マダムの叫びは“わからない”から——言葉が通じない夜に見つけた勇気
Amboiseの小さな田舎町で直面した、“英語が通じない”という衝撃。そして学んだ、心で伝えるコミュニケーションの力。
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フランス・Amboise。ロワール川沿いの美しい田舎町で、僕はホームステイ生活を始めた。
言葉はある程度話せると思っていたが、マダムは英語も日本語もまったく通じなかった。
昼のマルシェまでは身振り手振りでやり取りできたが、夜になると状況は一変する。
夕食はフランス式フルコース。前菜、サラダ、メイン、チーズ、デザート。
何が出てくるかわからないけれど、出されたものは全部笑顔で食べるしかない。
そして夜、シャワーを借り寝る準備をしていたとき——
マダムが叫び、辞書を勢いよく閉じた!
叫ばれた僕は焦るばかり……部屋の空気が一瞬にして止まった。
少しの沈黙のあと、マダムは時計を持ってきて7時を指した。
翌朝、何が起きるのかわからないまま正座して待つと、朝ごはんの香りと笑顔が迎えてくれた。
言葉が通じなくても、心はちゃんと届く。
あの夜のマダムの叫びが、僕に教えてくれたのは、挑戦する勇気と、想いを伝える力だった。
明日からの一歩、私ならできる!