中野の和モダン美容室"coma"のロゴデザイン
以前デザインさせていただいた
“中野唯一の和モダン美容室[ coma 中野店]の
ロゴデザインです。
"人と人の縁が繋がり輪になっていく感じ”
というビジョンイメージが遊具の「コマ」が回る時のらせん状のイメージと一致し、ラテン語では「髪」の意であることからcomaを店舗名にしたようです。
より生き永らえるお店になって欲しいと思った時、
ビジョンイメージと黄金比の結びつきがデザインのコンセプトに欠かせないものになると思い取り入れることにしました。
私感の分析になりますが、黄金比やフィボナッチ数列は自然界の生存戦略としての手段、もしくは生存本能を数値化したものと考えています。
渦のように回転するフィボナッチ数列には黄金角137.5度があります。
これはヒマワリが限られた面積により効率よく多くの種を配列するために導き出された自然界の角度です。
葉や花びらの構成、骨の構造、その他宇宙規模に渡り様々。
環境に適応するために形勢された自然界の比率。
長く生き繋いできた生態にはなぜか黄金比もしくはそれら近似の数値で構成されていることがわかります。
黄金比=美しい、と一言で片付けるのではなく、
命が受け継がれていくことが尊いから美しいという意味なのだと思います。
黄金比の見え方は賛否両論です。
だからこそ作り手は活用する際に自分なりの解釈を持って取り組むことがすごく大事だと思ってます。
それらを踏まえコマの回転、繋いでいくこと、和風であることを要素としてフィボナッチ数列の137.5度を用いてデザインを構成することにしました。
コンセプトは
“円と輪でつなぎ,縁と和を創る”
縁結びや魔除けの意味を持つ水引をモチーフとして
正円を桜の形に五つ配置し、その形をフィボナッチ数列の
137.5度複製回転させた和で成り立たせた図形です。
名刺は銀箔ロゴを箔押しした越前和紙を使い、一つとして同じ形が存在しない高級仕様を採用して頂きました。
ロゴを使ったポスターイメージ。