システム導入=家具選び?要件定義のリアルと、システム屋としての向き合い方
「ぴったりのシステムが欲しい」と言われたとき、あなたはどう動きますか?
https://aontechblog.blogspot.com/2025/07/blog-post_17.html
こんにちは、T.Yです。
これまで日立、Deloitte、武田薬品、Carrierと、業界・規模も多様な企業でシステム屋として働いてきました。アプリ開発、システム提案、クラウド導入、データ整備、そして現在はDX推進の現場にいます。
数多くのプロジェクトに関わってきた中で、最も多くぶつかってきたのが「要件定義」という壁です。
要件定義は、家具選びに似ている
システム導入を考えるとき、こんなフレーズをよく聞きます。
「こんなことができるシステムが欲しい」
「今の業務をもっと便利にしたい」
そんなとき、僕はよく「家具選び」に例えて話します。
①既製品を入れる
→ 既存のシステムをそのまま導入する。
これは、一番早くて安上がり。ただし、家に置いてみたら「なんかサイズ合わないかも…」ということもしばしば。
②既製品をカスタマイズ
→ 既存システムに手を加える。
これが一番多いケース。ただ、サイズ調整には「工事費用」がかかる=お金も時間もかかる。
③フルスクラッチで再構築
→ 一からシステムを作り直す。
これは難易度が高い。必要なのは、システムだけじゃない。業務理解、現場感覚、そして「想像力」。
僕が金融系プロジェクトで会計知識を学んだのも、このパターンです。
④未知のシステムを創る
→ まったく新しい事業や運用に合わせてゼロから創出する。
これはもう、創作活動に近い。
「ないものを想像して、カタチにする」力が必要になります。
要件を決めるのは、誰?
「誰が要件を決めるのか」
これはプロジェクトの成否を左右する問いです。
・現場の声をどう拾うか
・業務側の理想をどうITで具現化するか
・IT側の制約とどう折り合いをつけるか
このすべての接点を調整するのが、“システム屋”の役割。僕はそう考えています。
システム × あなたの専門性が、これからの武器になる
今、あらゆる仕事に「+システム」の視点が求められています。
営業+システム、医療+システム、ものづくり+システム…。
どんな業種でも「業務理解 × IT知識」が最強の武器になります。
僕自身も、業界を越えてシステム屋として働きながら、そう実感してきました。
最後に伝えたいこと
あなたの仕事にも、システム視点が活きる瞬間が、きっとある。
あなたの知識と、僕らのノウハウが掛け合わされば、もっといい選択ができる。
そう信じて、今日も考え続けています。
「私ならできる!明日から踏み出す。」