「ピッチという魔法にかかった日」——“伝える力”が、自分を変えていく
経産省×JETROの「始動プロジェクト」で学んだ、“ビジネスより大切なもの”とは
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「言葉を磨けば、心が映る。」
——そんな言葉がぴったりな瞬間がある。
2025年10月25日、私は「始動プロジェクト」で、大きなピッチに挑んだ。
そこで気づいたのは、ピッチとは単なる事業発表ではなく、「自分をどう表現するか」を問われる場だったということだ。
■ 不思議なピッチ——“応援してください”という感覚
始動プロジェクトは、10年以上続く少し特殊なアクセラレーター。
ビジネスの構築支援に加え、「人物の育成」を重視している。
そこで求められるのは、事業計画の巧さよりも、“思いの伝え方”。
「このビジネスを見てください」ではなく、「この私を応援してください」。
そんな気持ちで語るピッチは、私にとって新しい体験だった。
■ ビジネスよりも“思い”が動かすもの
このプログラムが終わっても、賞金や投資はない。
でも、それでも参加者の目は輝いていた。
「もしかしたらVCとつながるかもしれない」
「仲間との掛け算で、新しい発想が生まれるかもしれない」
そんな“未来への期待”が、場の熱をつくっていた。
ビジネスは、思いを言葉にして動かしていくもの。
それを、身をもって感じた。
■ 言葉を整えることは、思考を整えること
メンターや審査員から受けるコメントは多く、時に厳しい。
全てを受け止めることはできない。
でも、少しずつ整理しながら、自分の考えを言葉にしていくうちに気づいた。
「アイデアを整理することと、話すことを整理することは同じだ」
思考を磨けば、言葉が澄む。
言葉を磨けば、思考が深まる。
その繰り返しの中で、私は“伝えること”が楽しくなっていった。
■ ピッチは、自分を映す鏡
ピッチとは、ただのプレゼンではない。
思いを言葉に変える鏡のような場だ。
そこに立つたび、自分の可能性を信じられるようになる。
——あの日のピッチが、私の「始動」だった。
私ならできる!明日から踏み出す。