【スモールビジネス研究】過度な投資をしない
スモールビジネスについて個人的見解を書きなぐるコラムシリーズ。今回のテーマは「過度な投資をしない」。
“個人クリエイター以上、起業未満”のスモールビジネスを展開するうえで重要なのは、過度な投資をしないというマイルールかと思っている。とにかく知恵を絞って、あまりお金を使わずに最大限の効果を、しかもスピーディにあげていくという意識を持ちたい。この「最大限の効果をスピーディにあげる」という表現はすなわち、熟考して石橋たたきながら検討して、恐る恐る投資して効果が出るまで待つのではなく、あまりお金をかけずに速攻でやってみて、効果が生まれなかったらすぐに軌道修正をする、あまりお金と時間をかけない、すなわち大規模に大それたことはせずに、小さくクイックに進めるということを意味する。
なので、当然、ファーストビジネスの種類も決まってくる。すぐにかたちになるモノ、すでに需要があるもの、納品までに時間がかからないモノから取りかかるべき。すなわち“わかりやすいビジネス”がよいという結論に至る。ビジネスモデルがわかりやすく、誰にどんな価値を提供できるのか?が、ぱっと直感的にわかるもの。最初は独自性がなくても良い。そういった意味で、まずは手触り感のある請負ビジネスから始めるとよい。とにかく極力投資を抑えても成立するビジネスからはじめる。それがポイント。うまくいったら、そこを足がかりにして広げていけば良いのである。過度な投資は動きが鈍くなるしチャレンジもできない。
こんな時代だから、変化があったらすぐに対応しないと。固定費も軽くしておく。無駄なことにお金をかけない。特定の仕事道具とPC、携帯電話さえあれば、ビジネスは始められる。オフィスなんて必要ない。自宅で十分。コロナ禍におけるリモートワークで鍛えられたはず。名刺とドメインは用意した方が良い。それさえあれば、営業は何とかなる。縁をくださった顧客を大切にしながら、確実にわかりやすく、成果を実感しやすいビジネスを展開する。大きな成功を妄想せず、まずは第一歩を踏み出して、世の中の反応や需要を見極めながら軌道を修正しつつ進めていくのが重要だと、これまでの経験からそう思う。
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