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映像、そのクオリティーの需要性は?



こちらの動画は、今現在中国で最も人気のリアリティ歌番組「これぞ!オリジナル音楽」全国の応募から選出し、更なる厳しいバトルをして、最終的に中国一オリジナル歌手を決めていくという企画。しかし、僕が皆さんに見せたいのは、たった一つ、

歌詞の字幕です

これらの字幕はすべて、選手たちのそれぞれの歌の雰囲気や内容に合わせて細かく作られていたアニメーションです。もちろん、これまでの全放送に一度も使いまわしもなく、すべてがたった一回だけの使用のため。
私は、そういう細かい部分でも妥協しない努力さこそ、映像コンテンツの人気となるカギだと思います。
今日は、ここを借りてそのクオリティーの需要性は?について、
≫日本映像の現状...
≫視聴者は作れる!
≫個のクオリティの時代

この三つのテーマに分けて、自分の考えをちょっとだけまとめて皆さんと共有したいと思います。そしてご覧になった皆さんも、どう思っているのか、ぜひあなたの考えや意見も聞かせてください。では、最後まで宜しくお願い致します。

▼「日本映像の現状…技術がないわけじゃない、やらないだけ」

業界総合的に見て、私がよく見るよく知る日中韓の映像の中、その制作のクオリティーに関しては今、日本の映像が一番“ダサい”です。8年前は、韓国映像作りのクオリティーがトップでした。その頃、中国と日本は同じレベルの位置にいました。ところで、2017年より中国のストリーミングサービスとしては最大級のiQiyiチャンネルが率先に乗り出し、今までの中国にないハイクオリティなネット番組制作に力を注ぎ、努力の結果、絶大な人気を引き起すことができました。加えあとから参戦のYoukuチャンネルの次々とヒットする番組により、制作側の更なるハイクオリティへの競争が中国の映像業界の中で起きています。その相乗効果で、今は韓国をぬいてダントツ1位に。

中国の映像作りのクオリティーがここまで急成長できたその理由の一つは、膨大な資金(広告収入、協賛)を得て、制作に余裕が出来たというのも否定できません。そもそも、中国の広告宣伝の仕方も日本と真逆で、違うわけですから。(その話についてはまた別の機会にしましょう。)なら日本はどんなところにお金を使ったのでしょうか...

同時期の日本では、短尺でさらに何でもかんでも早送りにする動画が人気だという“魔法の呪文”を掛けられたように、日本中から無数のレシピ、ハウツーやフィットネスなどのSNS拡散系動画チャンネルが立て続けに湧き出しました。日本中の企業様もその人気ぶりに夢中し始め、広告効果も期待していましたが…今はほとんどのチャンネルが17年や18年あたりでゾンビ化し、SNS上で動画の墓場まで作ったわけです。

続かなかった理由もいろいろあるでしょう。結局エンターテイメント性を感じなかったり、似たようなフォーマットばっかりで、個性が欠けてる事などにより、視聴者数字の伸びや広告効果に悩む…

でも私が一番感じたのは、制作側の人が映像表現を通して視聴者とのコミュニケーションを取ろうとする意識が低いことです。映像は、動く世界。枠があるが、動きの可能性が無限大です。それをどう100%に利用するかによって、視聴者からの反応も、広告効果も全然違うから!ただ一方的に情報を投げつけるだけのような道具ではないです!

実際、私も1年間、「mogoo」という料理レシピ動画の制作に携わりました。自分が担当する企画の時、俯瞰だけの絵図や終始早送りで単調な説明のような動画にならないよう、必ず横からのアングルも入れたり、おいしく見せるべきとこを早送りせずちゃんと見せてあげること、時に雰囲気に合わせてさりげなく効果音も入れたりして、嗅覚で届けない分、映像ならではの視覚や聴覚効果を全力で出していきよりレシピ動画を楽しんで貰えるように、心掛けでやっていました。



ですが、残念ながらただの外注のクリエイターがガツガツ自分の意見や考えを伝える事もできず、現場を辞めてから1年後に、惜しくもぐーも墓場へと化しました…

SNS動画だけじゃない。同時期に誕生したabema TV、その存在は、まさに中国のiqiyiやyoukuと同じ立ち位置と言えるでしょう、オリジナルコンテンツを提供できるストリーミングサービスです。

