宮殿の町で家を探すーーフランス研修前に立ちはだかった“住まいの壁”
語学学校3カ月を終え、Renault社での物流研究研修がスタート目前。
「どこに住むか?」という極めてシンプルな問いが、私のフランス生活の未来を左右しました。
パリの家賃は高すぎる。
ベルサイユは観光地すぎて生活が想像できない。
そんな中、語学学校から紹介された“フォワイエ”という選択肢が、私の挑戦心に火をつけました。
https://aontechblog.blogspot.com/2025/11/blog-post_20.html
■ 語学学校から始まったフランス生活の土台づくり
フランスでの最初の3カ月は、語学学校で日常会話を必死に吸収する日々でした。
クラスメイトの多様なバックグラウンドに刺激を受けながら、「ここから新しいキャリアが始まる」と感じていました。
■ 次のステップはRenault:物流研究というミッション
8月末から始まるRenault社での研修テーマは“物流研究”。
勤務地はGuyancourt(ギャンクール)。
ベルサイユ宮殿の最寄り駅からバスで少し走ると、突然家並みが途切れ、パリ郊外らしい広大な土地に研究所がドーンと現れます。
そのとき思ったのは一つ。「ここまで来るなら、どこに住むのが正解なんだ?」
■ パリ?ベルサイユ?現実が突きつける住まいの課題
まず考えたのはパリ。しかし家賃の高さに即ギブアップ。
次にベルサイユ。「宮殿の町に住む場所なんて本当にあるの?」という疑問。
観光地としては美しいが、生活のイメージがわかない。
そんなとき語学学校が紹介してくれたのが、市営のフォワイエ(Foyer)。
手頃な家賃と立地の良さに即興味を持ったものの、
「入居面接はフランス語です」と言われ、人生最大の冷や汗をかきました。
■ フランス語面接という見えない壁への挑戦
3カ月学んだとはいえ、生活の話題をフランス語で説明するのは別次元。
「落ちたらどこに住むの!?」という焦りも相まって、
自己紹介から志望理由まで、毎晩ひたすら練習しました。
面接当日、ベルサイユ駅で観光客を横目にバスを待ちながら、
「私はこの町で暮らすのか」と実感がこみ上げ、緊張と期待が入り混じる感覚に包まれました。
■ 住まいを決めることは、未来の居場所を選ぶこと
フォワイエの面接では、拙くても誠実にフランス語で伝えることだけに集中しました。
結果よりも、“この国で挑戦した”という事実が、自分の背中を押してくれたのです。
家探しは、単なる部屋探しではなく、
**「自分がどこで生きていくかを決める選択」**だと気づきました。
新しい環境での挑戦は続きますが、確かに一歩ずつ前進している。
明日からの一歩、私ならできる!