に至る新しい血管の成長を誘導することにより、がんは他の臓器に送られる栄養をそらし、がん周辺の組織に栄養を導く経路を作って、急速に成長し、転移することができる。

詳しくは今月の分子「267: 血管内皮増殖因子と血管新生(Vascular Endothelial Growth Factor (VegF) and Angiogenesis)」にて

英語原文(RCSB PDB)

http://pdb101.rcsb.org/motm/267

日本語訳(PDBj)

https://numon.pdbj.org/mom/267?l=ja