確かにOPや予告編の編集力がテレビにないハイクオリティではありますが、肝心な本編には…やはりこれっというインパクトがなく、相変わらず出演者頼りな内容で視聴者を集めてるわけです。もちろん内容がおもしろいならある程度の人気が出ますが、制作面のクオリティももっと上がれば、それ以上の注目度が必ず反映するはずなのに、せっかく内容が面白いのにも関わらず注目されないままでいるのはとても勿体ないと感じでいます。

ちなみに私がabema TVを見始めたきっかけになった2017年の「亀田興毅に勝ったら1000万」の企画はとても面白かったが、一発屋でおわり、以来は国民をターゲットにして騒がせた企画は、ゼロです。そんなabema TVは今、女性視聴者をターゲットにし、独自の恋愛リアリティ番組制作に力を入れてるみたいです。また恋愛か~と思いつつ、テラスハウスやあいのりと違うのは、主人公達が高校生である事だけです。よく言えば、一部の女性視聴者の心を掴んだようで、それで制作側も満足であればいいですが...

どんな動画でもそうですが、自分たちの物更なるクオリティを追求しない限り、わざわざ視聴者が見てくるわけがないし、見飽きてしまう。

▼「そんなものを観たい視聴者がいない?なら視聴者を作ればいい!」

私が7年間映像の仕事をしてきた中、たまにこんな声を聞こえるんです「視聴者が求めていないから、作らなくていい、気にしなくていい、やんなくていい、とにかく量産、たくさん作ればいい…」。そのような安易に妥協する考えを持つ時点で、もうすべてが“負けている”! 動画は見られてなんぼ。見られるかどうかも気にしないでとにかくクオリティよりスピード、たくさん作っていれば視聴者の注目を集める...もう、そんな時代じゃないです。100本のゴミを作るより、1本のハイクオリティの方がよっぽど視聴者にインパクトを与えやすいです!

そして、いつにたっても視聴者のニーズに応えるだけで、視聴者に満足してもらえばいいところで止まり、視聴者に制作のクオリティーを制限される状態に居るままじゃおかしい。常に、求められた以上のものを提供するという精神を持って、視聴者に新しいものやサプライズを作り手の自分達から提供してあげて、好きになってもらって、それで新しい視聴者を創っていくことがとても大事だと思います。そもそも、
視聴者らは本当に求めていないではなく、まだ見せられていないだけ!
それを見せてあげるのは、プロデューサーやクリエイターとしての使命であり、日本映像の未来へのカギではないでしょうか。

楽しみがある➡︎見たくなる!
いろんな楽しみの要素があれば➡︎いろんな視聴者が見てくれる!

実際、「これぞ!オリジナル音楽」のように、字幕のクオリティを上げたことによって、より視覚的に楽しんだうえ、歌の感情や雰囲気もより伝わることができて、自然と視聴者の共感を得やすくなっていき、印象も強く残れます。
番組の内容だけじゃなく、字幕を見るのを楽しみにしている新しい視聴者も出来ました。今までただ歌が好きな視聴者に見てもらった番組は、いろんな「楽しみ」を提供するようになり、それに応えるようにいろんな新しい視聴者がやってきます。

●まとめ「個のクオリティ、その先にあるのは観る人に感動と楽しさを与える事が自分の誇りだと感じられる瞬間」

今も更新中の「これぞ!オリジナル音楽」に、その最新回にとても感慨深いシーンがありました。番組のエンディングに映ったのは、字幕編集チームの方々でした。なんと、字幕のクオリティーに感心した視聴者からの出前があったようです。彼らは自分の仕事をとても誇りに思っている、今までのただの字幕がこのように視聴者に楽しんでもらえて、感動してもらえて、応援してもらうことになりました。新しいこと、そのクオリティーがみんなに認められたんです。正直、そんな番組の制作一員であることにとても羨ましいです…プロデューサーやディレクター、カメラマンじゃなくても、羨ましい。

日本も、もうADさんやPMさんなどのことを下っ端やこき使うとか呼ばれたり、スタッフだから飯や睡眠は省いてもいい時代ではない。本当の現場にはそんな上下関係が一切なし、あるのは、皆さんそれぞれの役割だけ!みんなに平等な扱いであるべき。と同時に、みんなに自分の仕事に誇りを持ってもらえるように、【個のクオリティー】を高めさせてあげれるのもプロデューサーやクリエイター次第です。それができれば、自分たちの情熱を鏡のように視聴者にも伝わって、より一層楽しんでもらえるコンテンツになるはずだ。
私は日本で、そんな映像世界を実現していきたいです!クオリティは、絶対、裏切らないから。