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フルリモートワーク×スーパーフレックス

Photo by Decry.Yae on Unsplash

わたしの勤める絵本ナビでは、4月からスーパーフレックス制度を導入した。フルリモートに加えて、だ。どれだけ働きやすくするんだ、と思うだろう。

個人的な話を書く。

わたしは約25年前に第1子を出産した。育児休業ができた頃の話で、当時働いていた企業では、ほぼ第1号の育休取得者となった(同時に取得していた人がもう1人いた)。

1歳を超えて3月末まで取ることができたのだが、最後の3ヶ月間は夫とスイッチした。当時同じ会社に勤めていた夫が、男性として初めて育児休業を取ったのだ。しかも3ヶ月間。

四半世紀前のことだ。いまですら月単位で取得している男性は少ないと思う。それを3ヶ月間。

ここでは詳細を省くが、社内が揺れた。夫の所属長とわたしの所属長で話し合いが持たれ、夫は思いとどまるよう説得された。

今も夫はその企業に勤務しているが、四半世紀も前に男性が育休を取ったという事実は社内ではなかったことになっているらしい。なんとももったいない話だ。

夫は育休中、離乳食を手作りし、苦手だった料理を克服した。

子どもは、物心つく頃にそばで世話をしたのが夫だったためか、その後夫の関係性は非常に良い。すでに家を離れている子どもにとって、何かあったときに相談するのは、わたしではなく夫だ(笑)

男性の育休取得は、取得した男性にだけメリットがあるわけではない。同僚や部下の家庭環境に配慮した対応を取りやすくなったり、効率的に仕事を進めることができるようになったというアンケート結果もある。

ひとりのビジネスパーソンの中に多様性を持たせられるかどうかは、これからの日本で企業が生き残っていくための要なのではないかと思う。

話を戻そう。

絵本ナビは約8割が女性社員だ。管理職の半数は女性。男性社員も含めて多くが子育て中でもある。

今回スーパーフレックス制度を取り入れた背景には、すでに様々な働き方を許容していたという背景がある。勤務時間、勤務曜日など、ほぼカスタマイズに近い内容になっていたため、いっそ自由にしてもらおうと考えたのだ。

けれど、自由なだけではない。そこにはもちろん責任が伴う。

私たちはいま重要なフェーズにいる。

目指すところを実現するためには、想像を絶する努力が必要だ。

その成果を出すための制度である。

もっともパフォーマンスを出せる働き方を自らクリエイトして、自分自身をマネジメントしながら、結果を出す。

一人ひとりがリーダーだという自負を持つメンバーが揃っているからこそできる「フルリモートワーク×スーパーフレックス」なのだ。

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