1
/
5

脱サラからの山籠りスノーボード体験

長年勤務したサラリーマンデザイナーから退職して、1シーズン山籠り。
これから先 人生でこれだけの時間を空けることは無いだろうと思ったし、「いつかは・・・」と言ってる間にも体は動かなくなり人生に満足感を得られなくなりそうな気がして転職活動を急がないことにした。
ディガーとして働くことで、毎日ひたすら大好きなスノーボードを経験できる時間はこれから先きっと無いだろうと思います。
デザイナーとしてのスキルや経験を得る時間を犠牲にしてるけど、自然とその方向を選択しました。
あれから数年経ちましたが、改めて貴重な時間と仕事を体験出来ました。


ディガージャケットのデザインを担当させていただきました。


大好きな「WOWクルー」の撮影にも参加できました。


AREA 51s のアスリートプログラムのロゴデザインもやらせていただきました。



お世話になった社長の息子さん、リトマル君を雑誌の表紙風パロディーにしてプレゼント。


勤務地の尾瀬戸倉スノーパークはオリンピックを目指すスキーヤーや上級者のスノーボーダーに浸しまれてる特訓に向いたスキー場という印象が長らく続いてました。
しかしファミリー向けのスキー場としては危ない怖いと言った不満もあったようです。

結果僕がディガーをする際はアイテムを減らし、トリッキーでは無いコース造りとなりました。

そうするとプロ志向の方達から、「なんでもっとこ〜しないんだ、あ〜しないんだ」と言った意見が沢山。

スキー場の運営を考えると毎週リフト券を払ってくれるファミリーが沢山来る方が儲かる。
プロ志向の方はシーズン券の為スキー場としては利益が少ない。

この2つのニーズは両立が難しい。デザインと共通する課題だと感じました。
そしてサラリーマン上がりの自分からすると想像を超える低賃金。

スキー場が儲かってないことを再認識させれました。

もしスキー場が閉鎖していってしまったら、ウィンタースポーツという娯楽は無くなるし、メーカーもニーズが無いので良いアイテムを開発しなくなる。

スキー場の活性化が業界を支える根本なのかもと再認識しました。

どのようにすることで問題を解決出来るのか簡単に答えは出てきません。

僕自身フリーランスになることで収入は不安定になり時間はあっても、資金がなくスキー場にいける余裕もなくなった。

今出来ることは、スノーボードやスキーを趣味にしてる資金のある人達が
「かっこいい!」「楽しそう!」「マネしたい!」「こんな事出来るようになりたい!」
そんな好奇心を煽るコンテンツを各々が動画などでコツコツと共有する努力をしなければいけないんだと思っています。

業界が低迷してる昨今、何かしらの「デザイン」はまだ必要なんだと改めて実感した次第でございます。

Like Yuji Kawasaki's Story
Let Yuji Kawasaki's company know you're interested in their content