ユダヤの教え タルムード 説話集
ユダヤ人はこのように言われています。 ユダヤ人は小さい頃からヘブライ聖書とタルムードを勉強しています。 ヘブライ聖書は3000年前。 タルムードは約1500年前に今の形になったと言われています。 ユダヤの母親は小さいころから子供にヘブライ聖書やタルムードを何度も繰り返し読み聞かせ登場人物や動物などのとった行動に対して「あなたならどう行動する」「どう思う」と問いかけます。 ...
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ある日、事業に関して色々知人に相談をしていた時に、「ユダヤの教え_タルムード説話集」という本を紹介してもらった。
読んでみたらめちゃくちゃ面白く、学び満載だったため、今日はそれについて書こうと思う。
タルムードとは、ユダヤ教の**口伝律法(口で伝えられてきたユダヤの法律)**を成文化した書物で、紀元後2世紀から5世紀にかけてユダヤの賢者たちによって書記され、ユダヤ人の思想、倫理、文化の根幹をなしている。
要は、昔の人が作った民話で語りつがれる昔話のようなものである。
しかし、その物語にはユダヤ人が大切にしている、価値観・文化・経済観・哲学など様々なものが入っている。
なので、一見和やかな話に見えて学ぶものが超深い。
ビジネスをやっている人からしたら唸るくらいの気づきがある。
大事なことならば書物にしたり、学校教育に入れたり色々な方法があるのでは?
と思う人がいるかもしれない。
しかし、ユダヤ人の歴史がそうさせなかったのだ。迫害の歴史を歩んできたユダヤ人は一つの土地に永住することがなく、常に転々と住む場所を変えてきた。そのような状況下では、学校を建てても破壊されるかもしれない、書物を残しても燃やされるかもしれない。絶対に奪われないものとして残ったのが、人々を語り継ぐことだ。
子孫から子孫へ、語り継がれるからこそ、国は違えど大切にしている価値観は同じになる。
具体的な説話はぜひ本を読んでほしいが、日々の事業に役立つことばかりである。
また、世界で活躍しているユダヤ人が大切にしていることがコレだから、こうなっているのか!?と合点がいくことも沢山ある。
中でも一番強力だなと感じたのは、この価値観や文化・哲学を世界中のユダヤ人が学び、知っていることである。
距離は遠く離れていても強力なコミュニティとしていざという時に、相互に助け合ったり応援しあっている。共通の価値観や文化がなかったらユダヤ人は今ほどの繁栄はない気がする。
文化づくりの観点でも、とても読んで良かった本だった。